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人生にも実績解除の通知が欲しいね

ビデオゲーム用語で「実績」というものがある。
ものによっては「トロフィー」とか「バッジ」とかも呼ばれたりするが、要はゲームの本筋とは関係ないところで用意されている目標のことで、例えば「隠しボスを倒した」「アイテムを全種類集めた」みたいな収集要素を指す。(「〇〇を仲間にした」みたいな本筋中のイベント回収が含まれる場合もある)

そして果たされた目標は「実績解除(アンロック)」と称されて、ゲーム内に用意されている実績一覧に解除された項目として残る。
基本的にゲームのメイン部分をクリアしたら、やる事がなくなってしまう。なのでもっとゲームを楽しみたい、やり込んでみたいという人の為にうってつけな要素だ。そして各実績を全て解除すると、名実共にそのゲームの全てを遊び尽くしたという達成感と名誉が残るのである。

ゲームの実績というものは、解除された瞬間画面内に通知が届く。
ゲーム好きからしたら「現実世界でも実績解除が欲しい」というのはあるあるなんだが、やはり何かを達成したときに視界に通知が来て欲しい。
その方が頑張れると思うんだ。
(因みに実績名は単に「〇〇をした!」みたいなものではなくちょっとウィットに富んでいたりオシャレな言い回しが多かったりする)

例えば、この時期なので先月か今月に一人暮らしを始めた新卒の方も少なくないと思う。実家ではしなかった家事を一人でやらなければならない事も多く、炊飯器で米を炊くだとか洗濯機を回すだとか慣れない行為をこれから先し続けなきゃいけない。


でもさ、

通知の画像は「実績解除ったー」というツールから生成した

こんな通知来たら嬉しくない?
他にも初めての実績を解除しようと思わへん?
生きることにワクワクしてたいよ、私は。

しかし自分が今まで生きてきた中で解除してきた実績ってなんなんだろう。
ちょっと振り返ってみたい。

実績解除: 先生には内緒

小1の時、決まった登校路で行き帰りしなきゃいけないのに初めて近道を使った時があった。基本教師の前では良い子にしている私にとって決死の手段だったと思う。

実績解除: 異質な同席者

20代前半の頃、意中の相手と婚約した友人が何故か彼女の親に挨拶をしに行く際に私にも同席を求めてきた。元々友人を介してその親御さんとも顔見知りであったが、どういう誘い? 結局同席する運びになったけど地獄だった。

実績解除: まっさらの喜び

定期的に電話番号の変更やLINEのリセットを行ってしまう悪癖があるんだが、初めて決行した時のカタルシスは半端なかった。

実績解除: 舞台の上へ

全く演劇などに興味がなかったのに、社会人になって数年後、とあるきっかけで始めることになる。今はもう活動はしていないが、私にとって青天の霹靂だった。

実績解除: 戦果の報告

こちらも何故か紆余曲折あって挑戦せざるを得なかったが、初チャレンジでなんとか走破できた時はマジで泣いてしまった。二度とやりたくないと思ったものの結局毎年走っているという。因みに実績名は距離の由来から。

実績解除: 傭兵稼業

今月、会社を辞めて個人事業主として働き始めた。
誰かから仕事を請け負い報酬を得る以上はきちんと責務を果たす、傭兵のような精神で務めていきたい。

今ぱっと思い浮かんだだけでこんな感じだろうか。時間をかけたらもっと色んなことが思い出せそうではあるけど。

上記の行為を果たした時、視界にこんな通知が来たら更に心が動いていたんだろうな。技術の進歩によってメガネ型やコンタクト型のウェアラブルデバイスにそんな機能が追加されることを願う。

おわり。

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