見出し画像

卒業式に花束が欲しいなんてのは、高望みだろうか。

自分の大学生活に点数をつけるなら、100点だと思う。
掴めるチャンスは全部掴んだつもりだから。
でも、他人と比べると私は10点ぐらいだったのかもしれないななんて思う。
上には上がいるんだから。

卒業式に花束が欲しかった。
思い返すと、人生で花束を他人から貰ったことがない。
わかんないけど、おそらく人生で最後の卒業式だったから、花束が欲しいなって思った。
でも、仲のいい先輩後輩がいるわけでもないので、貰える望みは薄い。

だから、彼氏にお願いしてみた。花束欲しいって。
結構粘ったんだけど、断られた。
じゃあ、花束あげるよって言ってみた。
邪魔になるからって断られた。

嗚呼そう。じゃあ仕方がない。自分で自分の花束を調達しよう。
そう思って、ゼミの先生に渡す花束と一緒に自分への花束を購入。
出来上がった花束を見て、先生への花束と完全に色違いで、誰が見ても同じ店で買ったことが分かる状態なのが心底嫌になってしまった。
誰かから貰ったことにしたかったんだろうな私は。
結局はお母さんがお金を出してくれて「お母さんからの花束ってことにしよ」って言ってくれたんだけど、何だかとっても惨めだった。

卒業式の日、1番仲の良かった友達が次席だったので、式の後別で表彰されることになった。
彼氏も表彰があって、もう1人の友達も表彰されてた。
そうして、仲の良かった人たちがみんな表彰に呼ばれて、私はもちろん呼ばれて居ないので暇な時間が30半ほど生まれた。
この期に及んでこんなに劣等感と孤独感に襲われると思わなかったので、めっちゃ気持ち的にきつかった。

袴がずり落ちて階段を登るたびに裾を踏む。
雨のせいで裾が濡れて、ヘアセットも崩れて早く脱ぎたい。
せっかく買ったお花も何だか恥ずかしくて写真にあまり写せなかった。
部活の友達と写真を撮ろうねって言ってたのに、結局全員では撮れなかったのも悲しい。
卒業式の日は、雨も相あいまって心がどんどんブルーになっていってた。

あと、とんでもなく心に来たのが、彼氏が後輩から花束貰って泣いたこと。
ふーん、私からのお花は要らないって言ってたのに、後輩から貰ったら嬉しくて泣くんだ。
悔しかったなぁ。

もちろん嬉しいこともあった。
先輩がお手紙持って会いに来てくれた。
卒業証書の授与の時も保護者のように見ててくれた。

後輩も会いにきてくれた。
多分彼らは私に特別会いたかった訳じゃないだろうけど、写真とりましょって言ってくれて、たくさん写真撮って楽しかった。

ゼミでゼミ長を半ば強制的にやらされて居たので、ゼミの教授に花束を渡す役割は私だった。
タイミングが分からず、ぬるっと渡してしまったが、先生が嬉しそうに花束を受け取ってくれてよかった。

でも、誰からも花束は貰えなかった。


私は今体重が自己ベスト(重いということ)である。
なので、どの写真見てもぷくぷく。
そもそもの顔がブスなのに、デブでどうしようもなくて、家帰って見返して涙が出てきた。

家でお母さんに
「私卒業式で表彰されたり、お花貰ったりする人間になりたかったなぁ」
って言ったら
「部活の後輩も先輩も卒業式会いにきてくれて、ゼミの先生にお花渡す役もやって、写真撮ってくれる友達もちゃんと居たんでしょ?高望みじゃない?」
って言われた。

どうなんだろうか。

負けず嫌いと言えば聞こえがいいが、私は他人をすぐに妬んでしまう。
「いいな、羨ましいな」って気持ちが
「私はこの人よりも劣ってる」って劣等感になる。

いつものこの癖が出てきてしまったんだろうなと思いつつも、自分が花束をもらえなかったって言う結果を、
花束も貰えない程度の大学生活だった。
って感じてしまうのだ。

入社前ブルーだからかな?
明日は笑えますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?