ゴミ箱に向かって投げた涙を拭いたティッシュは、ゴミ箱を通り越して音も無く落ちた。まさかこんな形で自分の腕力の可能性を知るなんてと思いながら立ち上がって、ティッシュを拾いゴミ箱に捨てる。そうするだけの余力があるなら最初からそうしろよと思わず失笑する。1日の終わりが笑顔で良かった。

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