リボ払いすぎる人生

「ごめんなさい。私って本当にダメで…」

「あんた本当にすごいね!私なんか…」

「どうせ私じゃ上手くいかないから…」

ああ!楽だ!楽すぎる!
不穏な空気が流れたとき自分に非がなくても自分が謝れば丸く収まるし、自分を卑下することによって弾む会話や生まれる笑いがたくさんある!しかもそうしておけば大体ひとりぼっちにはならない!非常に楽でありがたい。

しかし困った!自分を卑下しているとき、それは「本音と建前」で言えば「建前」の意識でずっと話しているつもりだったのに、気付いたら「本音」としてダラダラと自分の悪口を話していたのだ。
全てのマイナスな言葉が、口先から出た言葉ではなく心から出た言葉になっていた。
私には何も出来ない。良いところなんてひとつもない。本気でそう思い込んでしまった。

毎回ちょっとずつ傷付いて、毎回応急処置として心の中にある暖かい優しいヤツを放出した。でも私は不器用だから、大きく傷付いたときも同じ量の暖かい優しいヤツしか放出出来なかった。

それで、気付いたら心から
「ああ!もう応急処置出来ないよ!全然追いつかない!終わりです!」
という通知が来たのだ。
いつだったか家庭科で習ったリボ払いで陥りがちな失敗ってこんな感じだった気がする。
実に計画性の無い身勝手な人間だよ。

ここから私は自分の心に暖かい優しいヤツを返済していかなければならない。でもそれってすごく難しそうじゃない!?今までの私をまるっと捨てて、自分を認められる自分を構築していかなければいけないんでしょ!?はあ、、できるかな、、
こんなとき、アンミカがいればな〜

「ハッピーラッキーラブスマイルピースドリーム!」

ん?まさかこの声は!?

「こんばんは。アン ミカです。そこのあなた、アン ミカが来たからには、もう安心やで!」

うお〜!これで万事休す!ハッピーエンドや!


夢でした。とても短くて儚い、夢を見ていました。
現実はそんなに甘くない。こうなったら自力で何とかせねば…

今実施しているpre返済活動をざっと書き出すと、

・たくさん本を読む。それも色々なジャンルの本。
・ライブハウスに行ってニヤニヤする。
・漫才を見たりラジオを聞いて笑う。
・外出をする。散歩や美術館が多い。

こんな感じだ。これを積み重ねて、まずは好きな自分を増やしたいと思っている。もう少しで上手くいく気がしている。そうしたら少しずつ自分を認められるような気がするのだ。
こうやって自分を認めるところに辿り着いたとき、ようやく返済活動が始まるのだ。

あまり自分が書いた文章を見返すことはないけれど、いつかこれを見返したときにはもう返済活動が始まっていたら嬉しい。
欲を言えば、もう完済していたらなお嬉しい。

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