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Nearby Interactionについて調べる 2023年度版

Nearby Interactionは、超広帯域無線(UWB)チップを搭載したデバイス同士でインタラクションを行うためのフレームワーク。

インタラクションを行う、と言われてもピンとこないかもしれないが、UWBを利用すると、互いに相手の距離と方向がわかる。で、その情報を使って相互になんかしましょうというのがNearby Interaction。

UWBについてはNearby Interactionが登場するよりも前から調べて記事を書いていて、WWDC 2020でNearby Interactionが発表された直後にも記事をいくつか書いた。

あれから2年ほど経過し、あまり最新の状況をキャッチアップできてなかったので軽く現状を調べてみる。

対応デバイス

前述の「超広帯域無線(UWB)チップを搭載したデバイス」を具体的にいうと、Apple U1チップを搭載した以下のApple製品と、

  • iPhone(iPhone 11〜14)

  • Apple Watch Series 6〜8, Ultra

  • AirPods Pro (第2世代)MagSafe充電ケース

  • AirTag

Appleが提供する互換チップセットを搭載するサードパーティー製アクセサリが該当する。

(サードパーティー製アクセサリとインタラクションする公式サンプル)

https://developer.apple.com/documentation/nearbyinteraction/implementing_spatial_interactions_with_third-party_accessories

2020年当時はiPhone 11しか対応デバイスがなかったので、実機で試そうにも最新ハイエンドiPhoneを個人2台も持ってるわけがない ⇒ シミュレータで試すしかない、という状況だった。そう考えると対応デバイスが増えただけでもだいぶNearby Interactionの現実的なユースケースが増えたといえる。

最近のiOS/watchOSでの追加機能(新API)

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