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相手の理解度に合わせて教える難しさ

クイズ番組を見ていて、難問と言われる問題をやすやすと答えていく知識エリートさんの活躍が目に入りました。
そして「もしも私が、こういう方々と何かお話をする機会を得たとしても、会話ってちゃんと成立するんだろうか」とおぼろげに感じたのです。

俗にいう「頭のいい人」には、二つのタイプがあると私は考えています。
Aは、勉強や努力によって(ともすれば知ることが楽しくて苦とも思わずに)様々な知識や情報を記憶しているタイプ
Bは、Aのように知識や情報には明るくなくても、相手を自然と慮ることができたり、自分がするべきことをすぐに理解出来たりするような明晰さや人徳を有しているタイプ。
もちろん、AB両方を兼ね備えている方もいらっしゃるので、すごいなあと尊敬するばかりです。

AとB両方を持ち合わせている人なら、自分より知識が少ない人にもうまく心配りをして勉強を教えたり、社会貢献の分野でも活躍できるのかもしれません。Bは心がけ次第で体得できるはずなので、私も目指していきます。

などと考えていて、ふと昔の仕事場で同僚だったある人の事を思い出したのです。販売業務の中で大事なことがまったく理解できず、業務トラブルが多過ぎて二週間でクビになったバイトさんでした。
あの時どう教えていればよかったんだろう、の気持ちの整理のために、当時のことを書き出してみます。

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