五感を自己採点してみる

自分のことを理解するための方法のひとつに、五感を自己採点する方法がある。
「がある」という表現は誤解を招くかもしれないのでた出しておくと、そういう方法もありなのではないかと考えた。

日常であれば主に目と耳から入って来た情報で人は生活をする。五感のうち残りの嗅覚・触覚・味覚は情報収集という意味では副次的なものになるはずだ。

しかし敢えて、この五感を自己採点することによって、自分はどこからの情報を大切にしているか、何に感動しているかが分かるようになると思う。採点方法の一例を考えてみる。

五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)それぞれに対して、自分はその感覚が澄まされていると思うものに5、そうでないものに1と五段階評価をする。
(合計値は13以上25未満とする)
そして、それぞれがその点数になった理由をエピソードとともに考える、というものである。

私は、自分で考えたこのメソッドを試してみて、
自分の五感の特性を理解し、その理由を人に説明することができるようになった。また、何に心を動かされやすいかが分かった。

実際に私の自己採点は以下のようである。
視覚…1点
単純に乱近視で目が悪いし、間歇性外斜視である。
そのうえ、よく見間違えをしたり、アナグラムがよく見えたり、脳で多くの情報を補いながら普段ものを見ていると感じる。

聴覚…2点
元々絶対音感などは持ち合わせていないし、小学生の頃に鼓膜を破いて以来、高音域が少し聞こえなくなっている。素晴らしいオーケストラを聴いていても微妙な音の響きを感じることができずにもどかしい思いをしたことがある。

嗅覚…5点
微かな匂いに気づくことがよくある。だからあまり匂いの強いものを身につけたくないし、洗濯洗剤や柔軟剤ですら鼻を刺激されることもある。香水も苦手な方だ。また、高校の頃はキッチンの換気扇の外を通るとご飯のメニューがだいたいあたる。(油のにおいや、調味料のにおいが判別できるからか、もしくはただの食いしん坊だからか)

味覚…4点
あまり外食をせず育ったためか、味の違いを気にすることがよくある。味蕾もあまり埋まっていないと思う。料理をするときは"味の足し算"をイメージしながら作っているので、ゲテモノができたことはない。

触覚…3点
ナマコやドクターフィッシュも触ったものの、あの時の手触りがいまだに残っているというエピソードもなく、痛みに鈍感でもない。いたって普通の感覚だろう。ただとにかく幼い頃はオーバーなくらい痛がっていたらしい。

まとめると
視覚1聴覚2嗅覚5味覚4触覚3
合計15となった。

気づいたことは、人間の主な情報源ではないところから多くの情報を得ようとしているである。視覚と聴覚がメインの情報収集源であることは間違いないのだが、情報を残りの3つの感覚で補っている部分が大いにある。

思い返せば、視覚聴覚を軽んじているので、映画を映画館で観ることにあまり感動しない。それどころか、途中でうつらうつらしてしまうことも、よくある。

自分の五感のツボを理解すれば
自分の好みの把握に役立つはずだ。
是非やってみてほしい。

#コラム


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