見出し画像

パスワード管理

現代人はあまりに多くのパスワードを管理している。管理し過ぎていると言える。使用するサービスが増えるたびにユーザ登録を求められ、新しいパスワードを作ることを強いられるのだ。

物品の購買の際には「ログインせずに続ける」の選択をとることもできるが、選択をすると「ポイントが獲得できないけどいいの?使うたびに住所の入力が必要だけどいいの?」のような不安や面倒臭さを煽ってくる。

最近ではGoogle Cromeは絶対に覚えられないような長いパスワードを生成するか聞いてくれるが、自分の頭で覚えられず、Cromeだけが知っているパスワードは、自分のものでない気がして気が進まない。ハッキングやGoogleアカウントが停止したら使えなくなる点もBadだ。

かといって、この世に、パスワードを使い回していない人はいないと思う。パスワードにも重要かそうでないかを選別して、使い回さない「本命パスワード」と使い倒しまくる「捨てパスワード」を使い分けている人が多いのではないか。

この手の話題をするときに、私はどうしているかは非常に言いづらい。なぜなら自らパスワードを漏洩させることに近いことをやっているからだ。しかしそれではnote的につまらないので、身を切る覚悟で書こうと思う。

私は、捨てパスワードは適当に決めている。キーボードの打鍵のしやすさを重視して両手で素早く打てるような文字と数字の組み合わせにしている。

一方、本命パスワードは法則性を決めて設定している。様々な単語と数字をバラバラにして組み合わせているのだが、それだと自分でも思い出せなくなってしまうので、自分だけがわかる暗号を解くキーをメモとして残している。こうすることで、自分はそのキー(数字数桁)からパスワードを思い出すことができるが、そのキーをみただけの他人はそれがどのようにパスワードになるのか分からない仕組みになっている。素因数分解の考え方を用いたRSA暗号に近いのかもしれない。

だから私はパスワードのキーは堂々とiPhoneのメモ帳や、紙に書いてある。側からみると、「(サービス名):xxxxxx」と書いてあるので、なんと不用心な奴だと思われるかもしれないが、実際は脳をハッキングされない限り大丈夫だ。

また、念には念を入れて、秘密の質問が設定できるときは、そこにも工夫をしている。「あなたの母親の旧姓は?」や「初めて飼ったペットの名前は?」など、自分だけが思い出せそうな質問になっているのだが、親戚や幼馴染など、家庭環境がわかる人には分かってしまうことを危惧している。

そのため、秘密の質問には「質問には答えない」ことにしている。そしてその代わりに、思い出せる何らかの単語を入れているのだ。本当は、答えの欄に「質問文の始めの7文字」を入れようとしていたのだが、うまく入力フォームに合わないサービスがあり、やめた。

このように二段構えにして、パスワードの突破を防いでいるつもりだ。
これで私の何かしらのサービスがハッキングされたら笑って欲しい。

現代人にとってパスワード管理は、今後、ますます重要性が増していくだろう。

サポートがnoteを書く頻度の向上+モチベーションアップになりますので是非お願いします。