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AIでゴリ押して来んな

AIが一般人に普及して以来、広告や商品情報の欄に最新のAIを搭載していることがアピールされるのをよく目にする。

父親から聞いたことのある話で、同じことがビジネスにPCが導入された時も同じ事がよくあったらしい。商習にならって、取引先に勉強するように伝えたときに「パソコンで書類を作っているからもう変更できない」のようなことを言われ、値引きを煙に巻かれたことがあったというエピソードを聞いたことがある。

現代においては、マッチングアプリや転職の適職探し、部屋探しなどでAIが「あなたにとって最適な結果を出すのをお助けします!」のような触れ込みを言ってくる。ここで注目したいのがこのAIがどのようにしてこちらに結果を提示してくるかだ。
まず、そもそもAIと呼ばれるものを活用して実装されたものかすら怪しいサービスもあると思っている。表ではAIであると謳いつつも実は単なるアルゴリズムのようなもの(入力値に対して予め処理結果を決めておくだけ)だとしても、ユーザ目線からはAIかどうかは判別できないだろう。また、AIを使っていたとしても、AIを作る際に、作り手の意図を色濃く反映するようにデータを学習させていれば、思うがままの結果を出すAIにすることができる。

サービスを受けている側は、その疑念を晴らすことができないままに、恣意かもしれない結果をAIと宣言されたものを神の導きならぬAIの導きとして受け入れていることになる。
自分の選択肢を決めるのに、利害関係のある人の影が背後に見えるのは、嫌なものだが、AIに仮託することによって人の気配を消しているという魂胆に違いない。

では、AIの化けの皮を被った悪い人間に騙されないようにするにはどうすればよいか。2つ方法があると考えている。

ひとつ目は、裏にあるロジックを知ろうとすることだ。何回もそのAIを試してみて、偏りや恣意性の有無を確認してみれば、何か気づくことがあるかもしれない。
ふたつ目は、AIに問う前に自分で結論を予想することだ。自分の予想した結論とAIが提示してきた結論の差分を考えることによって、自分の発見にすることができる。差分が大きいと感じた場合は、何らかのバイアスがかかっているとみることもできるだろう。

まだAIに関する景品表示法で世間を賑わせた事件などはないため、ある意味では、2023年はAI無法・無双地帯だと思っている。AIに支配されてしまわないように、引き続き気を付けなければならない。

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