英文を読むのに必要な知識の整理

1.はじめに

以前の記事で高卒認定試験の英語の英単語のレベルについて分析しました。

そこで今回は読むために必要な英文法について確認してみました。基本的には以下の本位の基礎的なレベルで読めそうではありました。

2.文法の本をやったのになぜか読めない時

文法の本をやったけど、英文が読めないといったケースが良くあります。
文法事項の理解や記憶が曖昧過ぎるケースもあるのですが、知識が出力されにくい形で保存されているということもあると思います。
単元別で文法を勉強しているということは、以下の経路を強化しているイメージです。

「文法事項」=>「英文」

ですが英文の読解や単元を限定しない英文法の問題は、以下の経路で出題されます。

「英文」→「文法事項」

そのため問題を解くためには一度入れた知識を積みなおしたほうが良い場合があるわけです。
以下のような英文読解のための本はそうした知識の積みなおしにも使えるので、試してみてください。
ただ本を選ぶ上では、人の評価以上に自分が好きなレイアウトか、語り口はどうかといった観点で選んでください。
レイアウトの違いはその人の文章理解に影響を及ぼすという研究もありますし、そもそも読み切れるかということにも関わってくる重要なファクターです。

3.自分の中での整理

参考までに私の中での整理の例を記載します。
自分はプログラミングのドキュメントやニュースの記事を英語で読むときもあるので、以下のような整理をして読んでます。
基本的には句や節といった語のまとまりを作るものについて、どういった
役割があるかを心に留めておき、文章内でどの役割をしているか見極めるということをしています。
例文が書いてあるものは高卒認定試験の英語から参照しています。

1.動詞の-ing,-ed 形をみたら

1.現在進行形
→I’m talking about a different person.
2.受動態
→Lake Tazawa in Akita Prefecture is surrounded by beautiful nature.
3.名詞の役割:動名詞
→In the past, ordering food delivery online was not so popular.
4.形容詞の役割:分詞
→ However, these days, the number of people ordering food online is increasing.
5.副詞の役割:分詞構文

2.to 不定詞をみたら

1.名詞的用法
→We want to sit in the front.
2.形容詞的用法
→The teachers realized that they had to do something to encourage their
students to read more.
3.副詞的用法
→We’ll go home to have dinner.
4.特殊形<疑問詞 to、be動詞 to 等>

3.what をみたら

1.疑問文
2.感嘆文
3.名詞の役割:関係代名詞
→Sure, tell me what you need.

4.that をみたら

1.代名詞
2.名詞節の役割[省略もありうる](同格も含む)
→I thought (that) he was a math teacher.
3.関係代名詞
→They were also required to introduce the book that they read to the
class.
4.特殊構文<強調構文等>

5.接続詞をみたら

1.単語と単語、句と句、節と節をつないでいる:
→I checked there, but I couldn’t find it.
2.名詞節の役割(whether/if等も)
→This is because food delivery apps have made ordering delivery much easier and quicker.
3.副詞節の役割:
When he gets home, he is so tired that he cannot study at all.

6.疑問詞(who,which,whose,when,where,why,how)をみたら

1.疑問文
How about the kitchen?
2.感嘆文(How のみ)
3.名詞節としての役割:間接疑問文
→Mom, do you know where my phone is?
4.形容詞節としての関係代名詞、関係副詞
→We are looking for staff members who can speak Japanese.

7. 特殊な構文

倒置:主語より前に動詞が来たり、疑問文の形になる。
→There are shows at 3 p.m. and 5 p.m.
省略:既出の単語が略される。足りない成分があれば既出の単語で補う
挿入:前の単語の補足説明
→To the driver of the black station wagon, license plate K 12-34, please move your vehicle immediately.

4.まとめ

私の整理はあくまで参考ですので、英文読解に詰まるようであれば英文読解の書籍を読むことをお勧めします。
ただどんな本であっても、自分が得た知識を活用するという視点を持って、能動的に読んでいくのが良いと思います。

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