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人間や場所が醸し出す「空気」をつくるものたちに心惹かれる大学生。 人間と肩書のほどよい…

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人間や場所が醸し出す「空気」をつくるものたちに心惹かれる大学生。 人間と肩書のほどよい付き合い方を探求しています

最近の記事

ジーニーみたいなあいつと肉まんを半分こ

はじめにただ、嫌いになりそう、も、分裂しそう、も、 「わあそんなことになっていたのか〜」と後から気づいたこと。 自覚する前に、これまた無意識に、もみ消そうとしていたから。 大丈夫だよ〜なんの問題もないよ〜って。 もう自分を憐れみたくないし、嫌いになりたくない。 そう思って唱えた言葉だったけど、巡り巡って、 どうやらわたしを苦しめてしまっていたみたい。 planBが見つからないの羨ましい、と思ってしまった。 12月に、映画「正欲」をみた。この世を生き抜くために夫婦という関

    • お尻が足になったら、顔が気になりはじめたのよ

      「腰の位置高っ!」 大学で自転車を停めていたら、前から歩いてきた人がそう呟いた。 バッグもオシャレだな、と横の人に言っている。 ふふふん。何を隠そうわたしのことだ。 違ったらだいぶ恥ずかしいやつだけど、間違いない。その後目があってその人とちょっとお話ししたから。 ちなみに、鞄はこちら。かわいいでしょ。 夏頃から、足長いねって言われることが増えている。快挙。 足が伸びたわけではない(たまに成長痛っぽい何かが膝を襲っているけど、たぶん、ただの歩き疲れ)。 もともとお尻だっ

      • やめられない人間コレクション、はじめてのタロット占い

        雑談をする。 というよりも、一方的に、言葉を浴びる。 面白いな、こんな人もいるんだな、と思う。 とつぜん、ぐぐっと体ごと近づかれたり、手を出したくても君と僕の年齢差を考えると無理だね、なんて言われたりする。 そんなことが、最近立て続けにあった。 温泉に行って、洗い流したくなった。 温泉の代わりに、タロット占いをお願いすることにした。 すぐそこに、いらっしゃったので。 ・・・ シャッシャッとカードを切って、ぽこんと飛び出してきたカードを見る。 どんなカードなのか、浮か

        • 名前に呪われたわたしとあなたで、いつかピザを焼きたい

          依存して、行動を制限され、思考を狭められ、窒息しそうになって。だけど離れられなくて。わたしには、あなたしかいないから。 わたしとわたしについたLGBTQ+(の中のアセクシャル)という名前は、そんなズブズブの恋愛みたいな関係を数年にわたって繰り広げてきた。 名前と程よい距離で付き合うって、とってもむずかしい。 気づけばわたしは、名前がないと存在できなくなっていた。 そこに至るまでを「名前に呪われた」日々と呼び、2022春から現在まで、どうして呪われちゃったのかを探求してい

        ジーニーみたいなあいつと肉まんを半分こ

          恋愛へのモヤモヤからできた架空のアプリ・「kipt(きっと)」

          kipt(きっと) あらゆる関係性には、きっとこうあるべき、というものが存在しているように思う。恋愛には、とくに。 きっと、に縛られながらも、 きっと、からなかなか動けない。 自分のことを伝えるのは、相手の気持ちを尋ねるのは、とても勇気がいることだから。つい、「わたしはこう思う、あなたは?」よりも、「普通こうだよ」とか、「みんなこうしてるよ」なんて言ってしまう。 それでも、2人の関係性は、2人でつくっていきたい。 わたしとあなたでいたいのです。 Epilogue「ア

          恋愛へのモヤモヤからできた架空のアプリ・「kipt(きっと)」

          waterなわたし

          2021年は、目をよく使った1年だった。 それまでは素通りしていたものに 「ん?」と反応することが多くなったり、 誰かが言った言葉の後ろ側、 その言葉がここに出されるまでの道のりに 思いを馳せてみたり。 でも、目に入ってくるもの全てがビューティフル、 そんなわけない。 例えるならば、 道の真ん中でお亡くなりになっているたぬき、 ぺちゃんこになった虫、 部屋の隅に溜まるほこり。 目をギュッとつむって顔をソイっとそむけて、 なかったことにしたくなることも。 そんなもの

          waterなわたし

          一生アボカドが嫌いかなんて、わからない。食べられるようになるのかも、わからない

          まとまった休みを取って、場所を移動する。すると不思議、問いがポッと浮かんでくる。それについて、歩きながら電車に乗りながらカフェでケーキを食べながら考えるのがマイルーティーン。 休暇はいつも『?』『!』とともに。 そして、ケーキの食べすぎによる胃もたれとともに。 今回浮かんできたのは、名前をつけることと、フリーダムについて。 安倍晴明とアボカドの呪い1年ほど前から、自分のことをアセクシャルかもしれないと思っている。 そして、それを自分の一部として他人にも話してきた。 ア

          一生アボカドが嫌いかなんて、わからない。食べられるようになるのかも、わからない

          親という、子どもという生き物

          ここ半年ほど、ありがたいことに年の離れた友人が何人かできて、自分の親について話す機会が増えてきている。 『わたし』を通してうっすら見える、親という存在に興味をもって下さる方(特にお子さんがいる方)はいるみたい。(わたしという【大学生】が形成されているのには他者から見るとやっぱり親ありきなんだなあ、面白い。その存在は年を取るごとにますます薄くなっていくのだろうけど。) そんな中で、ふと口にして、これは現在築かれている親との関係性の核の部分をついているんじゃないかなあと思った

          親という、子どもという生き物

          小さな土曜日に、活力鍋で炊くお米

          週の真ん中の水曜日の夜を、土曜日みたいにゆったりと過ごそう。 そんな習慣『lillördag(小さな土曜日)』が、スウェーデンにはあるみたい。 ついつい立ち食いソバスタイルになったり、納豆と鶏肉、最高!みたいな夜ご飯になったりするので、今週水曜の夜は料理をして、ちゃんとお皿に盛って座って食べようと決めた。 ということで作ったのは、ひじき煮、キュウリとキャベツの浅漬け、鱈とマイタケのムニエル、長芋のお味噌汁、もやしとキムチのナムル、ニラ玉。 ついでに、鶏むね肉も観音開きにし

          小さな土曜日に、活力鍋で炊くお米

          『オイラの五角形』のススメ

          この前、とあるプログラムの過去参加者が集う同窓会があり、その実行委員にお誘いいただいて2か月ほど動いておりました。 同窓会のテーマは、「お互いのファンになろう」。 ファンになる、つまり、互いを純粋に応援しあえる関係性をつくる、またはその土台ができるような時間を設計することが、わたしたちのミッション。ミッションっていうと、なんかかっこいいな。 「ファン」の私的定義4つ ➊:人として尊敬している ➋:生き方そのものを応援したくなる ➌:関わることで、心が動く ➍:ちょっとの

          『オイラの五角形』のススメ

          「宇宙人同士、初めまして」から始まる関係性

          1人暮らしを久しぶりにしたら、普段口を閉じている分、人と会ったときに言葉が溢れて溢れて大洪水。 その溢れる中の1つでもあり、いろんな人と最近よく話すトピックがある。 好きな食べ物も、心惹かれる音楽も、話し方だってそれぞれなのに。 ついつい、わたしたちは「違う人間」だって忘れてしまうってこと。 チームメンバーが持てる時間すべてをタスクに費やしていたら、自分もやらなきゃいけないのかもって考えてしまって、大事なNetflixタイムを100%楽しめなかったり。 わたしはAが好き

          「宇宙人同士、初めまして」から始まる関係性

          化石 fossil

          半月間にわたる、免許合宿。 めまぐるしく進む授業に加えて、大学のファイナルたちに向き合う日々。 気分はまるで予備校生。いや~、濃かった。 そんな中で起きたこと、2021のわたしがしたことを書きます。 そんなつもりはなくても。「彼氏いるの?うまくやってんの?」 「隣の〇〇さんに見とれて聞いてなかったんじゃないのー?」 「そこは、お前、男/女なんだからさ~」 「勝手に痴漢って勘違いして警戒してくる女性はさ、自分のことそんな美人だと思ってるのかね。」 「女性はさ、褒めないとすぐ

          化石 fossil

          VTSが好きすぎてスキップで進んでたら、原っぱに来てた<後編>

          勢いで、VTSワークショップを主催することになったわたし。 まずは企画書からということで、改めて土台となる理論やその効果を調べまくっていたら改めて思った。 「VTS、めっちゃ深いな!アート鑑賞してるだけなのに!!」 すごいすごいと思いながら時間を費やして調べた結果、自分の言葉でその面白さや深さを説明できるようになった。 そうしたら、自分が見る様々なことがVTSとつながって広がるようになった。新しいメガネをゲットして、それを通して見ているような気持ち。 とくに、「正解が

          VTSが好きすぎてスキップで進んでたら、原っぱに来てた<後編>

          VTSが好きすぎてスキップで進んでたら、原っぱに来てた<前編>

          「VTS ー Visual Thinking Strategy」 ニューヨーク近代美術館(MOMA)で開発された、美術鑑賞法。 最大の特徴は、作者や作品名、時代背景等のキャプションは一切明かさずに作品を鑑賞すること。鑑賞者が絵の中に何を見つけ、そこから何を感じ、考えたのかを一番大切にしている。 日本語に訳すと、「対話型アート鑑賞」。 大学の授業でたまたま知った、VTS。 それも抽選で15人しか枠がなかったから、まさに運命の出会い。 記念すべきその授業の1回目は、先生のwi

          VTSが好きすぎてスキップで進んでたら、原っぱに来てた<前編>

          「打算的」と、花とタネ

          フォルケ8日間、毎日ジャーナリングしていたからある程度まとまっているのもあって、言葉がぽろぽろと出てくる!鮮度が高いうちに、noteにせっせとお引越し。 今回は、打算的なわたしに向き合えたお話し。 ださん‐てき【打算的】 [形動]何事をするにも損得を考えて行うさま。計算高いさま。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 東川で出会った、柔らかくもかっこよく生きている方々

          「打算的」と、花とタネ

          身軽になれた空間を作っていたものたちを考えてみる

          着飾らなくてもええやん。その時々の気分で着るものを選んだらいいし、誰かとぬくぬくしたらええやん。 それに気づけたフォルケ8日間。 心地よくて、でもたまにハッとする、そんな空間を作っていたものたちに思いをはせてみた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ー ”聴く”  誰かの言葉に、声を傾けること。 ちらほら出てきていた要望「深い話をしたい」っていうのは、さらけ出しあい

          身軽になれた空間を作っていたものたちを考えてみる