ぼくが住む豊田市でもここ1～2週間で一気に冷え込んできて
服装も秋の装いになり、夜も寒くて毛布を引っぱり出してきました。
通勤途中に見えるきれいなコスモスに日々癒されています。

さて、今回は最近見学させていただいたデイサービスをご紹介しつつ
自分たちの作りたい空間を整理していこうと思います。

まず1つ目は「げつじんお茶の間デイサービス」さんです。
豊田市の中心部から車で約40分ほど行ったところにあります。
こちらのすてきなところは、きめ細やかすぎるサービスと
ご利用者さんたちの笑顔。
オープンから18年経ちますが、定員10名で運営されています。

元々地域のご夫婦が住んでいた家をそのまま活用されていて
数年前まで家主さんも住んでいたそうです。
ご主人は芸術の才能あふれる方だったそうで
書道家としての活動名をそのままデイサービス名にしたそうです。
元あるものを最大限残すカタチ、すてきです。

一日の流れは以下のような感じです。
来所
↓
朝の挨拶
↓
体操/歌/脳トレ/風呂など
↓
昼食/話しながらお皿拭き
↓
昼寝
↓
脳トレ/体操
↓
帰宅

一緒に一日を過ごさせていただき感じたのが
ご利用者一人ひとりに合わせたケアのきめ細やかさ。

席の配置、風呂の誘導方法、声掛けのタイミング、移動時の介助方法、シーティング、時間の進め方など。
職員さんがみなさんのことをしっかりと理解している少人数デイサービスだからこそ実現できる、きめ細かいサービスなんだと感じました。

また、ひとテーブルに集まれるご利用者の数は3～4人で、絶妙に話しやすい人数と距離感なのも良いポイントでした。
ご利用者どうしや職員との関わりが増えることで
利用者満足度の向上につながっているのだと思います。

ちなみにこちらの調理員さんはご利用者のご家族です。
その他の職員さんも元ご利用者の家族だったりするそうです。
「家族を通わせたくなる施設」とよく言いますが
利用者家族も一緒に運営することで実現しやすくなるのだと思います。

ご利用者さん一人ひとりのことを深く知って、その人らしさが存分に出せるような場所にしたい、とぼくは思っています。
一人の方に対して多くの時間を使うためには、大人数ではなく少人数の受け入れをすることが一つの方法だと思っていますが
そうすると経営的に難しいのは明白です。

会社経営をやったことのない自分ですが
実際に少人数の受け入れを想定した事業の収支計画を作ってみて
18年間も定員10名で続けられることのすごさを感じています。

2つ目は「ほっとほーむ よっといでん」さんです。
一人ひとりに寄り添った生活のケアと社会参加を提案されています。
また、認知症ケアにもかなり力を入れています。

こちらのすてきなところは、ご利用者の強みを生かしたクラブ活動。
よくある、職員都合の「まわす」だけのレクリエーションをするのではなく
その人の興味・関心に合わせて時間、空間、地域資源をふんだんに使う。
みなさんの笑顔や自主性が前面に出てすてきでした。

風呂の誘導にもかなり気を遣っていました。
小規模だからこそ、その人の状態や気分に合わせて入浴ができる。
「風呂行くよ」という声掛けは直接的過ぎて拒否反応を示す方には
「向こうにご飯の様子見に行かない？」
「背中かゆいって言ってたの、あっち(脱衣所)で見せて？」
ゆっくり時間を掛けながら丁寧な対応をしていました。

あとは入浴中、過介助になりすぎないようできるだけ見守るに徹する。
これらは当たり前のようですが、いろんな都合で十分にできていないのが現状だと思います。

そして特に認知症の方のケアについて。
その方の最近の様子や、試して良かった/上手くいかなかった対応、その日の対応策などについて朝の段階でスタッフ全員で共有。
ご利用中にスタッフはインカムを使いながら常に情報共有。
徹底的に日々PDCAを回しながら改善し、最適なケアをしていく。

ここまでご利用者さんに対して本気になれる組織を目指したいです。

本日は2つの施設を紹介しながら、自分の目指したい空間を整理しました。
丁寧に時間をかけながら、一人ひとりのことを深く知り、その人の良さを見つけて、のびのびと過ごせる、伸ばせるようなケア。
すてきな施設がたくさんあります。

こんな場所を一緒に作っていきましょう！

げつじんお茶の間デイサービス

https://instagram.com/getsujingram?igshid=MzRlODBiNWFlZA==

ほっとほーむ　よっといでん

https://instagram.com/ikomai_oiden?igshid=MzRlODBiNWFlZA==

見学受け入れありがとうございました。