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【感想】ガールズバンドクライ(第四話)


以下、第四話全編の内容に触れていますのでご注意ください。

<前回の感想>

●冒頭

楽器屋にいる仁菜、桃香、すばるの3人。スタジオ練習の前に立ち寄ったようだ。商品のギターに目を輝かせる仁菜。仁菜的にはギターをやってみたい気持ちもあるようだが、桃香としては「歌が疎かになる」と、あまりさせたくないらしい。

桃香と自分を重ね合わせる仁菜
二人の声も聞こえていない。
やはりちょっとトリップ癖が・・・

「自分が思っていることを、思いきり叫ぶ」
「精一杯、自分が出せる、力の限り、大きい声で」
「あんなことをしたのは、人生で初めてだった」
「人の顔色を気にして、いつも何かが喉につかえながらしゃべっていた私にとって」

モノローグから、本音や本心を出せずに生きてきた仁菜のこれまでがうかがえる。初ライブは仁菜にとって、人生の中でも大きな経験になったらしい。

初ライブの思い出
仁菜を呼ぶ二人
嬉しそうかわいい

●Aパート

サブタイトル

第四話のサブタイトルはFishmansの「感謝 (驚)」
この第四話の終盤には「感謝」というワードが出てくる場面がある。

正しくもない ウソつきじゃないよ そう全部
指切りしない あこがれじゃないよ そう全部

正しくはない 近道しないよ そう全部
正しくもない ウソつきじゃないよ そう全部

驚きと感謝を込めて

https://www.uta-net.com/song/69033/

桃香とダイヤモンドダスト

スタジオにいる3人。前回ライブでやった「声なき魚」を録音しているらしい。動画サイトにアップするという話を以前していたので、それ用だろうか。そんな中仁菜は、桃香のスマホの画面を見てしまう。

ダイヤモンドダストの記事

桃香がダイヤモンドダストを意識しているのではないかと気がかりな仁菜。
が、現在のダイヤモンドダストはメジャーでバリバリ活動しているらしく、すばるとしては「もし本気で意識しているならこんな素人二人とは組まないって」という意見。

すばるは気にしていないようだ

それでも気になる様子の仁菜。そんな話をしているとすばるがスマホを見て、慌てて帰っていく。その後、LINEの既読もつかない。

ひょっこり桃香さん

桃香の家。「男か」と桃香。驚き、なぜかムキになる仁菜。

「・・・そうなんですか?」
桃香の表情的に、男説に自信あるわけでもなさそう

「ガールズやってる子はバンドマンにモテるからな」

桃香さん、それ体験談ですか・・・?というのは気になるが、まあ周囲でそういうのを見てきたということかもしれない。

「恋愛とバイトのシフトは、フリーダムでいいんじゃない?」

そんな「女房と畳は新しい方がいい」みたいな・・・とにかく桃香としては、仮に恋愛沙汰であったとしてもあまり気にならないらしい。

逆になぜ仁菜がムキになっているか。想像だが「恋愛沙汰とかに潔癖」だからというのがあるのかもしれない。思春期かつ恋愛経験に乏しい少年少女、そういう風になりがちではないだろうか・・・ち、ちげーし!女子とかキョーミねーし!

あとは、仁菜的には今バンドに気持ちが入っているので、そんなこと(恋愛)でバンドが疎かになるのは不真面目だ・・・みたいな気持ちもあったりするのかもしれない。というかあるとしたらそっちの方が大きいだろう。

「格好の餌食」
「餌食・・・」

ここで唐突にダイヤモンドダストのことを聞く仁菜。ホントに唐突だな・・・しかしこの作品、このように飛躍したり、あまり噛み合ってなかったりといったところに会話のリアリティがあるように思う。

表情は見えない

「別に、どうとも」と応える桃香だが、「間」が気になるところ。どうとも思っていないはずはないと思うのだが・・・

「別に向こうを恨んでるわけじゃないし、今のダイダスは売れてくれればいいって思ってるよ」

ギターをつまびく桃香。第一話でも同じような場面があったが、「その話はしたくない」という時の桃香の行動パターンみたいなものだろうか。
だが仁菜は食い下がり、桃香は過去について語り始める。

「いいよその話は」
って言ってるのに・・・
仁菜も退かない。さすが肥後もっこす・・・

桃香は仁菜に過去の写真を見せ、ダイヤモンドダストについて語る。

「もともとは高校の軽音部。でも最初からみんなうまくて、情熱があった」
「やりたいことも一緒で、これは運命だと感じた
「こんな奇跡無いって、鳥肌が立ったよ」

高校時代の写真だろう
思い出を語る桃香
「で、あたしが脱退・・・」

桃香脱退までの流れを聞いた仁菜の反応だが、

「桃香さん、こんな顔で笑うんですね・・・」

話聞いてた? というのはさておき、仁菜は写真の中の桃香の笑顔に、これまで見てきたのとは違った何かを感じたのだろう。それを聞いて、押し黙ってしまう桃香。

「こんな顔で笑うんですね」
どこか切なそう

ここの会話だが、仁菜は気づいているのかいないのか、肝心な「桃香がなぜダイヤモンドダストを脱退したのか?」という具体的な部分は結局明らかになっていない。桃香としても、明らかにその部分については説明を避けている。

「脱退」と「解散」

些細なことかもしれないが、第一話で桃香がダイヤモンドダストの話をしたとき、「解散」というワードを使っていた。

そ、解散するにあたって、あの曲は誰のもんだって話になってさ

第一話Bパート、公園でのセリフ

しかし、今回は「脱退」と言っている。「解散」と「脱退」ではかなり意味が違ってくる。ダイヤモンドダストは桃香が抜けた後も新メンバーを入れて継続して活動しているようなので、表現としては「脱退」が正しいのだろう。そうなると、この違いは脚本上の「表記ゆれ」のようなもので深い意味はないのか、それとも意図的なものなのか・・・気になるところではある。

「鳥肌」について

このシーンでもうひとつ。桃香のセリフに注目したい。

「やりたいことも一緒で、これは運命だと感じた
「こんな奇跡無いって、鳥肌が立ったよ」

これを踏まえて、第三話を振り返る。初めての音合わせで仁菜が歌うシーン、仁菜と桃香のこんなセリフがあった。

仁菜「すっごい鳥肌立ってる!」
(中略)
桃香「改めていい声だと思ってさ・・・」
仁菜「本当ですか?」
桃香「ああ、私も鳥肌立った」

「鳥肌」というワードが共通している。桃香は3人で合わせた音に、もしかするとダイヤモンドダストのときのように「奇跡」を感じていたのではないだろうか?

ややこじつけめいているというか無理やり感があるかもしれないが、音合わせのときの光あふれる演出や、桃香がやや忘我の状態に見えたことからすると、少なくともあのとき桃香が普通ではない感覚を受けていたようだということは言えると思う。

「元カノ」説

ちなみにこれは与太話と思って頂きたいのだが、Xで見かけたファンアート(マンガ)に、「ダイヤモンドダストのメンバーのうち誰かが桃香の元カノなのでは」といった内容のものがあった。これには電撃が走った。その発想は無かった・・・筆者の中の百合厨が過剰反応したことは否定できないが、それでもあり得ない話ではないと思う。
と言うのも、人が他人にあまり話したくない話題として、「痴情のもつれ」みたいなことはその筆頭に挙がるのではないか。桃香の脱退理由がそのへんだったとしてもおかしくはない。もしもっとベタに「音楽性の違い」みたいなことであればそのように言えば済むんじゃないかという気がするし・・・

祖母、安和天童

翌日、すばるからとんでもないLINEが来ていることに気づく仁菜。

ここの仁菜の「ぅおい!」すき

仁菜と桃香はすばるのスクールを訪れる。

「バンドがよければ、男切って戻って来る。下手に引き止めると、逆に燃え上がるだけだぞ」

桃香さん、なんか実感がこもってるセリフに思えますが・・・ダイヤモンドダスト脱退のあれこれってやっぱり痴情のもつれだったりします???

「もしかして、男とつきあったことないパターンか?」
「桃香さんはあるんですか?」
「・・・」

どうなんですか桃香さん?????

ここの「間」がたまらない

スクールに入ると、すばるが祖母と一緒に現れる。いつもの制服姿ではなく、お嬢様然とした装いだ。

「あと、ここでのすばるちゃんはちょっとムカつくキャラなので・・・」
ムカついてたんだ・・・
なんか光ってるすばる
表情すき
すばるの祖母、女優の安和天童

祖母に対し、とっさに仁菜と桃香を役者仲間だと紹介するすばる。
話を合わせろとばかりに桃香にストンピングからの肘鉄をキメる。

役者仲間?
流れるようなコンボ
魂出てる

ちなみに第三話冒頭のハトのシーンでも思ったが、なんかこのへんのノリが「ウサビッチ」を彷彿とさせるなあ・・・とか思った。

場面変わって、喫茶店。

「芝居には普段の言動、立ち居振る舞いがしみ出てくるもの・・・」

すばるをたしなめる天童と、戦々恐々といった感じで従うすばる。普段の関係性がうかがえる。

天童が離席している間に、すばるにLINEの真意を問い詰める仁菜。役者になるつもりはない、というのはすばるとしても前回仁菜に語った通り、変わらないようだ。

「じゃあなんでバンドやめるなんて送ってきたわけ!?」
「それは気が動転したというか、敵を欺くにはまず味方からというか・・・」

コッチヲミロォ・・・

すばるが目を逸らしているところを見ると、どちらかというと「気が動転した」が本当のところではという気がするが、ともかくストーリーのヒキの都合とか本当にバンドをやめたいということでは無かったらしい。

天童が戻ると、すばるの芝居の上達ぶりを確かめたいという。なぜか仁菜と桃香も同行することに。

はい?

アクターズスクールでエチュード(即興芝居)にのぞむ3人。

桃香の大根役者ぶりは解釈一致すぎる
「笑うな!」
赤面する桃香。筆者は「これこれェ!」と叫びながら布団を殴っていた

少し前の回想。喫茶店では机の下で3人のLINEによる攻防があった。

ブラインドで打てるのすごいね・・・
シュババババ
「イヤです」
この流れで言えるのもすごい
ややピキってるように見える
「あはは・・・」この空気である
再びシュババババ
細かいが、仁菜のスタンプの左側にハートマークがついたのは桃香が同意を示したのだろう

「エチュードはスマホで打ち合わせしちゃダメですよ」

ギャグシーンにありがちな「バレバレにしか思えないけどちゃんとバレてない」というパターンじゃなくてちゃんとバレてるんかい。
ということで抵抗むなしくエチュードをやらされる3人。

恋人のエチュードの内容に合わせて、バンドのことをすばるに問い詰める仁菜。すばるは言葉に窮してしまう。

「あのとき、私に本気だって言ったのはウソなの!?」
実際バンドに関してそういう会話があったのかはわからない
しどろ
もどろ
こういうカットいいですね

帰りの電車、改めてバンドをやめたいとは思っていないと言うすばるだが、それはそれとして引っかかることがあるらしい。天童は気まぐれに訪ねてきたりしないタイプらしく、なぜ急に・・・という話をしているとすばるにメールが届く。

すばるに届いたメール
「これだ!」

ここでAパート終了。

●Bパート

すばるのお宅訪問

3人でのスタジオ。すばるがドラマに出演することになったらしい。撮影のため一週間ほどは練習に参加できないという。

ハウってる!

桃香はすんなり受け入れた様子だが、仁菜は「すばるちゃん、いなくなっちゃうかもしれないんですよ?」と納得いかない様子。すばるは撮影が終われば練習に戻ると言っているのだが、それが信じきれないようだ。

「思いやりしかないっつーの」
それはそれですごい自信だ・・・

解散したあと、すばるからメッセージが届く。

脊髄反射
素直でよろしい

翌日、すばるの家にやってきた仁菜。広い間取りに驚くが、すばるは「すぐ飽きるけどね」と慣れた様子。

「翌 日」クソダサフォント演出再び
家賃高そう
初手でここに座るのもすごいな・・・
すばるはここでゲームしたりしているらしい

すばるは仁菜に古い映画を見せる。祖母、天童の若かりし頃の出世作だった。すばるの名前はこの映画のタイトルからとったのだということもわかる。

若き日のすばる祖母
(大型新人)
映倫じゃなくて映信

「おばあちゃんの七光りで、どこ行っても特別扱いなのもイヤだし、そもそも、芝居って好きじゃない・・・ハズい」

すばるはおばあちゃん似なのだろう

「ただね・・・私が目指してるって言うと、笑うんだよね」
「その時だけ、本当に笑うんだよね。作った笑顔じゃなくて」

なんかこのカットすき
この笑顔は・・・

すばるの笑顔を見て、天童と、桃香の写真の笑顔を思い浮かべる仁菜。

すばるを見つめる表情だろう

「どう思う? ニーナなら、どうする?」
「でも、今のままはよくないよ」

クッション攻撃
投げ返す仁菜
キャッチボール(クッション)
コミュニケーションは大事

改めて、バンドはやめないと言うすばる。

ここすき
ポーズが・・・考えすぎ・・・?(第三話より)

しかし、まだどこか不安げな仁菜。
Aパートの「男か」の段階では恋愛に潔癖なのかなとか、だから恋愛でバンドが疎かになるのは不真面目だと思っているのかなとか予想したが、ここに至って筆者が感じたのは、おそらく仁菜はライブを経験して3人でのバンドに気持ちが入っているぶん、バンドが空中分解してしまうことがかなり不安だったのだろうということだ。ムキになって怒っていたのも、その不安の裏返しかと思う。

ヘッドロックしがち
スクールのシーンでもやってたし・・・
ちょっとうれしそう

一方、桃香の家の前には不審物・・・じゃなく、仁菜がお詫びとして置いていったみかん(?)と「すみませんでした」というメッセージがあった。

警戒する桃香
「すみませんでした にな」
「ロック(岩)じゃなくてストーン(石)か・・・」
とかは別に考えてないと思う

撮影当日

すばるが出演するドラマの撮影当日。主演は天童で、ふたりの初共演ということになるようだ。仁菜と桃香も見学に来ている。

クソダサ・・・でもない?フォント演出(書体が変わったせいか?)
店員役らしい
バッチリメイク
想像するな!

すばるは今日、祖母に「役者になるつもりはない」ということを話すつもりらしい。その場合、アクターズスクールはやめて実家にもどることになるだろう、とも・・・(ということは、やはり普通高校には通っていなかったのだろう・・・じゃああの制服ってファッションだったの???

すばるのシーンの撮影中、仁菜と桃香と天童の会話。天童にとって、すばるとの共演は夢だったらしい。

「やっぱり、女優になってほしいですか?」
「そりゃね」
「私、娘にはこの仕事ひどく嫌われてるの」
「だから、嬉しかったな・・・すばるが私の仕事を好きって言ってくれたときは・・・」
「あの子だけは笑ってくれたの。私の仕事、あの子だけが好きだって・・・やってみたいって」
「感謝してる」

それを聞いた仁菜は・・・

いよいよ、天童に役者の件を打ち明けようとするすばるだったが・・・

「すばるちゃん!大変!忘れ物だよ!すぐ行かなきゃ!!」

「はぁ?」(それはそう)
強引に押していく仁菜
ぺこり
こう言うのも野暮かもしれないが、おそらく祖母は大体のところはわかっているのだろう。
そんな「間」だと思う。

すばる、キレた!

そのままスタジオ入りした3人。すばるは「言動不一致もはなはだしい!」と仁菜に対してお怒りの様子。

「早く言えって言ったのはニーナでしょ!?」
「それはそう!」

「ごめんね!」
ダイナミック謝罪

「ただ、人にはそれぞれ事情があるんだよ」

キレ気味の「はぁ!?」

「簡単じゃないんだよ。そういうところに気をつかえるようにならなきゃ・・・でしょ?」

これは桃香の受け売りだろう。

のびーる

「でも、いつかは言わなきゃだめ」
「いつ?」
「やりたいことが、ちゃんと見つかったら・・・」

やや自信なさげな言い方からすると、仁菜の中でも正解が見つかっているわけではないのだろう。

「なんなのこの子!?」
「アイドントノウ」

「バンドやめるなって言われたから覚悟決めたのに、直前になって手のひら返す正論モンスターも!」

↑正論モンスター

「それを訳知り顔で見てるやつも!」

↑訳知り顔

「私のことは私が決める!ほっとけよ!!」

ドラムをしばくすばる氏

「どう?私の演技!」
「あースッキリした!」

言うのも野暮かもしれないが(本記事二度目)あまり空気が悪くならないよう・・・演技ではないということは二人ともわかっているだろうということも込みでおどけて見せたのだろう。

八重歯キャラだったん?
晴れやかな笑顔

「まあいいよ、いずれ自分でなんとかしなきゃって思ってたから」
「それまでは、ここであんたらのケツを蹴り上げてやる!」

さあ、行くよ!

第四話はここで終了、EDへ。

仁菜の行動とすばるの気持ち

仁菜は、なぜすばるの打ち明け話を直前で遮ったのだろうか。そこについて、セリフによる明快な説明は無かったように思う。
筆者の考えを言うと、仁菜がすばるの中に「天童の存在込みで、お芝居が好きな気持ち」があるのを感じとったからではないかと思う。

どういうことか説明したい。

まずすばるについてだが、役者の勉強やお芝居が100%嫌いで心底やりたくない・・・とまでは思っていないだろうと推察する。

その理由だが、すばるのセリフを振り返ってみるとお芝居について「好きじゃない、ハズい」といった発言はあったものの「嫌い」だとは一度も言っていない。

そして天童の以下のセリフ。

「だから、嬉しかったな・・・すばるが私の仕事を好きって言ってくれたときは・・・」
「あの子だけは笑ってくれたの。私の仕事、あの子だけが好きだって・・・やってみたいって」

これが本当であれば、少なくともすばるが役者の勉強を始めた最初のきっかけは、すばる自身が天童の姿を見て、その仕事に興味を持ってやってみたいと言った・・・つまりハナから無理やりやらされたとかではないということになる。

ただ、やっていくうちに「七光りで特別扱いされるのがイヤ」とか、自分に才能があるとは思えなかったりとか(すばるの家のシーンで「役者の学校行けば、才能無いってわかって諦めてくれると思ったんだけどな」というセリフがあった)ハズいとか・・・そういうことがわかってきたのではないだろうか。

なので「役者になるつもりはない」というのはそれはそれで今のすばるの本心なのかもしれない。

だが、仁菜がすばるの家を訪れたとき・・・

「ただね・・・私が目指してるって言うと、笑うんだよね」
「その時だけ、本当に笑うんだよね。作った笑顔じゃなくて」

すばるの笑顔。ここで仁菜が思い出したのが、天童桃香の写真の笑顔だった。共通しているのは、あえて言葉にすれば「心からの笑顔」ということになるだろうか。

すばるは天童が心から笑ってくれることが嬉しい。それくらい天童のことが好きなのだろう。それがすばるの笑顔を見たとき仁菜にもわかったのではないだろうか。
一番最初にはちゃんとお芝居(役者)に対して「好き」という気持ちがあり、今も大好きな祖母の笑顔のために役者の卵をやっていられる
のであれば、それは「天童という存在も込みで、お芝居(役者)が好き」という気持ちがすばるの中に少なからずあると言えるのではないだろうか?

すばるの心からの笑顔(≒本心)を見て、天童の話を聞き、すばるの中にそういう気持ちが少しでもあるのなら、それを今ここで終わらせるべきではないと感じたからこそ、仁菜は打ち明け話を遮ったのではないだろうか。

ただ、仮に仁菜の中で上記のような心の動きがあったとして、そのように自覚して行動に移したわけではないだろうとも思う。仁菜は自分の考えを言葉するのが得意ではないみたいだからだ。実際、自身の行動についてすばるに対する明快な説明はできていなかった。それでも、そうすべきだと感じて動いたのだろう。

●全体的な感想

すばるについての掘り下げ回であり、桃香とダイヤモンドダストの関係性についても少し明らかになった回だった。(ダイヤモンドダストに関してはまだ謎が残っているが。)

バンドがおじゃんになるかもしれないという不安感をうまく整理できず、終始怒ってしまう(※筆者の解釈です)仁菜の暴れっぷりだったり、桃香の謎だったりすばるの事情だったりと同時並行的に3人のまた新たな一面が描かれた回だったと思う。

ただ、てっきり今回あたりで本筋に絡んでくると思われた牛丼屋の二人は意外にも出番ナシ。メンバー5人でバンド結成となるのはどのタイミングになってくるのだろうか・・・

次回予告にも二人が映っていないのが、私、気になります!

追記:WEB予告に二人が!




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