だれも正しくないしだれも間違ってはいないループ
クルマを走らせながら考えた。
人生は決してじぶんの思い通りにはならないということ、結局中年以降になっても残るのは中二くらいの頃に好きになったものだけであるということ、社会というものが想像以上にテキトーに運営されているということ、家庭を持った男が悪い意味で無敵になるということ、同じく母になった女も悪い意味で無敵になるということ、つまり太宰治の書いた如く家庭の幸福は諸悪の根源であるということ、もはや個人の幸福や利害を超えた全体的ななにかを希求する人間は皆無に等しいということ、賢