先生として、ゲストとして。
おはようございます。
準団員作品の振付家(と呼べるものではないのですが、そう言わせてください笑)として本校と大宮校パフォーマンスに関わりましたが、今年は横浜校にゲストダンサーとして、そして大宮校には所属する教師としても関わりました。
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横浜校パフォーマンスにゲスト出演するのは2回目。そして何の因果か組む生徒も同じで、踊りから雰囲気から、とてもやりやすい環境を用意していただけました。
初めて一緒に踊った2年前とは比べ物にならないくらい成長していて、嬉しい驚きでした。リハーサルから順調に進み、みんなで作品をよりよくするというプロセスがとても楽しかったです。
どこもそうだと思いますが、横浜校は生徒も先生もスタッフさんもみーんな家族のようで、僕らゲストがいても非常にアットホームな雰囲気でいつも迎えてくれました。
お陰でその和やかな空気感を纏った、団結感ある舞台になったのではないかと思います。
今回のパフォーマンスが卒業、移籍など一つの区切りになる人も多く、それだけに大円団となった終演後の感動もひとしおでした。
僕たちゲストダンサーとしては、その晴れの舞台に少しでも華を添えられていたら嬉しいなと思います。
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そして大宮校では先生としての参戦。
アシスタントさんやスタッフさんの助けをたくさんいただいての教師仕事でした。こんなにも裏側は消耗するのかと、新しい発見でした。
去年は大宮校パフォーマンスに先生兼ゲストダンサーとして居たので、だいぶ気を遣っていただいてほとんど先生としての仕事はしていなかったんです。なので本当に先生方には頭の下がる思いでした。
僕はスケジュールの都合上、あまり多くは指導に回っていないので、他の先生方のがんばりは如何程か。本当にすごい先生たちです。
主には最上級生を見ていた僕。
初めてソロに近い役を踊る子、初めて主役を任された子、いろんな生徒がいました。
僕はあんまり優しくないので、クラスでもリハーサルでも厳しいことしか言いません。
なので直せば良くなると判断した部分に関しては容赦なく、しつこいくらい指摘します。大変だったでしょうが、生徒はみんな根気強くついてきてくれました。
そうやってみんなそれぞれに苦労しながらがんばってきた(時にはリハーサルで僕の厳しい声にも耐えながら)のを知っているだけに、それが形になって舞台に乗っているという事実が、とても嬉しかったですね。
特に初主役の彼女。
学業との両立が大変で、以前のように頻繁にスクールに通うことも時には難しく、限られた時間の中での手探りのリハーサルでした。
初めてのパドドゥに苦労しながらも少しずつ上達して、落ち着きや風格も出てきて。
本番直前のゲネプロでは緊張や疲れから少し調子を崩し、ナーバスになっていた彼女でしたが、いざ本番となるとそれは堂々と、華やかに楽しげに、立派に主役を務め上げました。
たった数ヶ月でも人は成長するんだなと、本当に温かい気持ちになりました。袖で男泣きでした。
先生というのは教えているようで教えられることばかりで、本当に奥深く難しいのですが、こういう瞬間を見るとやっていて良かったなと心から思います。
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まだまだ経験少なく未熟なのですが、これからも生徒たちの人生に何かしらの糧を与えてあげられるような、そんな先生になれたらなと思います。
ありがとうございました。
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