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あなたはアナログ派、デジタル派?:書籍デジタル版の拡大

書籍「タイムスリップマネジメント」が楽天・紀伊國屋・DMMなどでも続々とデジタル版拡大


 
 先月、6月24日から、アナログ版としてAmazon(紙版媒体)、デジタル版としてKindleで先行発売されていた著書「タイムスリップマネジメント」のデジタル版の取り扱いが拡大。

 楽天、紀伊國屋、honto、BOOK☆WALKER、DMM・・・続々とデジタル版の販売が30サイドほどで開始となりました。
 
そこで今回は、「あなたはアナログ派、デジタル派?」と題してそれぞれの立場から考えてみたいと思います。

データの一元化管理ではデジタルが優勢


 デジタルの良さは、やはりデータ管理の一元化が挙げられます。本であれば、購入して紙版が手元に届くのを待たずに、PCやPAD、スマホ等で、ダウンロードして、すぐに見ることができます。本を一度購入したら、PCなどから一元管理できるので大変便利です。
 
 ほかにも仕事では、データや記録、紙の資料などをスキャンやスマホで撮影して、デジタル化し、保管することで、一元管理が可能となります。

 いろいろなところに散らばった資料やデータをそれぞれ、管理して探すのはやはり非効率と言えるでしょう。一元管理ができれば、検索がすべて一箇所からできて大変、効率的です。

 友人の研究者でもアナログの紙資料などをスキャンして、デジタル化を進めている教員もいますから・・・。

スピード感ではやはりデジタルが断然有利


 データをアナログ的な方法で管理している場合。例えば、棚や机の中の情報を探すのには、1つ1つ見て探すことから、当然手間がかかります。また、探し物がどこにいったか分からず、見つからずに諦めることもあるでしょう。
「あれー、確かにここにしまったと思ったんだけどなー」と声が聞こえそうです。
 もし、見つからなかった場合には、探した時間が無駄になってしまいます。一方、デジタルの場合には、検索が容易にできて、必要な情報をすぐ入手できることから、スピード感があり、デジタルの方が断然有利です。ただし、資料のデジタル化などの手間が発生するのは、やはり欠点となるでしょう。

本へのマーカーや書き込みはアナログの方が記憶に残る!


 紙の本の場合には、マーカーで線を引いたり、書き込みを加えたりと自分なりに情報を整理して、記憶に留めることができるのは魅力的です(ただし、書き込めば中古での販売ができなくなりますし、図書館で借りた本にはぜったいに書き込んではいけませんが・・・)。

 実は、文字を書き込むことで、脳の脳幹(RAS)を刺激し、脳内の神経回路の配線をつなぎ変えます。RASを活性化するために、文字を書くことは記憶にも有効なことが判明しています。

 こんな経験ありませんか?PCを使って、大切なことを入力したにも関わらず、後で思い出そうとしても、さっぱり覚えていないことに気付かされたことが・・・きっと皆さんにも。
 これは、脳幹(RAS)を刺激できていないことが記憶できない原因の1つともいえるのです。

感覚の心地よさがアナログにあり


 アナログ・・・それは人に大変近い感覚と言うことができるでしょう。何しろ、人がそもそもアナログですから。0と1で割り切れない中間の感覚が人に近いのかも知れません。

 例えば、CDとレコードでは、皆さんはどちらが優れているとお思いでしょうか?実際には、音質ではデジタルのCDの方がクリアですし、ノイズも少ないので、CDに軍配が上がりそうです。
 
 しかし、音域では、レコードが勝ります。音域について、生演奏では約40,000Hzまで、CDでは22,000Hzまでとなり、人が聞こえない周波数帯をCDではカットしています。レコードには、22,000Hz以上の人の耳には本来聞こえない音域も録音されているのです(CDには、スーパーCDという音域を拡大したものもありますが、専用の高額再生機でしかで再生することができず、普及はあまりしていない状況かと・・・)。

「なぜかレコードの音の雰囲気が好き」
「レコードの方が臨場感のあるような気がする」
「レコードを聴くと毎回、癒されます」

 このようにレコードを愛されている方の感覚や心地良さも、実は、まんざら間違っでもなさそうです。

アナログのレコード浴(音浴)には癒し効果あり


 近年、レコードが注目されるようになっています。アメリカ市場ではすでにCDよりもレコードの方が売り上げが高くなっています。アメリカレコード協会によると2022年のレコード販売枚数4,100万枚、売上高約12 億ドル(約1,620億円)、CDは3,300万枚となり、明らかにレコードが多くなっています。

 では日本はというと・・・日本レコード協会の2022年のデータによると、1億347万枚を記録し、金額は約1,349億円となり、復活の傾向が顕著です。

という私も最近、Sansuiのアンプで使っていたレコードプレイヤーを倉庫から引っ張り出してきて、Jazzのレコードを買ってきて聴いています。CDでも同じアルバムのタイトルを持っているのですが・・・レコードに癒されます。

 わざわざジャケットから出して、準備をしてブラシで埃をとって、レコードプレーヤーのスタートボタンを押し、円盤が回り、針が動き出すという、ライブ感。聴いていて、ノイズもあるのだけれど、少し苦労して聴くアナログのレコードの良さってあるのです。

 音浴(レコード浴)といって音をお風呂のように体全身浴びると、森林浴のような癒しの効果があります。

 具体的には、ストレスホルモンであるコルチゾールの生成を抑える効果やストレスを軽減させ、心身をリラックスさせる効果など・・・。森で森林浴もいいけれど、レコード浴もリラックスの観点からオススメです。

まとめ:デジタルもアナログの良いとこどり!


・デジタルの良さは、データ管理の一元化
・デジタルは、検索が容易で必要な情報をすぐ入手できるスピード感あり
・感覚の心地よさがアナログにあり
・買った本に文字を書き込むことで、脳の脳幹(RAS)を活性化して、記憶の向上に有効
・音浴(レコード浴)といって音をお風呂のように体全身浴びると、森林浴のような癒し。ストレスホルモンであるコルチゾールの生成を抑える効果やストレスを軽減させ、心身をリラックスさせる効果など

 本についても手軽さや一元管理、スピード感などのデジタル版の良さ、一方、実際に線を引いて、書き込むという記憶を向上させるアナログ版の良さもあるのは事実です。

 そのため、一概にデジタルが良くて、アナログが悪いとか、デジタルが悪くてアナログ良いという、乱暴な議論は成り立ちにくいのではないでしょうか。つまり、デジタルの良さとアナログの良さを使い分けて、ベストチョイスがオススメとなるわけです。

 具体的には、データの管理などはデジタルで行って、2次活用や効率化、スピード化を図りながら、趣味や楽しみにはアナログを活用するなど、個人の考え方で自分なりのミックススタイルを編み出すことが求められていると言えるかもしれません。
 
 私はというと、もちろんデジタル資料、スキャナやスマホを活用してデジタル化を進めているのですが・・・重要なものはついつい、レーザープリンタで紙で印刷してしまうという、なんともアナログ的なところもありまして・・・(ただの心配性かも)。

 デジタルとアナログの融合、ベストミックスを探す旅はまだまだ、続きそうです。

(出典)日本レコード協会 https://www.riaj.or.jp/f/issue/industry/
(出典)HYPEBEAST https://hypebeast.com/jp/2023/3/vinyl-records-outsould-cds-first-time-since-1987
(出典)オーディオテクニカ https://www.audio-technica.co.jp/

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