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ケース問題の基本体系

※当記事は約4分で読めます【約1,600文字】

1. 当記事の目的

ケース問題との向き合い方について、以下の記事にて話してきました。

その際、ケース問題は体系化が可能な分野であると述べてきましたが、当記事ではその体系化されたパターン構造についてご紹介していきたいと思います。

2. ケース問題の基本体系

こちら基本体系については、『東大ケーススタディ研究会』で分かりやすくまとめられていたので、そちらを引用させて頂きつつ、一部この表現の方がわかりやすい(覚えやすい)のでは?という点については勝手ながら修正を加えています。

出典:東大ケーススタディ研究会

この図を元に、言葉の理解が必要だと思われる箇所について、簡単な解説をしていきたいと思います。

(1)営利と非営利

①    営利

営利を目的としているテーマについては、ビジネスの観点で整理していきます。
また、ビジネスとして考えるとなると、ビジネス系のフレームワークを使うことでかなり効果的にアプローチが出来るようになります。
この基本体系の中の営利に分類されるテーマに慣れることを目的に、一定量のフレームワークを理解しておくことをお勧めします。

②    非営利

一方、非営利だけど、集団的なテーマに関しては、政府や自治体などの公共機関における政策やNPOやサークルなどにおける意思決定が含まれます。

(2)個人について

個人については、「ダイエットするには」や「英語を話せるようになるには」など、ある特定の組織における意思決定以外のテーマが多く該当します。
つまり、個人における意思決定に関連するようなテーマとなります。

3. 基本体系の分類における注意点

以下を考えてみてください。

京都府からの依頼は『公共政策』として非営利で考えたくなると思いますが、観光関連の税収増加を狙った観光ビジネスの振興ということで『営利目的』となります。

ケーススタディやグループディスカッションを数こなしている方は、主体となる当事者の前提確認を癖付けているかと思いますが、今回のように主体ではなく、趣旨つまり目的にポイントを置く必要があるテーマも出てきます。

型にハマりすぎることなく、「テーマは何を求めているのか?」という本来の論点を見落とさないように注意しましょう。

4. まとめ

今回は、「東大ケーススタディ研究会」にて良くまとめられている内容を参考にさせていただきながら、基本体系についてご紹介しました。

まだこれだけだと、ケース問題の解き方についてイメージがわかないかと思いますが、全く問題ないです。

他記事でご紹介する「ケース問題を解く際の思考プロセス(5ステップ)」を理解し、当記事とセットで頭の中に整理されたとき、ケース問題の全体像が見えるようになってきます。

この基本体系は、今後ケース問題と向き合う度に、テーマがどの分類に属しているのかを考えるために毎回使いますので、しっかりと頭に叩き込んでおいてください。

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