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『日日是好日』を読んで

『日日是好日』とい言葉を耳にしたことがありますか。
読み方は「にちにちこれこうじつ」(こうにちと呼んでいるものもあります)。
元々は禅の言葉だそうな。
意味は、

過去をむやみに悔い、未来に必要以上の期待を持ち込まず、現在(いま)を精一杯生きることに努める大切さを説いたもの

曹洞宗石川県宗務所

ということです。

この『日日是好日』という名の小説・映画があり、今回は小説を拝読いたしました。
様々な解釈があると思われますが、私はこの『日日是好日』という小説から、同じようなメッセージを感じました。
ざっくり言ってしまうと、主人公・典子が茶道を通して成長していく物語です。
しかし、もちろん順風満帆ではありません。
そんな部分も自分にあてはめて考えていける作品だと思います。
ちなみに、私は主人公にかなり感情移入しました。

サブタイトルが『「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』となっているということもあり、小説自体の章は、まえがき・序章を除くと、以下15章となっています。

1.「自分は何も知らない」ということを知る
2.頭で考えようとしないこと
3.「今」に気持ちを集中すること
4.見て感じること
5.たくさんの「本物」を見ること
6.季節を味わうこと
7.五感で自然とつながること
8.今、ここにいること
9.自然に身を任せ、時を過ごすこと
10.このままでよい、ということ
11.別れは必ずやってくるということ
12.自分の内側に耳をすますこと
13.雨の日は、雨を聴くこと
14.成長を待つこと
15.長い目で今を生きること

私は特に、3章の『「今」に気持ちを集中すること』が心に残りました。
私たちは、「今」に集中できているのでしょうか。
私は集中できていないと感じます。
過去のことにとらわれ、将来のことが不安になり、今はと言うと、SNS等で次から次へと入ってくる情報に気を取られる毎日です。
これは、多くの人に当てはまるのではないでしょうか。

呆然と毎日を生きてはいないでしょうか。
本当にその一瞬一瞬を大事にしているでしょうか。
私はできていません。
しかし、茶道だけがその術ではないと思っています。
ある人にはゲーム、ある人には好きな人とのご飯・会話、ある人にはカフェでゆっくりしている時間。
人によって様々です。
私は最近また瞑想をはじめてみました。
瞑想こそが最も「今」に集中できるものだと思うからです。

私も「今」を大切にし切れていませんが、瞑想を通して少しずつ「今」に集中し目の前の人生を良くすることに努めようと思います。
そんな「今」の大切さに気付かせてくれる素敵な1冊です。
『日日是好日「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』

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