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特別なブレンドコーヒー

 最近の数ヶ月は読んだ小説の感想が続いていましたが、たまには原点回帰してコーヒーの投稿をしたくなります。

 珈琲好きの方々ならば行きつけであったり、お気に入りのお店があると思います。そういうお店には大抵独自のブレンドコーヒーを取り扱っています。それがお店の看板であり、数多くあるコーヒー専門店の中で個性を示すための手段でもあります。私が推している堀口珈琲さんにも特別な限定ブレンドがあります。

 これまでは季節限定のブレンドを味わってきました。単純に期間限定という言葉に惹かれたこと、発売する季節を想定しストーリーを持たせていること、パッケージのデザインに魅了されてもいます。

 ですが、堀口珈琲さんには他にも限定ブレンドがありますPAPA’SとROASTARS’の2つです。これらは毎年発売される訳でないようで、3年ぶりに発売されました。コロナ禍になる前になりますね。今年はそれの嫌なムードが晴れてきていますから良いタイミングです。公式サイトには、PAPA’Sは気まぐれ、ROASTARSは不定期と掲載されていて、謎に満ちています。このようにミステリアスな雰囲気を醸し出されると余計に気になってしまいます。


PAPA’S BREND


 創業者の堀口俊英氏が豆の選定から配合の決定までを手掛けられているようです。今回はフレンチローストでしたが、選定された豆の全てがフレンチローストでなく、風味に遊び心と多様性を出すために一部の豆は少し浅めのイタリアンローストを配合されたと紹介されていました。

 そのため、堀口珈琲さんが推奨しているフレンチローストの抽出レシピと違って、イタリアンローストのレシピに近かったです。この違いからも堀口氏のこだわりの深さがうかがえます。

 実際に飲んでみたらら、最初は濃く深い苦味という力強さを感じましたが、しばらくするとスッキリしてきて、ほのかに酸味と華やかさが広がってきました。緩急のあるテイストになるよう計算されて生み出されたのだと思えます。コーヒーのおいしさを追求される堀口氏の姿勢をリスペクトします。


ROASTARS BREND

 ブレンダーの方々がその時にある最高の素材の持ち味を最大限表現するのがコンセプトのようです。堀口珈琲さんの技術と知識を結集させていると紹介されているため、これにもこだわりの深さを感じます。それだけに、他のブレンドコーヒーとはやや値段が高めではあります。

 ですが、味わってみると納得できる仕上がりです。コクと苦味、酸味と甘味、華やかさ、そして飲みごたえと飲みやすさ、それら全てが調和されています。最初にお店で試した時はそのあまりにも調和された味わいから特徴が正直わかりにくかったです。けれど、自宅にて自分で抽出して飲んでいくと、バランスが全く崩れないことに胸がいっぱいになりました。


 昔、知り合いのお店でブルーマウンテンのコーヒーを飲ませてもらったことがあります。高級豆として有名すぎるために今まで体験したことのない優雅な味と香りがあるのだと想像していました。ですが実際の味わいは驚くほどシンプルで、雑味がなくスッキリとしていました。意外でした。そのことを思い出し、ROASTARS BRENDは最高級豆に匹敵する仕上がりなのだと思えています。

 次にこの2つのブレンドと再会できるか分かりませんが、次に面と向かえた時は前回との違いに思いを馳せながら味わいたいです😊

Fin☺️

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