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一流の山岳展望を求めて 金峰山

2024年1月8日
冬型の気圧配置が緩んだ成人の日。
降雪後の晴れ間という天気を期待して、
自身3回目の金峰山へ🏔

🥾降り続く雪の中をいざ!

瑞牆山荘に停めた車内で目を覚ますと、
フロントガラスが一面の雪に覆われていた。
身を切る寒さの中で身支度を整えて出発。
カラマツ林の中をゆっくりと登る。
頭上ではカラの混群が賑やかにお喋りしてる。
コガラとヒガラ、コゲラもいるかな?
富士見平小屋下にある広場に着くと、
見えるはずの瑞牆山は雪に霞んで周囲の
岩峰がうっすらと見えるだけだった。

雪に霞む瑞牆山

富士見平小屋に着くと一段と雪が強くなった。
たまらずハードシェルに着替える。
ちなみに、今日のハードシェルは
アークテリクスのお気に入りのやつ😎
高かったからたまにしか着ないのだ笑

降りしきる雪と富士見平小屋

🥾針葉樹と石楠花の森

勢いよく降る雪に叩かれながら歩き出す。
富士見平小屋からは一度飯森山の尾根に乗り、
その後トラバースしながら鷹見岩分岐に向けて
標高を落とすように登山道がついている。
鷹見岩は非常に展望の良い岩場で、分岐から
石楠花の中を15分ほど登ると行ける。
最初に金峰山に登った時は行ってみたけど、
今日は景色が見えそうにないのでパスした。

富士見平小屋からは一度登って下る

大日小屋近くでチェーンスパイクを付けた。
この先、大日岩に始まり本格的な登りになる。
かといって、雪が少ないから12本アイゼンだと
オーバースペックなのでチェーンスパイク!
今シーズンはチェンスパが大活躍して嬉しい。

鎖が設置されている大日岩の登り

大日岩まで来るとようやく雪が止んだ。
ところで、先ほどの鷹見岩分岐付近から
大日岩の周辺は石楠花がたくさん生えている。
冬の石楠花は萎んだ葉っぱが垂れ下がり、
人の手みたいに見えるからちょっと不気味💦
金峰山は冬にしか登ったことがないので、
次は石楠花が綺麗な6月ごろに来てみたい。
そんなことを考えながら登っていたら、
お日様が差しきて明るくなってきた!
よしよし、良い感じ♪

針葉樹と石楠花の森
右下が石楠花
もうすぐ森林限界!晴れてきた!

🥾極寒の稜線と山岳展望

一瞬の急登を越えると金峰山の森林限界、
砂払ノ頭に飛び出す。前を歩いていた友人が
「オォ!」と声を上げたので、きっと絶景が
見えるに違いないと思いながら後に続いた。

砂払ノ頭
富士山がよく見える!

霧氷がビッシリ付いた木々と澄んだ青空、
完璧な条件のもとで稜線を歩き出す。
南アルプスにかかっていた雲が徐々に千切れて
雲間から次々と白銀の峰が姿を表す様子は、
胸がスッとする気持ちの良い景色だった。
やはり、雪のち晴れというのは
最高の天気パターンだなとつくづく思う。

青空をバックに霧氷が映える!!
白峰三山の雄姿!!

ただし、晴れたとはいえ猛烈に寒い🥶
時計の気温計はなんと氷点下14℃!極寒!
絶好の天気だから贅沢は言えないけど、
北風に叩かれながらの稜線歩きはキツかった💦
目出し帽とフードも被って完全防備なのに、
その上から針で刺すような恐ろしい寒さ。
友人と「寒い寒い寒い!」と叫びながら、
山頂を目指して登っていった。

極寒の稜線歩き

登頂した時には幸い風が緩んでくれた。
山頂からの山岳展望は素晴らしく、特に
富士山と南アルプスの眺めは一流の絶景だ。
金峰山の山頂を踏むのは3回目だけれど、
全く飽きのこない山景色に今回も魅了された。

登頂!
五丈岩と南アルプスの連嶺

🥾足早な下山

稜線を下山中にまたもや北風に襲われた。
景色は十分楽しませてもらえたから、
一刻も早く樹林帯に逃げ込みたい!笑
そんな思いで足早に稜線を後にした。
帰りに通った富士見平小屋下の広場では、
朝と違って瑞牆山が綺麗に見えていた。

岩峰がニョキニョキ生える瑞牆山
カッコいい!

🥾まとめ

3回目の登頂となった金峰山。
おまけに3回とも雪の時期の登頂⛄️
ただ、今回も前回までと同じように
飽きることなく楽しい登山ができた🎵
同じようにというか、過去2回は
風もなく穏やかな天気の中を登った
記憶があるので、今回は猛烈な寒さと
北風に耐えての登頂となったから、
また違った体験ができたと言う意味で
楽しい登山になったと思う。
同じ山に同じ時期に登ったとしても、
その時々の天候などで山の違った一面を
見られるのは、やはり登山の魅力だと思う。
今回もおつかれ山でした🏔

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