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出会ってしまった鬼才達 The Acid - Liminal

The Acidはオーストリア出身のシンガーソングライターRY X, コンポーザー兼音楽テクノロジーの教授を務めるSteve Nalepa, グラミーにノミネートされたこともあるプロデューサーAdam Freelandの三人からなるユニットだ。

2013年、FreelandとRY XがLAのパーティで出会いNalepaを加えた3人でフリーセッションをしたのが事の発端だ、その時にできた4曲を翌年2014年に突如The Acid名義で"The Acid EP"としてリリース。同年に今回紹介する1st album, Liminalを、そしてそのLiminalにfeaturingされたシンガーソングライターJens Kurossを加えた4人でNetflixのドキュメンタリーのサウンドトラックとして制作された2nd album, The Bombを2017年にリリース。その後目立った活動は少なくなった。

Liminalとのタワレコでの出会い

もちろん、バンドの生い立ちやメンバー個人の活動などを知るはずもない僕がどうLiminalと出会ったかというとタワーレコードのポップだった。細かい文言は覚えてないが、とても熱の籠ったポップとカッコいいジャケットに知らずと手は試乗機へ向かっていた。

1曲目 Animal。開始数十秒、空間の感じられる籠ったイントロをシンバルが裂き、滑らかで重厚なベースとRY Xのコーラスが入る。そして気味悪いほどに洗練されたミックスで生々しいボーカルがまるで耳のすぐ隣で歌われているように続く。音楽を聴いてあれほど鳥肌が立つ事は後にも先にもないと断言できるくらいに、絶句したのを覚えている。

同アルバムから、Basic InstinctのMusic Video。こういうニッチな音楽にたまにあるただ単に内省的なアルバムだと思うなかれ。

最後に、Liminalリリース後すぐに行われた2015年のベルリンでのライブ映像です。鬼才4人のエネルギー溢れるパフォーマンスを見て頂きたい。


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