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鈍行に乗るとかかる曲 Erykah badu - Window Seat

シチュエーションによっていつもかける曲があったりはしないだろうか?ワークアウト時はpop smoke、ディナー時はD'angeloみたいに。 今日は天皇の誕生日、休みだ。東京から新幹線で長野へ、そこからローカル線んで目的地へ向かう。そんな時にいつもかかるのはエリカ・バドゥのwindow seat。彼女の5th album, New Amerykah Part Two (2010)にて収録。 実際の歌詞では、今あるものを置いて街を出た行きたいと言いながらも思いを寄せる彼に戻っ

    • 青年'James'の人生から垣間見える事 Change - J. Cole

      J Coleの4つ目のスタジオアルバム4 Your Eyez Onlyからの1曲。豪華な客演を迎えた華やかなアルバムとは真反対にCole一人がアルバム単位で青年Jamesのストーリーを伝える。そんなアルバムの6曲目Changeを紹介したい。 1st verse、主人公Jamesの信仰心の強さが垣間見える。前向きながらすでに死を受入れ、自分に何が起こってもいいように心の準備が出来てる風にも見える。 2nd verse、Jamesがクスリを売る。ダークサイド生きる彼の中で自分

      • Miguel - Wildheart

        MiguelはLAのサン・ペドロ出身のシンガーソングライター。アフリカ系&メキシコ系アメリカ人の夫婦の元に生まれ、十代の頃からインディーズレーベルと契約し本格的な作曲を始めた。そんな彼の3枚目のアルバム、Wildheartはファンキーなギターのエネルギッシュな曲で勢いよく始まる。 M1 a beautiful exit M4 Coffee 4曲目、このアルバムのリードシングルcoffee。R&B王道の男らしさとエロティックな歌詞とは離れ、愛する人の隣で迎える朝のコーヒー

        • 恥ずかしがり屋なTom Misch。Supershy - Happy Music

          2022年4月に突如として始動したTom Mischの新プロジェクト"Supershy"。 彼の代名詞言えるギターを使用しないというルールを設け、これまでに作り上げてきた制作プロセスから離れ、彼なりのダンスミュージックを追求し始めた。まずは、Supershy名義での1st EPからHappy Music。 Tom Mischとしては2020~2021年のStay Home期間中に自信のYouTubeで名曲のギターカバーをQuarantine Sessionsと称し上げていた

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          出会ってしまった鬼才達 The Acid - Liminal

          The Acidはオーストリア出身のシンガーソングライターRY X, コンポーザー兼音楽テクノロジーの教授を務めるSteve Nalepa, グラミーにノミネートされたこともあるプロデューサーAdam Freelandの三人からなるユニットだ。 2013年、FreelandとRY XがLAのパーティで出会いNalepaを加えた3人でフリーセッションをしたのが事の発端だ、その時にできた4曲を翌年2014年に突如The Acid名義で"The Acid EP"としてリリース。同

          出会ってしまった鬼才達 The Acid - Liminal

          Lil B - Gon Be Okay "変化"はそんな悪いもんでもない。(トルコ・シリア大地震救援金への呼びかけ)

          この曲はLil Bの2011年6月にリリースしたアルバムIm Gayに収録。2009年にアフリカ系アメリカ人初となるアメリカ合衆国大統領に就任したバラク・オバマの演説のサンプルから曲は始まる。 アルバムがリリースされた2011年、アメリカではオバマの大統領1期目の折り返し地点を迎え、パキスタンではイスラーム過激派組織アルカイダの指導者ウサーマ・ビン・ラーディンが殺害された。毎年のように世界では様々な変化が起こっていた、もちろん日本でも。2011年3月11日、東日本大震災が日

          Lil B - Gon Be Okay "変化"はそんな悪いもんでもない。(トルコ・シリア大地震救援金への呼びかけ)

          MGF - 湿った夜の儚き嵐 (ft. Kan Sano)

          MGFとはmen's groove fashionの略でKSK, 1010, Japssyの3人からなるラップグループだ。サニーデイサービス、曽我部恵一のRose Recordsから1st album, Float in the Darkでデビュー。今回紹介する曲は2nd album, Real Estateから。Kan Sanoのメロディーに3者3様のラップが光る。Music Videoもポップで統一性がないのになぜか3人が纏まって感じれれるもも不思議だ。 3rd alb

          MGF - 湿った夜の儚き嵐 (ft. Kan Sano)

          KAYTRANADA - Gray Area

          ハイチ系カナダ人プロデューサーのKAYTRANADAの2nd album, BUBBAから。彼らしいシンセ&ベースラインそしてMick Jenkisのラップが光る1曲だ。 他のアーティストのプロデュースも手掛ける彼だが、音に彼のパーソナリティが良く反映されていると思う。楽曲制作をしない自分には具体的に何がどうして彼らしい音なのかはうまく説明できないので以下に彼のプロデュース曲をピックアップした。共通点を感じて見てくれ。

          KAYTRANADA - Gray Area

          Somwhere Near Marseille - マルセイユ辺り - 宇多田ヒカル (でもマルセイユってどんな街?)

          宇多田ヒカル8th album, Badモードの最後の曲。プロデュースにはFloating Pointsが参加、彼らしい音作りと構成だ。12分という長作ながら巧みなビートと彼女の歌声にアウトロに入る辺りでは"まだ終わらないでくれ"なんて気持ちを抱かしてくれる曲だ。 さて、曲中に登場する場所マルセイユとはどんな街かご存知だろうか?マルセイユは南フランス、プロバンス地方の地中海沿岸沿いに位置する国内最大の港街だ。 ロクシタン発祥の地であり、日本代表SB酒井もプレイした名門サッ

          Somwhere Near Marseille - マルセイユ辺り - 宇多田ヒカル (でもマルセイユってどんな街?)

          Marylandからのし上がる Crew - GoldLink (ft. Brent Faiyaz, Shy Glizzy)

          東海岸はMarylandの出身3人が魅せる、Crew。2016終わりにリリース、ヒットしたこの曲は3人の名を世界的に有名にした。シンプルなイントロから、静寂、そしてBrentの第一声で曲の世界観に一気に引き込まれる。 Music VideoはGoldlinkのホームタウンCheverly, Marylandにて、彼の地元の友達が集まり特にスクリプトは無しで撮影。 その後、特にBrentとGoldlinkの勢いは止まることなく自分自身のアルバムをリリース&ビッグネームとのコ

          Marylandからのし上がる Crew - GoldLink (ft. Brent Faiyaz, Shy Glizzy)

          新宿ゴールデン街にて 長岡亮介 - 雨

          歌舞伎町近くでバイトしていた時の話。仕事帰りにちょくちょく寄っていたゴールデン街の5席ほどしかない小さな店で隣のおじさんがリクエストしたのが長岡亮介の雨だった。 この曲はもともと長岡とベースの三浦ドラムの河村の3ピースバンド、ペトロールズ名義でリリースされた曲だ。バンドは精力的な活動を進めるというより楽しいことを追求するスタイルで、いい意味でゆるい、またそこがカッコいいのだ。収録した原曲に拘らず、どんどん曲を変化させていくペトロールズ。是非、雨とその他の曲の収録・ライブ音源

          新宿ゴールデン街にて 長岡亮介 - 雨

          LAよりMndsgn & Sofie Royer - Abeja

          ウィーンベースのSofie Royerがキュレーションをしたコンピアルバム、Sofie's SOS Tapeからの1曲。曲名のAbejaはLAにあるエンチラーダのお店La Abejaから、ミュージックビデオの初めに映る建物が実際のお店だ。 カリフォルニア出身のSofieはボイラールームのオリジナルメンバー、NTSラジオのレジデントDJとして名を広める。オーストリアにベースを移す前までの4年間LAのStone Throw Recordsで活動しており、その際にAbejaのco

          LAよりMndsgn & Sofie Royer - Abeja

          台北の飲み屋でJapanese ビートメーカー達と出会う。

          台北の行きつけの飲み屋での話だ。そこはゆるいローカルの居酒屋で、店員さんと仲の良かった僕はよく店内BGMのリクエストをさしてもらったりなんかしてた。ある日その店で友達と飲んでたいた時、そこに偶々居合わせた日本人のお兄さんと音楽の話で意気投合したのが話の始まりだ。 そこで彼がリクエストしたのがKenichiro Nishiharaの my leaving。東京の街並みをスケボでかけていく映像がなんとも曲の感じにマッチしている秀逸なMusic Videoだ。 そこから話は広が

          台北の飲み屋でJapanese ビートメーカー達と出会う。

          自分の中のElectronic Musicを書き換えた SBTRKT - Never Never

          僕が音楽をちゃんと聴き始めて最初に出会ったジャンルはその頃大流行していたEDMだ。流行りに漏れずAvicii, Martin Garrix, Hardwell等のヨーロッパ勢に魅了された。その頃はメロディックな歌ものの曲もあったが 、もっぱらイントロ、ビルドアップ、ドロップの大味なスタジム用ミュージックが主流だった。DrakeのNothing was the Sameなんかを友達に勧められたのを覚えているから2013年頃の話だ。 そんな時に父のラップトップで夜中、Youtu

          自分の中のElectronic Musicを書き換えた SBTRKT - Never Never

          サンプリングの力を教えてくれた曲 2pac - Do For Love

          2pac死後の6作目 R U Still Down? (Remeber Me)に収録された曲 Do For Love。UKのアーティストSBTRKTのEarth-Thing Radioにてピックアップされていたのが僕とこの曲との出会いだ。(SBTRKTについての記事はこちら) サンプリングとはHip-Hopにおいて既存の曲の全部又は一部を切り抜き、テンポを変えたり切り貼りしてまた新しい曲を作るという表現手法。この曲ではBobby Caldwellの名曲What You Wo

          サンプリングの力を教えてくれた曲 2pac - Do For Love