アラウンド五十肩

その諸症状

 四十肩、五十肩という言葉を耳目にした人は多いと思います。

 正確には肩関節周囲炎という諸症状です。21世紀になって20年以上になるというのに、おそろしいことにこれという原因が特定されていないものでもあるですよこれが。一応「肩関節周囲の老化によるものッスかね……?」と云われているんですが、はっきりとした原因はわかっていないらしいです。医学の進歩が足りてない。

 メインの症状は肩関節周囲の疼痛と拘縮による可動域制限です。平たくいうと、肩関節の周り、つまり大胸筋方向や上腕(二の腕)方向・背中方向の痛みと、痛みが強いために動かさなくなるので関節の動かせる範囲が狭まるということです。

 四十肩・五十肩という言葉が表すように、40歳~65歳くらいに多く発症するらしいです。それにしちゃ六十肩は聞いたことがないな?

 ともあれ、そんな定冠詞付きのTHE 中高年の悩みである厄介な疾病に、現在のぼくは、かれこれ2年近く悩まされているんですよ。本当にキツい。時々泣きたくなるレベルです。いやもう本当にキツい……。

出会い

 最初の出会いは、コロナのワクチンを接種した後でした。左肩に注射を受け、副反応として二の腕全体から肩にかけての痛みがあるということは知っていたので、こんなもんかな、と思っていたんです。

 なんというか猫が二匹くらい肩と二の腕に爪をたてつつぶら下がっているような感じ。痛いし動かしにくいし、無理に動かすとさらに痛い。「おお、これが噂の副反応……!」などと思っていたんですが、それだけで話は終わらなかったんですよね。

 ワクチン接種から一週間ほどが経ち、まだ肩と上腕が痛い。具体的に云うと、左肩を下にして横になると「いたた……」となるくらい痛い。いくらなんでもいい加減副反応長過ぎねぇかと思ったり、肩出して寝ていて冷房で冷やしすぎたのかしら、などと思っていたわけですが、どうやらそれにしては長く痛み過ぎている。

 そのうち、家でダーツの練習をしているときに、ボードに刺さったダーツを左腕で抜こうとしたときに「ビキィッ!!」という痛みが左肩に発生し、思わず「ングッ」と声にならない悲鳴を上げてしゃがみ込みまして。

「いやいやいや、痛い痛い痛い。おかしいぞこれ……ただでさえ左肩は脱臼癖があるし、ひょっとして寝違えたかなんかでやらかしてる……??」

 と、ここまで来てようやく、ワクチンの副反応だなんだという考えを捨てるに至り、整形外科に飛び込むことになったわけです。判断が遅い!(ビンタパァン!)

整形外科へ

 整形外科で症状を伝え、レントゲン・CT・エコーと検査。結果、骨にも関節にも大きな異常はなく、若干上腕骨骨頭あたりに石灰化の気配があるかもね、というお話。ここでようやく「四十肩ですかねー」という話になったわけです。お墨付き。

 とはいえ、明確な治療方法がないのが四十肩・五十肩の厄介なところ。痛み止めの注射を週に一度、5回にわけて行うという、痛み止めの対処療法。あとは肩に低周波を流すリハビリ、痛み止めの服薬、経皮鎮痛剤湿布を貼る、くらいしかできないわけです。

 また、痛みが強い急性期には下手に動かしたりマッサージを施すことは痛みや諸症状の増悪にしかならない為NG。

 急性期が過ぎて、慢性期、つまり「動かすと痛いけれど、まぁまぁ普通にしている分には耐えられない痛みじゃないかもね。あ、でも不意に捻ったりすると、すっごい痛みが出るよ。しゃがみ込むレベルのヤツ」くらいになってから、少しずつ失った筋力や可動域を戻していく、という治療方針が多いんですね。

 これが短くて半年、人によっては長くて数年単位という、割と長めな闘いになります。そしてぼくの場合、大体2年くらいかかっちゃったんですよ。しかもまだ完治していないですしね。

 そんなこんなで、なんとか左肩の痛みはなくなってきたものの、未だに筋力の低下と可動域制限は続いているわけです。そして間の悪いことに、続いて右肩にアラウンド五十肩の急性期症状が出てしまったんですよ。まさに踏んだり蹴ったりです。

警句

 正直云って、ぼくは運動があまり好きではありません。好きではないものの、身体を鍛えることは嫌いではなく、お手軽上半身筋力トレーニング器具のアームバーから、ウエイトトレーニング用のベンチ、ダンベル2セット、バーベル、ウエイトは総重量100kgを軽く超える量を持っているし、20kgのブルガリアンサンドバッグを振り回したりもしていたんです。

 そんなわけで肩関節周囲の筋肉量はそこそこあったし、決して可動域は広くはなく――例えばブラのホックを背中側でとめることはできない程度ではあったものの普通に動かせていたし、トレーニーとはいかないまでも、それなりに鍛えてはいたわけです。趣味のダーツは毎日投げ込んでいたし繊細な動きもできていたと思います。なおブラジャーを着けたことはありません。

 が、そんな事情は全くおかまいなしにヤツはやってきました。それもかなり重めに。これを読んでいる中高年の方またはその予備軍年齢層の方、あんまりいないとは思うがそれよりも10年20年若い方、くれぐれも覚えておいてください。あいつ本当に突然やってくるから。動かしていても、柔らかくても、鍛えていても。

痛みの諸症状

 このアラウンド五十肩の痛みの諸症状ですが「お前看板に偽りありだろ!」となるほどに広範囲にわたります。「そこは肩じゃないだろ!」という感じです。

 特に急性期は肩周りの筋肉である僧帽筋・三角筋どころか、二の腕の裏表、上腕三頭筋・上腕二頭筋、そして前腕の筋肉にまで痛みが出ます。酷いときは手の甲まで痛い。

 痛みの種類は多くが怠さを伴う鈍痛で、動作を伴った場合は刺すような痛みになります。

 そしてその痛みはピンポイントに「そこを動かしたから痛い」だけではなく、痛みが広範囲に「ジュババババババ !! ドバァーーー!!」と、肩・腕全体に強めの炭酸をぶちまけたように広がり、しゃがみ込んでしまうほどに痛いんですな。そして痛みも「注いだ炭酸の泡が落ち着くまでかかる」というイメージです。

 勿論「動かさなければいいじゃないか」という話もあるでしょう。が、人間は普段から「この筋肉をこう収縮させてー関節の角度をこれくらいにキープしてーここの筋肉とこの筋肉を連動させてー」とか考えて動いているわけではなですし、「どう動かすと痛いか」という症状も日により時により違うから厄介なんです。

 例えば階段を上り下りするのに、手すりを使った場合でも、上るときに手すりに掴まって引き上げる動作をしたときに痛いこともあれば、降りるときに手すりを掴んで一歩踏み出しただけで痛いときもあり、手すりを掴んだだけで痛いときもあります。

 我が家は3階建てで、自室は3階にあり、トイレは2階か1階なものだから、トイレに行こうとスタタタタと降りるつもりが、手すりに掴まった瞬間に激痛が走り、イタタタタとなって冗談抜きでおしっこ漏らしそうになったこともありますし、無事にトイレを済ませて階段を上ろうとした時に激痛が走って、衝撃でさらに尿意が発生して、半泣きでもう一度トイレに戻ることもありました。ありました、というか、それが日常でした。

 またアラウンド五十肩の症状として「夜間痛」というものがあります。文字通り夜間に発生する痛みで、これもまた原因がなんなのかわかっていないんですよね。当然のこと痛む側を下にして横になることは避けるべきですが、逆側を下にしても痛むし、仰向けに寝ても痛い。うつ伏せにはそもそもなれない。どうしようもないんです。

 痛み止めを服用して寝床に入っても、どうにもこうにも痛みがあり、腕をどこにどの向きで置いていいのかわからず、眠れなくなるレベルです。

 左肩の痛みが強い時によくやったのは、ベッドの柱にしばりつけたヒモで前腕をグルグル巻きにするという、よくわからない行動でした。

 でもこれで前腕を軽く吊すことができていたので、肩と腕の重量が少しばかり軽減して負担が軽くなっていたのかもしれず、割と理に適ってはいたのかもしれません。

 ただ、そのまま寝返りを打ってしまい一人アームロックを極めてタップしながら巻きつけたヒモをほどきつつもんどりうったりもしましたが……。

こんな動きができなくなる

 痛みも困りますが、肩の動きが制限される(可動域が狭くなる)+痛みでそもそもそんな動きができなくなる、というのがこのアラウンド五十肩の困ったところです。

 ちなみに一般的なところでは、こんな動きができなくなります。

・背伸び
・電灯のスイッチひもをひっぱる。
・換気扇のスイッチのオンオフ。
・つり革につかまる。
・Tシャツなどのかぶるタイプの衣服の着脱。
・ジャケットやコートなど長袖タイプの衣服の着脱。
・中腰でシンク下の鍋を取り出す。
・しゃがんで商品棚の下の方の商品を取る。
・洗髪・洗体。
・髪型を櫛などで整える。
・痛む側の耳掃除。
・ディップス動作。
・四つん這い。
・土下座。
ケツを拭く。

 背伸び。私の嫌いな言葉です(メフィラス構文)。自然に身体を伸ばそうとしてしまいますが、腕を伸ばすと当然痛いです。迂闊にやりがちです。

 何度もの激痛と迂闊さを乗り越えて学習して、コンパクトな背伸びにしようとしても、胸を開く動きや腕を曲げる動きでも激痛が走ることがあります。意識しない本能が求める動きをキャンセルする癖をつけないといけないので、本当にしんどいです。

 上の方にあるスイッチのオンオフ関係は、気をつけて腕を動かせばなんとかならないこともないのですが、動かすと痛いということを忘れてそのまま腕を伸ばすと地獄が待っています。

 ぼくは電車に乗らないんですが、つり革につかまるのも同じことですね。無意識に頭より高く腕を伸ばそうとしてしまう動作はデンジャラスゾーンです。

 衣服の着脱はとにかく地獄です。長袖の場合、なにもなければ、利き手と逆の腕を先に通して前を整え、利き手を若干後ろに回して袖口に腕を通すという感じの動きになるわけですが、この「腕を後ろに回す」ということができない。やると強烈な痛みにしゃがみこむことになります。

 これを避けるために、痛む方の腕を先に通して、くれぐれもそちら側の腕を引っ張らないように無事な方の腕を通してなんとかかんとか、という具合です。もし両肩とも痛む場合は、あきらめて全裸で出かけましょう。

 被るタイプの場合は、先に袖のワキ部分まで腕を肘まで通し(この肘まで通すが重要)、そこからかぶって着用します。とにかく伸縮性にすぐれた生地のものを選んでください。

 なお、このように着ても被った後、裾を降ろす作業があるわけで、裾を降ろす動作には不意の激痛ポイントが多数存在するので、大丈夫な方の腕でなんとかしましょう。なんとかならない場合は、あきらめて全裸で出かけてください。

 またアラウンド五十肩では腕を上にあげることができなくなります。痛い。そして、中腰姿勢やしゃがみ姿勢での腕を前に伸ばす動作は、上半身を前に倒している以上、腕を上にあげる動作と同じなので当然痛いわけです。コンビニやキッチンで泣き崩れることになるので要注意です。

 洗髪・洗体・スタイリング・耳掃除はもうどうしようもないです。無事な方の手だけでやる。あとは柄つきブラシとかの道具に頼る。半端になるのはもう仕方がない。耳掃除はあきらめる。パートナーがいる場合は伏してお願いし、そうでない場合はサービスがあるお店に行きましょう。

 ディップス動作というのは、自重トレーニングのディップスのような動作のことです。ひらたく云うと、オフィスチェアなどの左右の肘起きに両掌をついて身体を持ち上げる動作ですね。手をつく動作がそもそも痛みのトリガーになりがちですが、これは格別に痛いです。

 あまりしない動きだと思うかもしれないですが、入浴時に浴槽からあがるときなどに、浴槽のふちに手をついてあがる、これができなくなります。不意にやりがちな動作なので、気をつけましょう。特にお風呂は事故のもとですので、本当に気をつけてください。

 次の二つはとくしゅなケースですが、どうしても四つん這いになる必要がある場合はルール上問題がなければ3点ポジションにしてもらい、どうしても土下座をする必要がある場合は、痛む方の手はつかずに顔面からいくしかありません。がんばれ。

 最後の一つですが、右肩が急性期の現在、本当に深刻です。左もまだ可動域が狭いので難しいですし。痛みに顔をゆがめながらケツ拭いています。本当に地獄です。

こんなことをやった

 アラウンド五十肩は痛みにひたすら耐えていれば、いつかある日突然治ると云われがちですが、その間痛みに耐えられず生活に支障がでまくるのがアラウンド五十肩でもあります。そんなわけで、治療というかなんというか、とりあえずこういうことをやった(やっている)、ということを列挙していきます。

・まずは整形外科へ
 痛みに対してのアプローチという意味では、痛み止めの注射が一番でした。肩関節液胞に消炎鎮痛剤とヒアルロン酸の注射するという説明を受けた病院と、ただ単に痛み止めと説明を受けた病院。どちらも週一を5回がワンセット。それでも痛みが続く場合は、再度ワンセットか二週に1回でした。

 いずれにせよ深く刺す注射なので、結構痛い注射です。でもやらないより遙かにマシなので、特に急性期は痛みにアプローチしてくれる整形外科を探して、注射が一番です。病院に行こう!(なお、ヒアルロン酸が効く効かないは、とりあえずスルーさせてください。色々な説があるので……)

・リハビリというか低周波というか電気
 これは整形外科に注射うちにいったらセットみたいなもの。肩関節の周囲に電極をつけて10分1セットくらい低周波を流される、まぁよくあるやつですね。痛みに対してのアプローチというよりは、動かせない筋肉の拘縮をケアするという感じ。あと鈍痛には意外と効きます。

 整形外科に行っても接骨などに行っても保険適用なら同じような金額ですし、使われている機器もほぼ同じなので、どちらでもお好きな方へ。

 また、低周波治療器に関しては自宅でいつでもできるようにオムロンの低周波治療器を購入しました。最初は電池タイプ(https://www.healthcare.omron.co.jp/product/hvf/hv-f140.html)、その後マイナポイントをもらえた時に、ACアダプタタイプで4極使える治療器(https://www.healthcare.omron.co.jp/product/hvf/hv-f5300.html)を購入しました。これがあるのとないのとでは随分違ったと思います。寝る前とかの夜間痛対策にもなっているかな。

 また電極パッドの予備には安価な交換パッドを(https://amzn.asia/d/donNUY9)を。それと電極パッドに塗る水溶性ゼリー(https://amzn.asia/d/cBmENm8)を購入して使っています。電極パッドは消耗品なので、なるべく長く安く使えるようにってとこですね。 

・接骨院さんへ
 整形外科がちょっと遠かったので、近所の接骨院にもかかっています。揉みほぐしとか他動ストレッチではなく、ぼくが通った近所の接骨院はリダクターという金属製のローラーを使って、拘縮している筋群をほぐしたり、肩・腕をかばっておかしくなっている姿勢へアプローチしたりですね。あとは整形外科とかわらない低周波治療器。1回500円也。

 注意しなければいけないのは、同じ箇所に対して病院と同日には受けられないこと。整形外科に行った帰りに接骨院さんにも、というのは保険的にNG。これを知らずに無駄足を踏んだことがありました。

 正直、注射以外の治療は病院の理学療法と接骨院さんでやることに大きな違いはないと思っているので、週何度かの頻度で低周波治療と手技を受けるということなら、通いやすさで選べばいいかなと思います。

 ただ、病院の理学療法士さんがリハビリ計画をしっかり立てて、手技や電気だけでなく、運動療法も取り入れてくれている場合は話がかわってきますので、その場合は病院に頑張って通った方がいいかなと思います。

・ローラー
 接骨院さんで出会ったリダクターのローラーコロコロが個人的にとても相性がよかったので、自宅でもなんかできないものかと、似たようなローラーを探しましたが、まぁ無い。専門器具だから仕方ないんですけどね。

 それでもなんとかという感じでいくつか購入した中でこれはよかったなというのが、これ(https://amzn.asia/d/7y7D2Lj)。但し小さいので、後にこちらも購入(https://amzn.asia/d/bghYAdZ)。頭皮用らしいが知ったことかと二の腕や肩をコロコロやっています。トゲトゲしているのが割といい。二の腕が辛いときには結構助かったと思います。所謂美顔ローラーも試しましたが、そちらも二の腕が鈍痛にまみれているときは結構助かっていますね。

・ストレッチ
 急性期にやるのは絶対NG。痛みを堪えて動かすのもNG。左肩が慢性期になった頃に少しずつ始めました。主に二の腕を逆の腕で抱え込んで身体ごと捻ることで背中側の筋肉を伸ばすストレッチです。

 というのも、左腕で右ワキを洗えない程度には可動域が狭くなりまくりだったんですよ。痛みが内場になったら、まずはそこからという感じですね。

 二の腕を耳につけるほどにあげられるようにはまだなっていないので、ラジオ体操の「腕を上げて身体を横に倒して脇を伸ばすストレッチ」のようなことはまだできないですね。

・軽い肩関節の運動
 左肩が慢性期になってからは、振り子運動(https://alinamin.jp/tired/frozen-shoulder-must-not-do.html)+α。急性期はひたすら安静に。僧帽筋側には痛みはないので、肩すくめ運動などで肩甲骨だけを動かす運動は続けています(https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1420.html)。現在、左肩はごくごく軽量のウエイト(1.5kgのストラップ付きウエイト)を持って運動しています。

・NGです! マッサージガン
 筋膜リリースガンなどと呼ばれるタイプの振動・叩き系マッサージ器。これ、やっているときはほぐれる感じで効いた感じがするんですけど、あとで強烈な揉み返しのような痛みがくるので、二の腕や肩の三角筋エリアには絶対NGです。多分一般的な振動マッサージ器は全部ダメです。

 ただし、僧帽筋エリアや背中の肩甲骨周りには問題ないので、肩甲骨の運動にプラスして、同部位にマッサージガンを併用するのは、そこそこ効果あったのかなーとも思います。痛いところに強い刺激はダメですね。低周波治療器とコロコロくらいまでです。

・熱めのシャワー
「急性期は炎症だから冷やせ・慢性期には温めろ」派と「急性期も慢性期も温めろ」派とで意見が色々わかれるところらしいのですが、個人的には「いずれも温める」一択です。

 特に背中・肩・二の腕・前腕と45℃くらいの熱いシャワーをどばどば浴びるのが一番痛みが和らぎました。浴槽につかるのもいいですが、文字通り肩まで浸かるのは、深くて広めの浴槽でないとできないので、なかなか難しいこともあるでしょうから、やはりシャワーですかね。

・薬に頼れ
 痛み止めはいくつも種類があります。効き方にも色々なものがあって、どれが身体にあうかは使ってみないとわかりません。ぼくの場合、定期的にかかっている病院が複数あるので、整形外科だけではなく相談できたので、今は慢性的な痛みにアプローチする痛み止めと、頓服の痛み止めを処方してもらって、なんとか対応しています。

 お医者さんによって処方は違うと思いますが、一般的な痛み止めではなんともならなかった場合は、そのまま飲み続けるのではなく、お医者さんに他に出せる痛み止めはないか相談してみてください。

 湿布(経皮鎮痛剤)にもバンバン頼りましょう。ただし用法用量はちゃんと守りましょうね。肌が荒れたり、胃が荒れたりすることもあるので。

・温熱療法
 整形外科にも接骨院にも鍼灸院にも、あるところにはおいてある温熱治療器。電気で熱を作る電気アンカや電気毛布の親戚みたいなものを患部に巻き付ける形であてて、温めるやつです。効果は上手く使えれば熱めのシャワーを浴びるのと同じくらい効きます。

 最近ではスポットライトみたいなタイプの照射型がメインで、設備の新しいところではあんまりみなくなりましたね。効くのに。

まとめ

 というわけで、アラウンド五十肩になると、こんなことになる・こんなことができなくなる・こんなことをして対策した、ということをだらだらと書いてみました。

 四十肩だか五十肩だかアラウンド五十肩だかは、本当にある日突然やってきます。そして一気に悪化してどうにもならなくなり、いつ治るのか不明なまま痛みと不便さに付き合っていかなくてはいけません。そして片方の肩に症状が出たら、逆の肩にも症状が出る可能性が高いです。一度に両方の肩に出たという体験談も決して少なくはありません。

 気をつけていてもどうにもならないとは思いますが、この記事を読んで、やつの脅威をちょっとでも感じた方は、こちらの動画などを参考に予防ストレッチなどをしてみてください。

 そして、症状が出てしまったら、痛みを耐えていいことなんか一つもないので、まずはさっさと整形外科を受診しましょう。整形外科では、痛み止めの注射を打ってもらえるようなら打ってもらう、痛み止め飲み薬を処方してもらえるようなら処方してもらう、経皮鎮痛剤も処方してもらう。ここまでワンセットです。飲み薬の痛み止めは効かないようだったら、他の痛み止めがないか、どんどん相談しましょう。

 リハビリはその整形外科のお医者さんと理学療法士さん次第のところがありますので、低周波治療とかだけの対応なら、通いやすい接骨院とかに切りかえてもいいかもしれませんし、場合によっては年単位の付き合いになるわけですから、低周波治療器を購入してもいいと思います。なお急性期はマッサージはNGですし、ぼくの場合は慢性期に入っても整体・マッサージはNGでした(マッサージガン使ったときと同じようにあとから痛くなる)。

 夜間痛対策として、熱いシャワーを肩にあててから寝る、寝るときに肩から二の腕を冷やさない(暑くても長袖で寝る)などの対策をしてもいいと思います。冷えは疼痛にダイレクトに影響すると考えていいですね。もう季節じゃないですがクーラーを肩にあてるのはマジでダメです。

 買って良かったと思った対策グッズは、低周波治療器と周辺グッズ、各種ローラー。あってよかったのはU字型抱き枕(寝るときの姿勢を固定できるのでやや楽になります)。右肩が急性期になり、左肩の経験から今現在欲しいのは温熱治療器(https://amzn.asia/d/21sjY4w)です。市販されていますがクソ高いので、もしよろしければ下記のAmazon欲しいものリストから、Amazonギフトカードでご支援いただければ幸いです。

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 そんなわけで、あなたもわたしも痛いアラウンド五十肩。四十肩でも六十肩でも三十肩でも起こりうる痛みへの対策に、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。まずは病院へGO。以上、久しぶりに長文書いた春九堂でした。

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