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新庄剛志監督の『解き放つ力』

新庄監督初陣を飾る勝利の解説を指導歴23年のマドさんがどんな効果が働き起きたのか記事にしたいと思います。

取り上げる記事はこちらです。
新庄ビッグボス

  • 注目された内容は打線が11安打。

  • 本職ではないポジション

  • 打撃において指示した唯一の約束事

  • 3球でチェンジになってもいいから、初球からどんどん好きな球打ちなさい、3球でいいよ

  • 2ストライクに追い込まれたらペッパーに切り替えてショートゴロでもピッチャーゴロでもいいから当てなさい

注目されるためにただの新庄ビッグボスパフォーマンスだけでないことが結果を見てわかると思います。
新庄監督の中にあるこのような効果の可能性を秘めているからこそ踏み切った決断だと思います。

縛り方を緩くする事で解き放つ。

縛りとは野球にあるセオリーの様なことが時として選手のパフォーマンス発揮の足枷になることがあります。
新庄監督はその事を現役時代に多く経験しているのだと思います。
皆さんの記憶も薄れていると思うので改めてお伝えすると新庄監督は現役時代メージャーリーグで日本人で初めてワールドシリーズの試合で4番を打った選手です。メジャーリーグでダントツに活躍していないと4番は任せてもらえませんよね? 単純に選手として日本でもアメリカでも優秀な選手だった貴重な人という事です。

新庄監督はなぜ野球のセオリーとは違うこと事ばかりしているのか?

 と思われる人は多いと思いますが、私は逆にその世界で経験したからこそ今ある日本ハムファイターズにあるセオリーは一周回って要らないこともあると判断している事が新庄監督なりにあるのではないでしょうか?
これは野村克也監督が著書にも書いていましたが、『先入観は悪』
という指導をプロ野球生活の中で体験しているのだと思います。
その経験から組織として行き詰まった時は崩す必要がある。と判断したのだと思います。 崩す時とは組織をまとめる立場になった人にはわかると思いますが、変えないと組織自体がいい方向に行きそうにないと判断する時だと思います。
日本ハムファイターズのGMは侍ジャパンで2020年オリンピック金メダル監督です。新庄監督を選んだのは稲葉GMの強い推薦もあったのではないかと私は見ています。 稲葉GMはこのような一度崩す必要がある組織としたのだと判断した可能性があります。
それを実行できる存在として新庄剛志監督はまさに適任と言えるでしょう。

私自身も19歳で指導を始めた頃は高校野球を当てはめ、子ども達に指示を出し、選手の縛りをキツくしてしまった経験があります。
結果は厳しくキツくしてもミスは起きるしパフォーマンスは本来の選手の力を押さえつけるもので無駄なものと思った経験と確信があります。

「俺、いらないんじゃない!」

コレはまさに監督として究極の理想型ですよね。
私はバントや盗塁で試合が決まることは確率的にほとんど低いし、そもそもそのような事にならないようにチームマネジメントをおこなわなければいけないと思っています。 なぜならアウト献上確率が高い選択だからです。 新庄監督もアウトになりにくい可能性を探った上でバッティングに集中できる方法の指示を選択したのだと私は感じました。それが2ストライクに追い込まれたらペッパーでいいんだよ。
シンプルかつ具体的です。選手達を信頼し、プロ野球選手として活躍するための言葉、心理状況を的確に掴んで実行に移している

今回の新庄ビッグボス初采配のオープン戦は日本中にいる野球指導者に学びとキッカケを与えることになる


「変わってきています」

など確かなチームの変化を感じ、笑顔、笑顔でキャンプ第2クールを振り返っていた。
と記事にはありましたが、新庄監督のような采配、指導ができる人が増えたら日本中の野球は天地ひっくり返ります。
今までの常識は覆り、新庄監督のみならず、多くの選手が監督が親が笑顔になると思います。

新庄ビッグボスの采配や意図については今後も探り解説していきます!!
読んでいただきありがとうございます。


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