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【ネタバレ!】ドラマ「ブラックペアン」の最終回に涙!(あらすじ編Part2)

こんにちは!
写真詩作家の辻本瞬です。

こちらの投稿は、ドラマ「ブラックペアン」のあらすじPart2です。
Part1からお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

それでは本題に参ります。

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場所は、極秘に入院して居る筈の飯沼達次さんの病室。

花房さん「お食事をお持ちしました~……!」

看護師の花房さんが食事を持ってくると、ベッドはもぬけの殻であった。

変わって医局の仮眠室。
世良先生が渡海先生を探して入って来る。
渡海先生の姿はなく、世良先生はふと、お米の袋の束に目を止めた。

それは何時の日だったか、例の

「胸の中にペアンが入った患者のレントゲン写真」

が入っていたお米袋だったからだ。

(回想シーン)
黒崎先生「ペアンの置き忘れ。
明らかな医療過誤だよ。その責任を取って、渡海一郎先生は東城医大を去ったんだ」
雨の中、黒い傘を指して東城医大の古い建物の前をとぼとぼと通り過ぎる渡海一郎先生(以下、一郎先生)の姿。
(回想シーン終わり)

世良先生は、お米袋に貼ってあった配達の伝票をもって病院内を歩いている。
そこに、飯沼さんを探す花房さんとばったり出くわす。

世良先生「あのペアンの事なんだけど、……渡海先生……」
花房さん「(世良先生を遮って)もう、その話は、良いんじゃないですか……!!」

花房さんは気まずそうに去って行ってしまう。
伝票に目を落とす世良先生。

病院内を探し回る花房さんの姿を、陰からこっそり見ていたのは治験コーディネーターの木下さんだった。

花房さんが飯沼さんの病室へ戻ると、そこには売店から帰ってきた飯沼さんの姿があった。

花房さん「もう、どこ行ってたんですか」
飯沼さん「売店だよ。こう至れり尽くせりなのは良いけど、まるで監禁されているみたいでね」
花房さん「そんな事は……必要なものがあれば私が買って来ますから……兎に角、安静にしていてください」

飯沼さん「安静って、一体手術はいつなんだ? さくら病院ではすぐにでも手術だと聞いていたけど?(不満そうに)」
花房さん「手術、ですか?」

その時、急に飯沼さんが胸に手を当てて苦しみ出す。
花房さんは慌ててナースコールを押そうとする。
が、

「くれぐれもこの患者さんの情報を外へ漏らさないように」

ときつく言い渡して来た藤原市長の言葉が脳裏をよぎり、咄嗟に院内PHSで藤原市長に連絡をとる。

その時藤原師長は、佐伯教授の病室に居た。

藤原師長「飯沼さんの容体が急変しました!」
佐伯教授「すぐに止血剤の用意だ!」

花房さんが薬剤を取りに廊下を走っていると、角を曲がる時に高階先生とぶつかる。

高階先生「おお、どうした?」
花房さん「な、何でもないです」

一礼をしてエレベーターに乗り込む花房さん。
高階先生は、不思議に思う。

高階先生「(独白)あっちの特別個室、患者は居ない筈だ……(首をひねる)」


佐伯教授の病室。

佐伯教授「私が手術をする!」

と立ち上がろうとする佐伯教授。

藤原師長「まだ傷口も塞がってないんですよ!?」

止めようと必死である。

佐伯教授「このままでは危険だ!」
藤原師長「今はあなたも患者です! ……理事長選に行けなくなりますよ」

佐伯教授の表情が凍る。


ナースステーションに到着した花房さんは、引き出しを片っ端から開けまくる。

花房さん「あの止血剤って……」
他のナース「ここにはないわよ。保管室で貰って来ないと」
花房さん「は、はい!」

先輩ナースさん達が不思議そうな顔をする。
ナース「止血剤なんて使っている患者さん、誰かいましたっけ」
ナース「申し送りでは聞いてないけど」

その会話を脇で聞いていたのは、猫田さんだった。

廊下で目的の薬剤を手に持ち、飯沼さんの病室へ駆け戻ろうとしている花房さん。
彼女はその途中で、藤原師長と合流する。

藤原師長「この事は……」
花房さん「誰にも言ってません」

二人は、飯沼さんの病室目指して走り出す。

飯沼さんの病室に到着すると、そこに居たのは高階先生であった。

高階先生「応急処置をしました。胸の中で出血している可能性があります。早急のオペが必要かと。患者のデータを見せて下さい」
藤原師長「それはできません。この方は特別な患者さんなので、情報は非公開になっています」

高階先生「非公開?(訝しげに)」
藤原師長「これは、教授の命令です!(毅然とした口調で)」


場所は渡海先生の実家。
そこを訪れていた世良先生は、渡海先生の母親に手料理を振る舞われている。

春江「一杯食べてね、若いんだから。日本人の体は、お米で出来ているのよ」
世良先生「すいません(と、言いつつ嬉しそうである)」

世良先生「あの、渡海先生のお父さんはどんなお医者さんだったんですか?」
春江「どんなって、普通のお医者さん。患者さん一人一人に一生懸命で、何日も家に帰って来ない時があった」

世良先生「あぁ……」
春江「あ、主人のアルバム見る? あの子の部屋にあるの」
世良先生「ハイ」

春江は世良先生を渡海先生の部屋に案内する。
その部屋で、世良先生は衝撃的なものを目撃する。

夥しい数の外科結びの練習の後である。

手術用の糸が練習のため結ばれ、それが何本も何本も、至る所にかけられていてまるで暖簾か何かの様でもあった。

世良先生「こんなに外科結びのあとが……凄い(言葉を失う)」

世良先生は、思わず外科結びの糸に触れ、興奮を抑えられないでいる。

そんな世良先生に、春江はある打ち明け話を始めた。

春江「あの子ね、昔市民病院で働いてたの。お父さんが亡くなってから、急に東城大病院に行くんだって。一生懸命になって。……でも、佐伯先生に気に言って頂いて良かったぁ」

世良先生「渡海先生は東城大の医者になる為にこんなに……」

世良先生は愛おし気に外科結びの糸の束に手を添え、触れている。



夜。

渡海先生は東城大の敷地内、古い建物の前を独りで歩いていた。
ふと、父・一郎先生の言葉が思い出される。

(回想シーン)
一郎先生「征四郎、お前はどんな医者になりたいんだ?」
渡海先生「普通の医者で良いよ」

二人は煙草をふかしながら語らい合う。

一郎先生「どんな時代になろうと人は変わらんが、医者は医者だ。お前はそのままで良い。普通の医者になれ」
渡海先生「なぁんだよ、それ」

二人の笑い声が木魂する。
(回想シーン終わり)

あの時と同じ場所で同じように煙草を吸っている渡海先生である。
只、記憶の中の父とは昼間会っていた。
今は独りの夜である。

やがて渡海先生は思い詰めた顔で、絞り出すように言う。

渡海先生「地獄に落とすか……(立ち上がりながら)」


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以上、長くなりそうなので、Part2はこの辺りまでと致します。

続きは後日リンクを貼りますので、そちらを参照なさって下さい。


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この続きは、ネタバレのあらすじをラストまで書いた後、私なりの感想もつけるつもりです。

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