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ART NAGOYA 2022 続き とスガキヤ

スガキヤとは密かなる愛知県のソウルフードである。

味は普通(というか決して美味しい部類ではない)。だいたいフードコートにある系。のラーメン。
東京とかの人にオススメできるか、と言われると「うーん」となるけど、自分にとっては幼少期に刷り込まれた味であり「母方の祖父の家に行ったら連れて行ってもらう所」という強力な記憶のトリガーがあるので、なんだか知らないけど愛知に行ったら行きたくなる……そういうもの。現地のみなさまもそんな感じで昔から親しんでいるというポジションを確立している食べ物ではないかと思う。

それはさておき。
前回の続きの話です。

前の投稿では今回の目的であるART NAGOYA 1513号室のことのみにフォーカスした記事でしたが、今回はもう少し全体像とその他の部屋で気になった作品など、周辺の話をしておきたいと思います。

会場の名古屋観光ホテル正面

謎の地下ルートから始まった

そういえば。搬入時、大きなバッグ(長辺600mmくらいの作品2枚分)を肩にかけて正面玄関から入ろうとしたら、ドアマンの人に「ご用件は?」と聞かれて、「イベントの搬入です。ART NAGOYA」って言ったら。「ああ、承知しました。搬入は地下からになっております」と案内されまして。
(あれ?でも会場は15階では?)と思いつつ、百貨店とかだと確かに搬入口から腕章とかもらって、みたいな手続きがあるから、そういうことかなと解釈して素直に案内に従い裏手に回ってみたものの、、本当にこのまま潜っていっていいのかレベルで怪しいルートに入り込み、ちょっと裏世界ピクニックにしてしまうのでは……と思いながら、けっきょく普通に駐車場から館内に入り普通に表のエレベーターに乗って15階に上がりました。ナニかを見落としていたのかもしれないけど、特になにか言われることもなくたぶん問題はなかったと思うのですが、個人的なアートフェア七不思議として後世に語り継いで行きたいと思います。

このあとバイオがハザードしそうでした
正面の自動ドアから入ったら5秒のエレベーターに、10分かけてやってきました。

搬入日はとりあえず自分は作品届けて挨拶したら任務完了なので、翌日から知人などをアテンドしながら自分も普通に回わらさせていただいておりまして。

※1513号室のARTDYNE&Nii Fine Art の話はこちら

今回のART NAGOYAでは出展ギャラリーは18軒
15階のフロア北と南でざっくり半々に向き合って分かれて、さらにエレベーター位置が中央なので、それでさらに半々みたいな感じで分けて考えられるのである意味小分けにできて整理しやすい……ように思えたのですが。ですが、方向感覚に自信はまったくない自分は、廊下からの見た目が似すぎてて、かつ性質上見通せないので、ついつい「あれ?今ドコ……」となりがち。

その中でも完全に個人的趣味趣向で興味を引いた作品をいくつか。

平面で描画するのはわかるけど、これを立体でかつ3Dプリントする(つまりこのプリントデータを作る)のはちょっと脳がバグってしまいそう。しかも影の伸び方とか伸ばし方も考えて作っている……

オオタキヨオさん:GALLERYエクリュの森(三島)
https://www.instagram.com/otakiyoo/

この山の麓の白いモヤモヤは蝋なんですって

柄澤健介さん:AIN SOPH DISPATCH(名古屋)

長谷川 雄一さん:The Tolman Collection, Tokyo(東京)

あと、写真メモ忘れていましたが、TOMOHIKO YOSHINO GALLERYもよかったなと。昨年のART STICKERでも拝見していたタカハシマホさんとか。スズキシノブさんのレザー作品も

なんというか、画的な趣向はデザイナー的というか、シュッとしているのがすごく惹かれる感じ。シャープな線とか。組み込まれ方みたいな。

ふと思ったのが、これは自分たちにとっても課題的なものでもあるのですが、作家の周辺情報を探そうとすると、けっこうまとまってなくて、特に「一番オフィシャルなのはどこだ」となりがちなことを感じました。
今現在の最新、アクティブな情報はどこ……?みたいな。

オオタキヨオさんは自分と同い年くらい、柄澤さんは1987年生まれ。なのでInstagramとかアカウントもあったりもしますが、長谷川さんは1945年生まれということで、ネットの利用はたぶんご自身ではあまり馴染みない様子もありなおさら。

作品に興味を持ち→作家をたどり→お問い合わせまで行く、というルートを考えると、この導線はけっこうややこしい問題だなと……

逆にいうと事前にネット上ででも作品へのタッチポイントをいろいろ作っておいて「知っている状態」をいかに作っておけるか、によってフェア出展の現場の活かし方も変わってくるのではないかなと。

個人的に、なかなか初見でいきなり買うっていうのはなかなか難しいのではないかと思っていて、ある程度、認知を重ね、ある意味親密度を上げて……みたいなプロセスを経て、「今日は(こそは)」みたいな感じになる方が多いのではないかなと。

いずれにしても派生的に作家・作品を知ることができるフェアはやはり大事な現場だなと思いましたね。

そしてスガキヤ。これがスガキヤ。定番。チャーシューはハムのように薄い。
これは寿がきや。ちょっとグレードが高い?ドトールとエクセルシオールカフェ、みたいな。チャーシューはちょっと厚く大きくなる(でも枚数は一枚)。
しかし寿がきやにもスーちゃんはいるので、ここもやはりスガキヤ。
なお、もうひとつの目的だったぴよりんは……
捕獲ならず……


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