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よ 「ヨーグルト」


ヨーグルトは毎日食べるわけではないけれど、実はけっこう好きだ。腸内環境を整えることにもなるし、タンパク質が多く含まれているのでボディメイク的にも優秀だ。低脂肪や無脂肪のヨーグルトも売っていて、それらは相当に筋トレ的に優れている。あと「オイコス Oikos」という、筋トレ民が愛して止まないヨーグルトもあるが、それは高くて手が出ない。時々、出張でビジネスホテルに素泊まりしたときとかにコンビニで朝ご飯用に買うこともある。

昔、父が毎朝ヨーグルトを食べていた時期があった。世代によって記憶がある人とない人がいると思うけど、昔のヨーグルトには「砂糖」がついていた。透明な袋に入っていて、ヨーグルトに溶けやすい、あまり他には見たことないタイプの砂糖が入っていた。グラニュー糖とも上白糖とも違う。「ヨーグルトについてる砂糖」としか形容できないそれを、何か貴重なもののようにかけて食べていたのを思い出す。

あと、20年ほど前、「カスピ海ヨーグルト」がブームになったことがある。そのとき僕は豊橋市で一人暮らしをしていて、カスピ海ヨーグルトを自分でつくっていた。仕事で微生物を扱っており、雑菌が混入する「コンタミネーション」の仕組みとその防止法を熟知していたので、僕のカスピ海ヨーグルトは毎回「完璧」だった。作ったやつをまた種菌にして牛乳に入れるだけなので、無限増殖ができる。スーパーマリオブラザーズのノコノコと階段を利用する「無限1UP」という裏技があるのだけど、僕のカスピ海ヨーグルトはその状態だった。ちょっとねっとりしていて美味しいんだよな。なぜ30代以降、以前ほどヨーグルトを食べなくなったのか、自分でも分からない。でも人間って10年周期ぐらいで「食べるもの/食べないもの」が変わる気がする。そんなわけであと10年ぐらいしたら毎日ヨーグルト食べてる人間になってるかもしれない。


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