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ありがとう2022!

いやぁ、「頑張らなあきませんねぇ〜!」言うてますけども。

なにわの漫才師さんのお決まりのフレーズのように自分に言い聞かせ、じたばたした1年だった。

当たり前のことなのだが凡人の日々には、M-1グランプリのように、大きく人生が変わるような瞬間は訪れない。たぶん今後もない。
だけど、1年、365日も生きていたら、ちょっとした忘れられないことが起ることもある。たいていそういうことは、じたばたしていたから起きたことだ。

最近になって、ようやく分かってきたことがある。
自分が書いたものや、頭を悩ませたものだけが、自分を遠くに連れてきてくれるのじゃないかと。

小さい頃、夏休みの宿題でスイカの種を植えた。食べた後に残った1個を、発芽するか分からないけど植えた。そのスイカの種は、実こそ付けなかったものの、ツルを伸ばし、ぼくの心をはずませた。ツルが棒に巻き付いた瞬間。あの嬉しさを、これからの人生で何回も味わいたい。

そのためには、実になるか分からなくても、何かをつづける。何かを書く。食べ終わったあとのスイカの種を植えるように。植えるように、書くしかないんだと思う。

ーーー

2022年も少しだけ種から芽が出たので、がんばっていかなあきませんねぇ〜!言うて、やってきたことを振り返ってみようかなと思います。もしも、お時間あれば。



・友だちに胸をはって言える仕事ができた

「ストリートファイター好き?」という質問に、「ゲームは苦手ですが、見てるのは好きです」と返したことから仕事に関わらせてもらった、アンメルツヨコヨコ×ストリートファイターⅡのコラボ企画のお仕事。幸せなことに、キャッチコピーは全て任せていただけた。格ゲー好きの友人に、自分の仕事だと胸をはって言えたことが何より嬉しかった。


ふだんは関西の片隅で仕事をしているので、全国展開する仕事になかなか関われないのだが、この広告は秋葉原駅に大きく掲載してもらえた。コピーライターになれなかった時代から見ているWebサイトや雑誌にも載って、スタッフリストに名前を見つけた時、それはもう嬉しかった。ちなみに、Web媒体でだけ使われていた「スト痛」というワード。自分が書いたコピーの中でも1番短い言葉で気に入っている。




・じぶんたちで営業して納得するものができた

コピーライターになれたからといって、自分のやりたいような仕事ばかり来るわけじゃない。黙々と、文章の誤字脱字だけを探す作業もある。大量に送られてくる情報をまとめるだけの時間や、一生懸命に書いたコピーが一瞬で無になる瞬間もある。というか、そのほうが多い。ほぼそう。雑誌で見るような、心がワクワクするような仕事はそう簡単に降ってこない。

そこで、仲間といっしょに営業活動を行った。キャッチコピーと、ビジュアルだけの広告。誰かの都合で文字が消えたり、ご機嫌を伺うことなく、まっすぐに店主さんと向き合って作ったポスターは自分にとってとても愛おしい存在だ。



銀行の頃、お世話になったお客さんの呑み屋の広告。水族館から、とても近い場所にあるお店なので、生き物の力を借りる企画にした。3年間、何回も助けてもらったお客さんなので恩返しがしたかった。ポスターだけじゃなく店内POPも作らせてもらった。



町でたまたま見かけた絵本屋さんのポスター。店主さんからは「あなたぐらいの大人に向けたメッセージにしてください」とお願いされた。家族や子どもじゃなく、大人を向いてほしいと。むかし、絵本作家になりかった時期があり、こんな形で絵本に関われて、とても楽しい仕事でした。


・8年目でようやく授賞式に行けた

大学生の頃から挑戦していたキャッチコピーのコンペ、宣伝会議賞で協賛企業賞をいただいた。8年って、ほぼ義務教育。毎年やってはいるものの、いつまでたっても授賞式に呼ばれないもどかしさから、ようやく解放された。テーマは、キッコーマンのコーポレートスローガン。まぁ、ぼくの場合、かなしい日のほうが多いのだけど。


ちなみに、授賞式にはイメージキャラクターをつとめていたYOASOBIが来ていた。壇上で見つめ合いクスッと笑う2人を見て、「あ〜やってんな」と思ったことを覚えている。授賞式自体は、かしこまった場に慣れていなくて、ほとんど何もせずに帰ってきたけど、キッコーマンの担当者さまとお話ができて、それがいちばんの収穫だったように思う。

あと、ハライチのターンのリスナーさんがいらっしゃって、ラジオネームで話しかけてもらったのはすごく嬉しかった。名札にがっつり本名が記載されてるけど、そっちのほうがホッとした。


・大好きなラジオについて書いたり話したりした

自分でもまだビックリしているのだけど、TBSラジオのWebメディアでエッセイを書かせてもらった。さっきまでのコピーライターとしてではなく、ラジオリスナーとしてだ。中島らも、東海林さだお、さくらももこ、穂村弘。大好きな人たちのように、面白いエッセイが自分に書けるのか。頭を抱えながらも、書きたいことはたくさんあった。

大好きなTBSラジオで、大好きなラジオについて自由に書いていいなんて、そんな幸せなことはない。ハローワークの帰り道。ラジオにメールを送った公園での時間を思い出し、ちょっとしんみりした。

最近では、ラジオを聴く時間も、メールを送る数も減った。それでも、ひとりになりたい時や、つかれた時に聴くとパーソナリティはいつも通り話をしてくれている。ラジオには、感謝しかない。そして、イラストの女の子がかわいい。顔以外の気だるそうな感じは、ぼくソックリだ。


他にも、ラジオリスナーとして人前で話すイベントに呼んでいただいたり、ラジオが好きなコピーライターとしてラジオ番組で話す機会などももらった。「ハガキ職人」という括りがどうも気恥ずかしく、ラジオリスナーとあえて書いているけど、とにかくラジオを楽しんでいるだけで、たくさんの楽しい時間に恵まれた。面白い人たちと出会うこともできた。本当にありがたいかぎりだった。


ーーー


今年は、悲しいことも多い年だった。だけど、こうやっていま2500字にも渡って、自分のうれしかったことを書けているのは、きっと自分の植えた種がすこしだけ芽を出して、楽しいことを連れてきてくれたからだと思う。


大好きなドラマ『タイガー&ドラゴン』で鶴瓶さん演じる組長が、漫才師に向かってこんなことを言っていた。

こいつらなんで「頑張らなあかん」言うとるか知っとるか?頑張っとらんからやないかい。「頑張らなあかん」言うてないとやな、頑張らん連中やねんで。
自分で言うて聞かせとんねん。頑張っとるやつはいちいちやで、「頑張らなあかん」言わんでも頑張っとるんやで。

そうだよなぁ。来年は、自分に言い聞かせないでも、頑張れる連中になりたいところ。


あと、公募で出したこれ。めちゃくちゃ好きだったーーーー!これで受賞したかったぜーー!




これにておしまい!ありがとう2022!


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