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あの匂い、最近嗅いでないなぁ

梅雨も明けて(まだ6月だよ????)、いよいよこれから夏本番。

梅雨から夏に変わっていく今の季節、特に夕方になると無性にノスタルジックな気持ちになりません?

今日もまさにそんな日だったんですが、そんな時ふと思い出したことがありました。

「夕方になるとあちこちから漂ってくる夕飯の支度の匂い、最近嗅いでなくね??」


話は私が小学生の頃にさかのぼります。

当時の私の行動パターンといえば、

学校から帰宅→グローブ持って公園へ→日が傾きはじめたら帰る

みたいな、"THE☆小学生"な日常を送っていたんですが、だいたいその帰る時間ぐらいになると、あちこちの家から夕飯の支度をする匂いが漏れてきてました。

焼き魚や煮物は王道、たまにステーキを焼いているリッチな家もあったり、

あとどこかの家がカレーだった日には、半径500m以内はカレーに支配されます。

家の前まで帰ってきたときその匂いに騙されて、「お、今日はカレーかな?!ワクワク」と思って家に入ると焼き魚だったときの気持ちはなんとも言い難いものがありました。(今なら焼き魚も嬉しい)

で、なんで最近は夕食の支度の匂いがしないんだろう?なんでキッチンに立つ人の気配を感じないんだろう?と思ったら、最近の家が進化しすぎてるんですよ。

昔の家ってセキュリティもプライバシーも結構ガバガバで、すりガラスごしにキッチンで料理をする人が見えてたり、換気のために窓も開いてたり。キッチンの位置も部屋の中心ではなく、壁に沿ってあることが多かったしね。

そんなわけで、夕方になるとあちこちからいい匂いが漂いまくってたわけですが、最近の家はプライバシーがちがちで、大きい窓は道路側にはない(気がする)し、窓開けてる家も減った(気がする)し、あの温かい家庭の匂いを外部に提供してくれなくなってしまいました。

あの匂いを嗅ぐこともこれからますますなくなっていくんだろなぁと思うとちょっとだけ寂しくなりました。

セキュリティやプライバシーの必要性、重要性はめちゃくちゃわかりますが、ちょっとぐらい幸せのおすそ分けをする家も建ててほしいなと思いました。

まぁ自分が建てるときには家の中の匂いも気配も、絶対外に漏らしたくないけど。

あぁ、嗅ぎたいなぁ。

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