【クリスマスの思い出】人生で一番人の笑顔に出会った日
これを書いている11月末はもうすぐしたらクリスマスです。
もう何回もクリスマスがやってきてますが、その中でも特に記憶に残る日がありました。
それが「人生で一番人の笑顔に出会った日」。
そのことを今日は書いてみたいと思います。
クリスマスといえば
クリスマス。
それは彼氏彼女がいる人たちにとって、1年の中でも特別な日。
彼氏彼女がいない人にとっても、何だかそわそわする日。
街はイルミネーションで彩られ、ケンタッキーの「クーリスマスが今年もやーってくる〜♪」というお馴染みのCMが流れ、全体的にウキウキした雰囲気が出てくる時期。
ただ、女っ気の全くなかった僕にとっては、とくに無関係で普段と別に変わらないけど、ちょっとチキンが食べたくなるくらいでした。
でも、その年のクリスマスは、やっぱりどこか男一人じゃ寂しくて、こんな日なんて早く過ぎてくれればいいのにな、と思っていました。
ボランティアの誘い
そんな時、知り合いから連絡がありました。
暇ならボランティアを手伝ってくれないか、というものでした。
まさしく暇を持て余していたので、僕はボランティアをやったことも興味もあまりありませんでしたが、このまま一人で過ごすよりもマシかと思って、行ってみることにしました。
呼ばれた場所は、クリスマスにはカップルだらけになる、キングオブデートスポット・横浜みなとみらい。
よりによって一番行きたくないところに来てしまい、内心ちょっと嫌でしたが、来てしまったので仕方なくボランティアをやることにしました。
ボランティアの内容は、サンタの格好になり、みなとみらいの山下公園や赤レンガ倉庫のあたりを掃除しながら、キャンドルを置いていくというもの。
なんて、世の中に貢献していることか!
自分は一体何をやっているんだろう。。
と心のどこかで思いながらも、一人の寂しさを紛らわすかのように黙々と仕事に励みました。
人生で一番人の笑顔に出会った日
せっせとサンタ姿でキャンドルを置きまくっていると、日も暮れてきて、だんだんとカップルたちがあたりに増えてきました。
さすがはキングオブデートスポット!
カップルたちはいかにも楽しそうで、その特別な時間を大切に噛みしめているようでした。
そんな眩しい光景を横目に黙々と仕事を続けていると、後ろから声をかけられました。
「すみません、あの、写真を撮ってもらえませんか?」
見ると、それは若いカップルで、大きなクリスマスツリーがあったのでその前で2人を撮ってほしいというのです。
断る理由もなかったので、「いいですよ」と言って、「はいチーズ」と、パシャリ。
「ありがとうございました」と言ったその2人はとても嬉しそうで、なんか良いことしたな、という気持ちになって、また仕事に戻ろうとしました。
すると、また後ろの方から「すみません」と声をかけられました。
見ると、今度はさっきとは別のカップルで、自分たちも写真を撮ってほしいというのです。
お安いご用、とまたクリスマスツリーの前で、パシャリ。
これも立派なボランティアかもしれない、とか考えながら、また仕事に戻ろうとすると、また「すいません」という声。
あれ、またか、と思いつつ、見るとやっぱりまた別のカップル。
気づけば、なんとその後ろにカップルの列ができていました。
いつのまにか、僕の仕事はカメラマンになっていました。
クリスマスツリーの前で、パシャリ。またパシャリ。
みんなとても幸せそうで、こっちまで幸せな気分になってきました。
聖なる夜に、ボランティアでここまでやってるサンタがいるでしょうか。
とてつもない、良いことしてるぜ!感がどんどん高まってきて、謎の高揚感に包まれながら、完全に心はプロカメラマンになっていた時、「おーい!」と横から聞こえてきました。
「それは君の仕事じゃないよ」
ボランティアを誘ってくれた先輩が現実に引き戻してくれました。
僕にとって、この日は人生で一番人の笑顔に出会った日になりました。
すごく良いことをして、良い気持ちになりましたが、でも、やっぱり自分が幸せになることが一番大事。
本当の意味で、人の幸せを心の底から祝えるのって、大前提、自分が幸せであるか、自分自身を満たせているかどうか。
このクリスマスの経験は自分にとってはいい経験だったので、これからも自分自身を幸せにすることに全力で、そんな満ち溢れた自分で、周りのたくさんの人の笑顔に出会っていきたいと思います。
読んでいただき、ありがとうございました!
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