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またやったぜ!ガリガリ君!値上げに対する忌避感を解消しよう!

またやったぜ!ガリガリ君!!
というかその製造会社の赤城乳業さん!!

ガリガリ君は8年前に当時の60円から70円に値上げされた。そして今回も70円から80円に値上げすることになったらしい。

8年前の値上げの時に話題になったのが、「社員全員で頭を下げての値上げのお願い」。当時はまだまだデフレ経済の中での値上げで少しでも受け入れてもらえるようにと打った手だったのだろう。

その手を今回もまたやったのだ!しかも進化して…?

うん…?前回と同じような??
と思ったら、お辞儀が深くなっている!らしい。
言われないと分からないよねえ。

前回の値上げの時はまだ世間はデフレの雰囲気があった中での値上げだった。今回は周りがインフレしている中での値上げ。

前回よりは「仕方がないか…」という雰囲気があるのが今回だろう。ラーメンなどだと1,000円の壁と言って1,000円を超えるとお客様が来なくなるからそこまで値上げを躊躇する…というのがある。

だけど、ガリガリ君は「アイス」のカテゴリーだ。アイスのカテゴリーにいるだろう。全然材料が違うのでは?と思われるかもしれないが、皆さん自分のことを思い出してほしい。

夏の暑い日に少しの涼を求めてコンビニに入る。冷たいものが食べたい。「パピコにしようかな?パルムにしようかな?ジャンボモナカ??それともガリガリ君??」なんて考えていないだろうか?

それだとお客様にとってガリガリ君は他のアイスと競合しているから。今回は値段が話題だが、値段で競合していないことも多い。例え値段で悩んだとしても、パルムとかは160円。現在70円のガリガリ君に圧倒的な優位がある。80円になっても同じだ。

そんな状態でもこうやって頭を下げるCMを作るのは値上げへの忌避感を下げるためだろう。こうやって話題になれば先ほど書いたように値段の優位もまだあるし、販売数への影響は小さくなる。

ガリガリ君という一大ブランドを持っている会社ですらこれをやる。
値上げされるのは嫌だ。それはみんな同じだろう。でも、お客様に「値上げも仕方ないな」と思ってもらうことはできる。

赤城乳業さんのやり方が他の企業に通じるわけではない。だけど自社に合った値上げの忌避感を減らす対策はあるはずだ。

これだけ一大ブランドを持っている企業でもやっているのだ。皆さんもこのタイミングで考えてみよう!

しかし、赤城乳業さん、お辞儀の深さをもっと深くした「今後のバージョン」も作って公開したとか。そういうユーモアも嫌がられないために大事だよね。

最後まで読んでくれてありがとう!!
vol.2129


意思決定インストラクター
FSAコンサルティング株式会社 代表取締役 谷川俊太郎

まずは経理情報を経営の羅針盤情報に
そして経営をシンプルに考えられる理論
・佐藤義典先生の戦略BASiCS
・MG(マネジメントゲーム)
・TOC
この3つのシンプル経営理論を駆使し企業改革の後押しを行う「意思決定インストラクター」として福井で企業をお手伝い中!

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