「節税」という言葉に惑わされないで!正しい経営判断かしっかり吟味を!
「節税になりますよ」
この言葉に弱い人って多いよね…
この言葉を聞くと飛びついてしまう人も多い印象。仕事として税理士をしているという理由もあるけどね。
しかし、これは「危険!」と感じるのではないだろうか?
「税理士お墨付き」となっていたらしいが…私だったら怖くてお客様に進めることはできないかな…。
脱税コンサルタントといっていいだろう。スキームとしては
・電気量削減のコンサルを依頼される(ボーノ社)
契約を獲得したら手数料が入る
↓
・その電気料削減の営業を別会社に依頼(ネクスト社)
その営業の委託料を経費とする
収入の手数料よりも経費が多かったら、利益が減って、はい!節税!!
なるほどね~~
ってなるか!!
今回このスキームで今回問題視されていることは「委託の実態がない」つまり、経費となるはずの「委託料」が経費にならないことになる。「貸付金」という見解を示されたようだ。これって、経費にならない上に貸付金の利息を収益計上されて課税のダブルパンチなのでは…?
という「税金目線」の問題点を今回ブログにしていきたいわけではない。今日書きたいことは…
「節税」という言葉に目的を見失わないで
ということだ。
みなさんが「節税」したい!と思う理由はなんだろう?
お金を残したい
でしょう?
そもそもこの話、
「最初にお金を払っていただければ3年に渡って手数料をお支払します。最終的に110%になりますよ」
なんて持ちかけられたら警戒しない?
「本当にお金が増えるのか?」
「出したお金は返ってくるのか??」
と考えるのが普通ではないかと思う。
でも、「節税」という言葉を聞くと判断が鈍くなっていない?
110%になって返ってくればまだしも(翌年以降その収入に課税されるが)、返ってこなかったらお金を捨てたのも同じだからね。
そもそもこのスキームを採用した時点で、最初にお金が減る。お金を残したいのに減らす。おかしいよね。
節税はこういうものしかないと言っても過言ではない(一部政策的に儲けられている節税は別)。
「節税」って多くの人が飛びつくキーワードだけど、そのキーワードだけで飛びつかないで、内容をしっかり吟味してね。
「今のお金を減らす」
それって本当に正しい経営判断だろうか?
最後まで読んでくれてありがとう!!
vol.2144
意思決定インストラクター
FSAコンサルティング株式会社 代表取締役 谷川俊太郎
まずは経理情報を経営の羅針盤情報に
そして経営をシンプルに考えられる理論
・佐藤義典先生の戦略BASiCS
・MG(マネジメントゲーム)
・TOC
この3つのシンプル経営理論を駆使し企業改革の後押しを行う「意思決定インストラクター」として福井で企業をお手伝い中!
ご質問等ある方はコチラまで!
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