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自ら「問い」を立て考察する

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人の脳は「問い」を立てることで、それに答えようとする形で思考が前に進みます。興味の赴くテーマで自ら問いを立て、それを気ままに論じていく。
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#定義

「言葉を定義」するとはどういうことか?(後編)

前編では、形のあるものを定義してみる試みとして、「スマートフォン」を定義してみました。 後編では、形のないもの(概念)の定義がどのように為されるのかの考察を通して、言葉を定義するとはどういうことなのかを考えてみたいと思います。 形のないものを定義しようとする場合、実際に目に見えるものではない為、他者との共通の前提を作ることの重要度と難易度は高まります。前編のnoteで、言葉を定義することの本質は、自分以外の他者と同じものを見る・考えるための共通の前提を作る行為であると書き

「言葉を定義」するとはどういうことか?(前編)

ここ数日、「言葉の定義」というものにとても敏感になっています。これはもちろんとても良いことなので、自分の思考の整理も兼ねて改めて言語化しておこうと思います。 なぜ言葉を定義することが大事なのか。言葉を定義することの本質は、自分以外の他者と同じものを見る・考える為の共通の前提を作る行為であると考えています。 「分かるは分ける」だと聞いたことがあります。つまり、Aという概念・言葉を理解しているということは、AとAでないものの区別をつけられている状態であり、反対に言うと何がAで