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自ら「問い」を立て考察する

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人の脳は「問い」を立てることで、それに答えようとする形で思考が前に進みます。興味の赴くテーマで自ら問いを立て、それを気ままに論じていく。
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#思考法

現代において"ネガティブケイパビリティ"が必要なのではないか(前編)

ネガティブケイパビリティという言葉をご存知でしょうか。あまり一般的には聞き馴染みのない言葉かもしれません。 この言葉の定義を聞くと、まさにVUCAと言われる現代に必要なのではないかと感じられると思います。 帚木蓬生氏著書の『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』によると、下記のように説明されています。 普段、目の前の複雑な問題に対して、いかに素早く問題解決できるかを求められている私たちにとって、不安定な状態に居続ける能力であるネガティブケイパビリティの

現代において"ネガティブケイパビリティ"が必要なのではないか(後編)

前編では、ネガティブケイパビリティの言葉の定義、そしてそれがなぜ重要であるかの背景を考察しました。 後編では、ネガティブケイパビリティをどのように身に付けるのか、身につけるとどのようなことが自分自身に起こるのかということを考えてみたいと思います。 ネガティブケイパビリティはどのようにして身に付ければ良いでしょうか。『ネガティブ・ケイパビリティ答えの出ない事態に耐える力』の著者である帚木氏によると、まずはこの概念の存在を知り、頭に入れて、耐え続ける態度を持つだけで、ネガティ