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自ら「問い」を立て考察する

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人の脳は「問い」を立てることで、それに答えようとする形で思考が前に進みます。興味の赴くテーマで自ら問いを立て、それを気ままに論じていく。
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#言葉

リスクとは何か?

今日はどうしても書くことが思いつかなったので、普段からなんとなく書こうと思っていた「リスクとは何か?」という問いについて考えてみたいと思います。 リスクと言われると、一般的に「リスク=危険」と捉えられることが多いですが、実はファイナンスの分野や経済学の分野においては、異なる定義がなされているということをご存じでしょうか? ファイナンス上の定義では、「リスク=ある事象の変動に関する不確実性」と定義されることがあります。ポイントは、マイナスな変動のみではなく、プラスの変動も含

言語化力を高め感情まで言葉でやりとりできれば、ビデオや対面なくともチャットだけで仕事が円滑に進められるのという確信

リモートワークが当たり前となり、チャットベースでコミュニケーションをとることが当たり前となってから久しいですね。(実際のところ、私はコロナ世代入社なので、コロナ前の働き方を知りませんが・・・) 現在の職場で、それはもう仕事ができる方がいます。私がチャットをすると3分以内に返信が返ってくるし、私が1から4くらいまで情報共有しなくても13くらいまで先読みして仕事を進めてくださるスーパーマンです。 ふと気づいたのですが、その方とは数ヶ月前から久しくビデオ通話や対面で直接話してい

何かを言っているようで何も言っていない「トートロジー」についての考察

トートロジーと言う言葉をご存知ですか? トートロジーとは、同じ言葉を繰り返したり、言葉は異なっても同じ意味の内容を繰り返して伝える修辞技法の一つです。 例えば、こんな例です。 ・無関心とは、関心が無いことである ・馬から落馬する ・お昼に食べるランチ ・私以外私じゃないの ・美味しいものは美味しい ・合法というのは違法ではないことである 構造的には「AはAである」と言っている状態です。 修辞技法とは、文章やスピーチなどに豊かな表現を与えるための技法のことを指します。ト

「言葉を定義」するとはどういうことか?(後編)

前編では、形のあるものを定義してみる試みとして、「スマートフォン」を定義してみました。 後編では、形のないもの(概念)の定義がどのように為されるのかの考察を通して、言葉を定義するとはどういうことなのかを考えてみたいと思います。 形のないものを定義しようとする場合、実際に目に見えるものではない為、他者との共通の前提を作ることの重要度と難易度は高まります。前編のnoteで、言葉を定義することの本質は、自分以外の他者と同じものを見る・考えるための共通の前提を作る行為であると書き

「言葉を定義」するとはどういうことか?(前編)

ここ数日、「言葉の定義」というものにとても敏感になっています。これはもちろんとても良いことなので、自分の思考の整理も兼ねて改めて言語化しておこうと思います。 なぜ言葉を定義することが大事なのか。言葉を定義することの本質は、自分以外の他者と同じものを見る・考える為の共通の前提を作る行為であると考えています。 「分かるは分ける」だと聞いたことがあります。つまり、Aという概念・言葉を理解しているということは、AとAでないものの区別をつけられている状態であり、反対に言うと何がAで

”PDCA”や”チャレンジ”という言葉を「実験」という言葉に置き換えると、より行動が促されるのではないか?

新しく何かをやってみる上で、ないしは同じことでもやり方を変えて改善を繰り返していくサイクルを回していく上で、「実験する」という言葉を用いると、感覚としてとてもフィットし、実際に行動が促されるのではないかと考えています。 このようなことを考えた背景には、 世の中ではPDCAサイクルを高速に回そう、であったり、新しいことにチャレンジしよう・挑戦しようという事はよく言われていますが、確かに言っていることは至極真っ当であり大事なことであると頭では理解はしているものの、いまいち感覚と