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「孤独って必要?」2人の作家の著書から学ぶ「現代の孤独のススメ」

みなさんは「孤独」というキーワードを聞くと、
どんなイメージを持ちますか?

「寂しい」「ツライ」「つまらない」「なりたくない」

というイメージもあれば、

「結構好き」「有りじゃない?」「集団は逆にニガテ」

という声も聞こえてきそうですね。

リモートでの活動や、人と対面で合う時間の減少、
移動が制限され、残った時間をどう使おうか悩んでいた時、ふと「孤独」という言葉に関連した2冊の本に出逢いました。

今回はそんな「孤独」に焦点をあて、「孤独」とは何をもたらすのか?
についてこの記事を通して一緒に考えてみましょう。

■孤独とは

他の人々との接触・関係・連絡がない状態を一般に指す。

Wikipedia

ただ、今回のテーマでお伝えしたいことは、
「自分に向き合う」という意味での孤独です。
「孤独は、自分に何をもたらすのか」「なぜ必要なのか。」

■孤独について考え始めたキッカケ

きっかけになった2人の作家
岡本太郎さん伊集院静さんのこちらの2冊に出逢えたからです。


全く本を読まず大学生活を過ごしていた数年前。
私の身近な方から、岡本太郎さんの著書「自分の中に毒をもて」
を紹介していただき、少しずつ興味を持つようになりました。
今では岡本太郎さんは私にとって特別な存在です。
伊集院さんの著書は、今年になってはじめて本を手にしました。

はじめて、岡本太郎さんの本を読んだ当時21歳の私。

”人と理由もなく合わせること”
”みんなはどうしているんですか?”という質問にくる後輩。
”一緒にいるのにスマホを眺め、黙っているだけの関係”

これらに違和感を感じていました。

「違い」を特に気にしなかった私ですが、
それでも、岡本太郎さんは、

「この程度か?オマエは。」

と真っ向から熱のこもった言葉を
ぶつけられたような感覚になりました。

では、お二人の「孤独」に、触れてみたいと思います。


■岡本太郎の「孤独」


○本当の孤独とは、自分をつらぬくことだ。
 孤独を純粋につらぬけばつらぬくほど、それは魅力になる。
○孤独感を持つ人間はたくさんいるが、本当の意味での「孤独」をつらぬく人間はなかなかいるものじゃない。
○本当の孤独とは、全てに妥協しないで自分をつらぬいていくこと。そうすることでその姿勢が相手に染み込んでいく。
○もちろん生活には様々な条件がある。ある程度順応しなければ生きてゆけない。しかし順応しながら、一方では純粋に孤独に己をつらぬく。
○人間全部が孤独感を持っている。
○その孤独感にたじろいで、逃避してしまっている、ごまかしてしまっているところにむなしさがある。逃げないでごまかさないで、積極的に孤独をつらぬけば、人間的に開いてみんなと一体になることができる。
○絶対に妥協しないで、でも人と争うんじゃなくて、ニッコリ笑っていればいい。そうすれば相手にキミ自身の純粋さが分かってくる。


うーん。。。(たしなみ中)


■伊集院静の「孤独」

まず、上で紹介した著書では「孤独」の中でも「日本の大人の男は
あまりにも軟弱であるのか」というテーマから始まります。

なぜ軟弱なのか?
それは、連(つ)るむからである。
一人で歩かないからである。
孤となりえないからである。


連るむとは何か?
時間があれば携帯電話の着信を見ることである。
マスコミがそうだといえば、
そうなのかと信じることである。


なるほど。。。そして、なぜ連むのかを、
こう説きます。

孤を知らないからである。
なぜ知らないのか?孤を知るのが怖いからである。
孤を知るにはどうしたらいいか。
さまようことである。旅をすることである。
そこで何を見るか。そんなこと考える必要はない。
旅に出れば否応なしにむこうからやってくる。
旅の中の空腹でさえ一人の偉大な芸術家の創作が何たるかを理解させたとあるのだから。
まずは、
今座っている椅子、
立っている場所を出ることである。


■まとめ_しゅんの想う孤独感。


SNSで世界中の人と「つながる」ことが
できるようになった毎日。
一方でうんざりするほどの情報・連絡・デマが存在している。

岡本太郎さんの言葉には、「つらぬく」が多く登場している。
自分や相手に対して妥協せず、つらぬくことで、
最終的に自分という魅力にが滲み出てくるのではないかと思う。

つらぬいてはじめて孤独の先の自分が
わかるといった感じだろうか。

あくまで孤独は全員に共通であると書かれており、
人の弱さをまっすぐに受け入れた上での等身大の考え方。

大丈夫。1人じゃない。

だったらもっと自分のために、
「孤」の自分を互いに愛そうではないか。

ある意味、寂しいからくっつくこと、
自分をごまかすこと、
焦りや比較、競争のためにぶつかることは、
どちらも、もっと孤独である。


「孤毒」とも言っていいのではないか。

そうならないためにも、
孤独を愛し、つらぬくことで、
自分を愛せる日がくるのかもしれない。

自分に嘘はつけない。

また、伊集院さんの言葉からは、孤独を恐れ、連れて
生きる男をもとに書かれていた。
「知らない」=「怖さ」も、ここ最近の時代に通じている。
それでも旅は、毅然とした態度で自分に出逢うことができる。

ニュートラルな自分でいること。

肩の力をぬいて、
理由もなくさまようこと。

ふと、立ち上がり、行動にうつす。

考えすぎず、想うままに。
シンプルな行動こそが、
新しい世界(知らない自分を知る)につながる。


孤独が教えてくれること。それは「自分自身」だ。


最後は、思ったことをつらつらと書いてみました。
自分が、自分をつらぬくために。
今日も明日も、自分でいられるように。
今日も、人は孤独を生きている。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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