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24歳になるのかってふと思って

猟銃の2丁めを所持することになり、猟師おなじみの警察署通い。
来月24歳になる。
「猟をやってます」
そういうと、突拍子のないことを思いついたと思われがちで、どうして?と首を傾げる人が多い。
私はずっと地続きだと思っているのだけど。

今の半分の小学5、6年の頃、自分に素直になれてて、「海女さんになる!」って大きな声で言えるくらい。だんだん世界から信じていた魔法が消えていって、とり残された気持ちになった。
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それから中、高、大に進むにつれて、自分に素直になれずに、いろんな人に自分を偽って、心にたくさん嘘をついた。
嫌いなことがどんどん増えていって、その中でも1番嫌いなのは自分。
これからのことに対して世間知らずで考える術も持っていないのに不安ばかり貼り付けて、終わることばかりに目を向けていた。

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12っていう数字は本当に不思議で、12歳の時の大好きな友だちとこの間遊んで、あれから倍の歳をとったはずなのに、ずっと会っていなかったはずなのに、まるで12歳の時に戻ったような、あの時秘密基地を作ったこととか、引っ越しをする友だちとたくさん泣いたこととかがすぐ昨日のことのように思い出せた。

あれから12年、変わったところも変わってないところもある。身体的なものもあれば、心理的なことも。
生きものが好きってことは今もずっと変わらないし、今猟師をしていることを6年生の時、卒業文集に「海女さんになりたいです」と書いた自分が知ったらきっと喜ぶんじゃないだろうか、なんて。

「りえ、こんなに背が高かったっけ?」
1番チビだった私も背が伸びて160センチある。
今、私はほぼ猟を通しての生活で成長しているのだけれど、そのことを12歳の時に仲の良かった友だちに話すと納得してくれているようだった。
あの時は「虫キング」ってあだ名がついていたし、かなり野生児だった。
「リエらしいね」って彼女たちは言ってくれた。
また12年、それからまた先のこと、何が起こるかは分からないけれど、私が私であることには変わりないのだ。

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