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【繊細さん♡】

最近、本屋でよく見る「繊細さん」という言葉。本を手に取って見たことはないが、いろいろ周りが氣になって、生きにくいと感じている人が多いのかなぁと想像する。職場でも、メンタルをやられて、勤怠が悪くなり、いつしか職場を去って行く人たちがいる。身体に現れる症状は様々で、微熱だったり、偏頭痛だったり、眩暈だったり、腰痛などが理由で遅刻や欠勤が増えて、そのうちに来なくなってしまパターンだ。

武田邦彦先生のお話しだと、私たち人間は、氣がかりな事が5つ以上あると、脳内の化学物質を消耗して、ノイローゼになってしまうらしい。特に女性にその傾向が多く出やすいという。例えば、布団を外に干して外出すると、「雨が降らないかしら。」と氣がかりなことが頭の中をグルグルと回って脳を消耗させてしまう。

だから、お悩み事は5つ以内にして、基礎的な心の状態を良くしておけば、精神的に参ることはなくなる。はてさて、氣がかりな事が5つもあるだろうかと我が身を振り返ってみる。これと言って5つも思いつかなかったが(逆にお氣楽過ぎるのかしら)…実は私たちの感覚は、想像以上に繊細なもので、斜め天井の下で寝ているとガンになるというデータがある。眠っている時、無防備な状態で頭の上に斜めの天井があると、「何か物が落ちてくるかも知れない。」と感覚が察知して、自覚が無くてもストレスに感じてしまう。また同様に、寝室に昼間着ていた服を掛けておくと、私たちの感覚が、昼間に人と会ったり、仕事をしたりしてそれなりにストレスがかかっているのを服から察知して、夜寝ている間にストレスに感じてしまう。それだけ、私たちは、みな「繊細さん」なのだ。

自然界には無い、長方形や正方形などの「四角」は、私たちとって、やはりストレスで、壁に囲まれた空間に居るだけでストレスを感じるらしい。Oh my God!デザインの世界で、一番ストレスのかからない壁の建材を調べたところ、3種類しかなく、それは、椋の木と、大理石と、漆喰だったそうだ。どれも高価な天然の素材だ。だったら、ベニヤに3ミリの椋の木を張り付けた合板だったら良いかと思えば、私たちの繊細な感覚は、ちゃんとその違いを察知して合板では替わりにならないことがわかっている。それだけ、私たちの感覚は、いろいろ敏感に察知して、その影響を受けているわけだ。日々、壁に囲まれた四角い部屋で寝起きているだけで、ストレスを感じていることになる。

では、私たち「繊細さん」は、日々のストレスを解消するにはどうしたらいいのか。もう、それは自然の中に行くしかない。「年に3回は、海や山に行くといいですね。」といつも武田先生はおっしゃる。

どんなに科学や文明が発達して、便利で快適なライフスタイルを送れるようになっても、私たちは、自然とは切っても切れない関係で、この生身の身体は大いなる自然の一部なのだ。そもそも自然のリズムに沿って生きるようにできている。だから、私たちは、「繊細さん」じゃなくて「自然さん」だ。もっともっと日常に自然を取り入れて、私たちの繊細な感覚を解放してあげることが、あらゆる悩みを解消する一番の方法なのだろう。

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