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【心を通わせる♡】

トマトの種を撒いてから3週間程過ぎたが…まだ一つも芽🌱が出ない。ここのところ寒い日や雨の日が続いていたので、そのせいかも知れないが、ちょっと心配だ。『微生物*美生物のプランタースクール〜フェアリーズ〜』のFacebook グループで、「芽が出ました!」の投稿がチラホラ出てくると、「やり方が不味かったかなぁ。やり直した方がいいかしら。」と心配度が増してゆく。
そんな状況で、久しぶりにスクールのライブ配信があった。Zoomに映し出された花岡昭治先生のお顔に元氣がない。スクールの主催者である入江富美子さんから「最初に先生から大切なお話しがあります。」と言って、最近のある出来事についての説明があった。ある場所で花岡先生のお話会が開催されて、いつものように微生物のお話しや、微生物を元氣にして、多くの困っている農家さんたちを助けている活動のお話をされたところ、それを動画に撮っていた参加者の方が、多分先生の許可を取って、YouTube に動画をアップしたとのこと。先生も「YouTubeと言われても、どんなものかよくわからなかったからね。」と呟いていらしたが、結果、その動画をYouTubeで観たいろんな人たちから電話の問い合わせがひっきりなしに掛かってきて、その対応に追われて大変だったそうだ。電話が3、4日鳴りっぱなしだったらしい。「世の中に困っている人がたくさん居ることがわかったけど…ただ単に広げたいということではなくて、志で広げたいと思っているから。」とおっしゃる。まずは、お互いの信頼関係を築いてから、志の同じ人たちと広げたいとお考えのようだ。問い合わせがあった中には、きっと心ないというか、先生の考える志とは逆の方もいらしたようで、対応をしていてすっかり生氣を吸い取られてしまったご様子だった。私たちに向かって「皆さんとは家族なように思ってやっていますから。」と。
主催者の入江さんからも「ただ単にフェアリーエッセンスを売りたいからやっているわけでは無くて、花岡先生と信頼関係を築いて、お互いを大切に思いながらできるスタイルを考えて、先生と相談してこのスクールを作りました。」と改めてスクールができた経緯のお話しがあった。自然は方程式のように決まった解答があるわけでは無く、様々なケースがあって、たくさんのケース・スタディが必要で、みんなで体験して、学んで知恵を深める場所にしていって、行く行くは、その知恵を世界へ広げていける人が出てきたらいい、とそんな「未来予想図」があることも共有された。
花岡先生や入江学長やスタッフの皆さんが、どれだけ愛情をかけて、このスクールを運営されているかが伝わって来て、つくづく参加できてよかったなぁと幸せな氣持ちになる。

その後、スクール第1期トマトの前のプレ期で、レッドラディッシュと春菊を育てて居る人たちの経過報告のお話しがあった。皆さん生き生きとした表情で、収穫できた野菜たちが美しくて、美味しくて、どれだけ愛おしいかを語ってくださった。それを聞いている花岡先生のお顔がどんどん柔和になって、いつもの笑顔が戻り、みるみる血色が良くなっていくのが分かった。「皆さんのおかげで元氣になりました。」と手を合わせて嬉しそうにされていた。よかった!
「微生物で育ったものは、身体の薬になるからね。育てたトマトを食べたら夏バテにならないから。」
「真心込めて作ってください。よく観察して、トマトと対話をしてください。」
「いろいろ試してみるといい。」
と、いつものように元氣な声で丁寧にアドバイスをしてくださった。
ライブの参加者からの細かい質問にも一つ一つ丁寧に答えてくださり、私は聞き漏らさないように、必死にメモを取った。

また、最近行かれたフィリピンの視察旅行のお話しもとても興味深かった。フィリピンの政府の土地を使って、これから実験を重ねてゆくそうだ。国を挙げて農業の発展に努めていることがわかる。農業に対する想いが日本と違うことを如実に感じたそうだ。私たちの食に直結している農業は、とっても大切なものに違いないのに、日本の農業が「死に体」になっているのは悲しいことだ。

とは言え、まずは足元から。我が苗ポットのトマトの種たちともっと心を通わせよう。どうか芽が出ますように。

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