見出し画像

掃除ができないという、思い込みからの解放

物心ついた頃からわたしは、掃除ができなかった。
いや、掃除ではなく片付けの範囲からできない。

小学生時代から自分の部屋は汚く、
友達がわたしの家に遊びに来て部屋を掃除してくれていた。
そんな日常を過ごしていた。

「お母さんに似て、しゅりは掃除ができない」
父にずっと言われていた。
なのでわたしは「わたしは掃除ができないんだ」と思い込んでいた。

実家を出て、一人暮らしを経て、結婚して今はオットと2人暮らし。

それでもわたしは「掃除ができない」と思い込み、
床を掃除機で吸う、棚の上にあるホコリをとるといった掃除も
取った場所へ元に戻す、いらないものを捨てるといった片付けも
全部全部できないと思い込んでいた。

でも片付いている部屋は憧れがあり、
家に何冊かあるこんまりさんの本を読み返しては断捨離をし、
「わーまた洋服のタワーができたー」と思う日々だった。

ある日オットと話していた。
「わたし、掃除ができないのよね」
オットはもちろん知っている。
わたしの掃除できないぶりを一番肌で感じている。

「わたしが掃除ができないのは、母親に似たせい」
「お義母さんのせいじゃなくて、しゅりのせいでしょ」

その時に、初めて気づいた。33年間の価値観が崩れた。

わたしが掃除ができないのは母親でも父親でも誰のせいでもなくて、
自分のせいである。

他の人からすると当たり前のことで、
なにを今更、と思うかもしれない。
けどわたしはずっと父親から「掃除ができないのは母親に似たせい」と言われ続けていたので、
ずっとそう思い込んでいた。

そう思っていた方が楽だった。

それに気づいてからは掃除ができるようになった。

コロナの影響で家に時間が多くなったので、
毎朝床を掃除している。
今までのわたしでは考えられなかった。

この話を通じて伝えたいこと。

ひとつめは
親が言うことを子供は鵜呑みにしてしまい、
それが将来呪いになる可能性があるということ。

ふたつめは
思い込みはいくらでも外せるということ。


今の部屋はわりと綺麗だ。
この家にきてもう5年くらい経つが、
初めて「床のワックスがけしたい!」「お風呂の換気扇も掃除したい!」
と思った。

この写真は2016年のものですが、人は4年で変わるんだなぁ。。。。

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?