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デザフェス57に出かけた魚の話(前編

この記事は動画にもしてるよ

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ニコニコ動画

やぁ、さんまの人だよ。覚えているかい?
以前はこんな動画とかをニコニコ動画やYouTubeにアップしてた人だよ。

いろいろあって創作活動なんてすっかり辞めちゃってたけど、「デザインフェスタ57」にふらっと行ったら凄い作品やパフォーマンスに触れる事が出来たからその中で特にセンスに刺さったものを紹介…もとい布教していくよ。オタクは気に入ったモノの布教が好き。
記事にする予定じゃなかったから現地写真が少ないけれど紹介していくよ。

このコンテンツ良かった!


ごみぶくろのようせい

膨らまして頭を縛るとウサギのキャラになるのだが…

ゴミ袋、ええ、ただのゴミ袋なんです。「コミミちゃん」っていう名前の。初見はブースの人含め「???」でした。「ゴミのようせい」という自虐なのか、ポジティブなキャッチコピーなのか、うーん…??
ただピンと来るところがあって…

この色の既視感は何なんだ…

ウチのところの自治体のゴミ袋となんかそっくりなんです。
ゴミ袋単体のグッズとしてのプレイバリューは正直低いかなぁという感想なのですが、キャラクターデザインコンセプトの落とし所がどの家庭にも必ずある「日用消耗品」なところ、ここがセンスと可能性あるなと感じました。
自治体のゴミ袋、特徴的なマゼンタ色で分別と収集日に意識を向ける様にしていると思うんだけど…まぁ僕の知っている限りだとあんまり守られてない様な…。
ここでコミミちゃん。

 【分かりやすいキャラクター性とビジュアル】
【どんなに感性の無い人でも最低限ちょっとだけでも意識が向く】
これ。

ポケモンをプレイした事ない人でもピカチュウは知ってるし、視界にピカチュウが入ってくれば「(あっピカチュウ…)」って一瞬だけでも薄ーく意識はします。アイコン化されているモノは強い
アイコン化できるキャラに日用消耗品のシナジーは強い。(と思う。

日用品をアイコニックなキャラクターに昇華すればどんなに感性の無い人でも何かしら「意識」は変わるんじゃないかなって思った。無機質なモノってやっぱり意識の中には入って来ないし。
自治体ゴミ袋ちょうど裏は無地だし、ここにコミミちゃんプリントして藤沢市に企画書持って凸ればワンチャン…とか。環境部?企画部?どっちに凸りゃいいのかな。
思考と仕様の単純化は理解度にそのまま繋がるしけっこうアリかなぁと。

誰だこいつは…

先ずコミミちゃんには地域に全然認知されてねぇ「ふじキュン」てぇヤロウと一戦交えてもらわねぇとなぁ…!!(仁義なきゆるキャラの戦い

ふと思い出したキャラ

JRにはこんなキャラがいるみたいで。小難しいポスターより、こういったアイコニックなキャラクターを使う方が視認性もいいし理解も得られやすいんじゃないかなって。新木場車内、TLで偶然見かけなかったらコミミちゃんにはここまで反応しなかったと思う。

コミミちゃん、実際良いアイデアデザインだったよ。コンテンツ展開も面白そうだし。

可愛くて愛着湧くし、愛着湧いたらゴミ分別や収集日にも自然と意識も向くんじゃないかなぁって。ただ愛着が湧いたものをゴミとして出すのは心が痛むかもしれない…。

ちょこっと作れる段ボールミニチュア

レジンや金属小物、はたまた畳を使った作品なんてものもあったけど、なかなかに目を引いたのがこの段ボール作品。

紙製のフィギュア…?!

こちら段々俱楽部さんの段々猫。「積層」って言葉でパッと思いつくのって3Dプリンターとかレジン系のものだったりなのだけど、こちらは薄い段ボールを積層させて作るフィギュア。

「段ボール工作」って言うと児童向けって思うでしょ?でも…
中身はこんな感じ、かなりしっかりとできてる。
実際とても薄い、トレカ2枚より薄い

3Dプリンターでは敬遠される積層痕だけど、この段ボールフィギュアは逆に積層痕が良い味を出してて初見で引き込まれました。なんかこう、温かみがあるんだけどチープじゃない、良い。
ダンボールの工作キットって一般の流通でもちょくちょくあったりするんだけどソコソコ大きくて置き場に困るし意外とお値段が…ってのが多いんだけど、この工作キットは手のひらサイズで「ちょっと作ってチョイと置いとける」って丁度良いニーズに刺さる良い物でした。ちょうどサイズ的にはカプセルトイくらい。

最近のカプセルトイ??

カプセルトイといえば。
企業体力や版権モノの集客見込み、ロット数量とか色々あるのだけれど、最近はこういうA4サイズのアートボードのフラットガシャポンなるものがあるみたいで。段々俱楽部、もしかしてワンチャンこういう流通もいけるのでは?なんて思いました。
ハガキサイズの薄い段ボール二枚なら、一枚のA5サイズにしてもいいし、2体分でA4一枚とか、規格的にはクリアできるところあるし、どこか可能性あるのでは?と、門外漢なのでどうとも言えないのだけれども。

あぁ!そう!ちょっと離れたところでブースを眺めてたのだけれど子連れの方や女子人気がある様に見えたよ!僕が選んでた時もちょうど小学生くらいの女の子が「これもいいし、これも可愛い」って楽しそうに選んでた!

いい歳してフラフラしてる僕の様な大人にも刺さる、女子にも人気ありそう、子供も良いモノは見分けられて手に取る、もし子供がいたら買い与えたいなって思える、そんな良い物だったよ。

ぼっちに優しい謎解きゲーム

えっ!?ボッチでも遊べるんですか!?

テーブル系のゲームは陰キャぼっちコミュ障お断り&友達は別売りって認識だったから、こういったアナログなゲームって今までノーチェックだったんだけどコレはボッチでも「あったけぇ…」ってなるゲーム。サブスクの友達など必要無い、あぁ素晴らしい…。

先ずは初級を
中身はシンプル

先ずはブースの人オススメの初級ゲーム「たばこ謎」ってシリーズをプレイ。キットの中身は至ってシンプル。カラー印刷の紙が数枚入ってるだけ。
このゲーム、面白いのはLINEのボットを使ってヒントや答えを教えてくれる、あぁ!!なんとボッチに暖かいゲームなんだろう。

30分のゲームなんだけど手を出したこと無いジャンルで、最初は遊び方が分からなくて四苦八苦したけどナルホドってなるギミックでセンスが光る面白いゲームだった。アナログかつ紙故に出来るギミックのセンスよ。

「ぐぎぎ…くそ…この…」ってなる仕掛けが面白い。アレコレ使って分からない、ヒントくれ、うぐぐ…悔しい。クリアに3時間かかったけど、こういうフラストレーションが面白い。なによりボッチに優しい(最重要

慣れちまえば余裕よ

そしてもう一つ「消えた花嫁とドラキュラの家」こちらは難易度4の4時間~のゲーム。内容物はいろいろたくさん。けっこう手の込んだキットでした。制作陣の苦労して作ってる姿が目に浮かぶ…。
こっちはクリアに5時間くらい。謎解きゲームの意図ってのが分かっちまえばこっちのもんよ(イキり

謎解きゲームって通ってこなかったジャンルだったから新鮮で面白かったよ。謎解きアナログゲーム故に一度しか楽しめない(ギミックや開封など)ってところはあるけれど触った事無い人は是非一度触って欲しいって思えるゲーム。
価格帯ちょっと高いって思う人いるかもだけど(たばこ謎が600円、ドラキュラが2900円)それだけの価値充分楽しめると思うよ。
なにより、…ぼっちに暖かい…、これに尽きる。

ブースの人「例えばこれはキラキラ青春もので、こっちは二人用の…」
僕「あっ、じゃあそいつらはですね」

アイデア次第でいろんな流通があるのね

今後はコンビニのマルチコピー機を使った展開もあるみたいでちょっと気になる。遠方からイベントに足を運ぶ手間だったり送料分気にせず最寄りのコンビニで謎解きコンテンツを楽しむ選択肢があるのは良いアイデアだよね。やっぱりブース眺めてたけど女子率高かったなぁ。

(小話)コミケやコミティアの予算感で行ったら実弾(現金)が全然足りなくて財布が溶けるぅ…ってなったんだけど最近は電子決済もやってて「あれ?これは口座が溶けるのでは?」と恐ろしいワードが生まれたブースでした。

・・・~口座が溶ける~・・・

ナンダコレ!?なキャンドル

二度見した、そもそもコレ何?

そもそも何を出店しているのか、というかあの赤い林檎っぽい物体は何なんだ、一見して何のブースかサッパリ分かりませんでした。ナンダアレ?!って。

一度手に取っても分からず謎の物体…、ブースの方にお話し聞いてみるとどうやらアロマキャンドルという…いや初見でコレがアロマキャンドルとは分からんて。
紹介しておきながら、ウチは火が使えない物件住みのため購入はしなかったのだけれどアイデアとセンスに優れた作品だと思ったよ。

ギョッとする様なもの、何だか分からないけど目に留まるもの、分からないから印象に残るもの、こういうのを作れるのは本当にセンスが良いなと思います。インプレッションとエンゲージメント(目に留まる率と更に興味を持ってもらえる率)を充分に出せているし良いよ、これ。
アロマキャンドルはリーチできる層も広いし実際よい作品。キャンドル系のイベントってそこそこ多いとも聞くし(江ノ島のキャンドルイベントとか)一度目に留まれば興味を持ってくれる層ってかなり多いだろうなと思いました。

外野の勝手な思いつきだけど、りんご飴の屋台みたいな風体でりんご飴みたいな包装にしたらもっとナンダコレ感が出てユニークかなって。あと遠目でも目立つ。りんご飴かと思って来てみれば林檎のキャンドルだった!!なんて、ちょっと面白いかも。鶴岡八幡宮付近は雑貨屋たくさんあって林檎飴の屋台もたまに見かけたりで。そういうキャンドルショップもイイよなぁ、ポップアップストアみたいでさ。

ソイワックスっていう大豆由来の植物性ワックスで作ったもので、この林檎キャンドルは林檎のアロマを足してるから林檎の香りがするみたいだけど何も足してないと豆乳の様な香りがするらしい。
その辺で売ってる安い蝋燭なんかは石油由来の洋蝋って呼ばれるらしく、大豆、米糠、ハチの巣なんかから作るものを和蝋って呼ぶみたい。当然植物由来の和蝋燭の方がコストが高い…。

アロマキャンドルってあんまり詳しくないジャンルの趣味だから、こういう機会で色々と知ることができるのはいい経験したなと思ったよ。
でも高校生でこのセンスとアイデア出せるのズルくない?
ほぼインターネット老人みたいな僕はちょっと心にダメージを負ったよ…。

砂の人、ヤベーぞコレ…

「砂絵」ってあるじゃん?僕なんか仏教のイメージしか持ってなかったんだけど…

なんだか様子のおかしいブースが…

「何あれ…」なんかこう…知らん文化圏がそこで形成されているような感じ…。この砂絵のパフォーマンスは今回デザフェスで特に驚いたパフォーマンスだったよ。上下で描いてる過程とそれを表示するモニター。写真と言葉じゃ伝わらないから動画を見ろ。

砂絵って仏教徒が「ぬぅん…」って渋い顔しながら描いてるイメージしかなかったからこのライブパフォーマンスはかなり衝撃的だった。「あぁ、こんな演出手法があったなんて」という…こう…映像作った経験ある人は脳が焼かれる、そんな衝撃。
いや、パラとかビネットとか、リム、フレーク、分割カットやらトランジションを砂絵でやろうとは思わんて…それ編集かポスプロの人がやるやつやで…。しかもライブで、目の前で一人で全部やってるの、うーん…なんかおかしい…驚いてだいぶ脳がバグったよ…。

ヴァルキリーのPV作ってた人やで…

砂マンダラとか仏教画のイメージが先行していたってのもあるけど、砂絵っていう作画手法がアイデア次第ではどんな使い方もできるっていうのは驚きだった。場面転換で描いてたものがバサァ…って消されて「あぁ!!」ってなるのよね、で場面変わってまた描いてバサァ…って消えて。演出凄いんだけど一瞬で描いてたものが消えていくのが儚いというか、かなり情緒が乱れました、いや凄かったわ。
この人の動画は一本でいいからぜひ見て欲しい、良いものは布教するのがオタク。

個人的にベストデザイン

ここからはちょっと後日談的なところです。

なんか良い流線形のメカものが…

こちらMegaSuculptureArataさんのブース。特徴的な流線形にセンサーが反応しました。

メカ娘…とは違うし、何か惹かれるところが。

メカものって角ばって鋭利なデザインや(連邦系とかACとか)、流線形や丸めのデザインとか(ジオン系とかACとか)、普段触れているメカものの範囲外のデザインだったので興味を惹かれるところがありました。

このウサギきっかけで後に…

中でも気になったのがRabbit Void(ラビットヴォイド)というフィギュア。
こちらはスタジオソータさんというところでカプセルトイで先行販売だったようです。これで500円よ、凄ない?ただ…買い逃した訳で…この時は眺めるだけになりました。
MegaSuculptureさん、スタジオソータさんのブース、眺めてたんだけど女子も子供も多かったんだよなぁ…「え~!コレなに?カワイイ!」という女子やキャッキャッしてる子供が。確かにメカものだけど可愛い要素もあるし子供にも受け入れられるデザインだよなぁと。僕は最初デザインにメダロットやドロッセル、ポケモンや東京オリンピックのマスコットキャラを連想したよ、子供心にも大人心にも何か想起するものがあるなぁって。
こう…ごちゃごちゃしない凄くシンプルなデザインにまとまってて良い。
最低限の特徴と流線形のフォルムでまとめてるってところが良い。僕も惹かれたし、男女年齢問わず惹かれるものがあるなぁって。

お話聞いてみたかったけどブース主さんはちょうど離席してて、脳内で「もしかしてこういう設定なのでは?」という棚を眺めながら妄想を暫ししてました。


【考察】「MegaSuculptureはきっと”2001年宇宙の旅”や”星を継ぐもの”みたいな古典SFに頻出するMegastructure(超構造体)のもじりだから進んだ文明を持つ宇宙人やオーバーロード的な何かで、rabbitは外見的な人間側の呼称、voidは文字通りの空虚と、空っぽの”がらんどう”で元の意味の伽藍は知識を蓄えるストレージの意味で、~oidは「○○もどき」とか「○○みたいな存在」ってギリシャ語のヤツで、voidとoidでダブルミーニング。左右対称が美しいって感性は今のところ人間しか持っていない感性だからウサギを製造したのは人間以外の可能性。指が4本なのも人間とは違う生態圏のモノが模した結果4本あれば十分と合理性に振った結果。やたら丸っこいシンプルフォルムは威圧感や敵性意識を与えないため。等々…

【推論】宇宙人またはオーバーロードの様な高次の存在が人類に接触するにあたり前段階として、
・人間の行動を学習、再現、観察する箱庭のようなところで稼働している「人間をラーニングした観察実験機」。武器っぽい物を携行しているのは人間の攻撃的な部分が製造時に反映されたため。
・または先行して人類に接触、コミュニケーションを取るための「インターフェイス兼学習型情報収集機」。馴染みやすい丸みを帯びた姿は人間に接触する際に敵性意識を抱かせないため。


こーんな事を考えてました。オタクはやるよね、こういう少ない情報で考察するの。まぁ手に入らなかったから公式設定など分からず…。後日、
あーあ…アレ気になるなぁ…なんて頂いた名刺を眺めながら指を咥えて…

近場にあったよ!

やったぜ。
ガチャ筐体の前でみっともなくテンションが上がる駄目な大人。
入荷翌日?の時点で筐体内のカプセル残り僅か、やっぱり人気あるのかな。
一回目回して赤のアップル、変なテンションで筐体前で写真撮り出す悪い大人、もう一回!もう一回!白!白も欲しい!そんなみっともない大人の後ろの方からふとこんな声が、
うーんと、あの新商品っていうののガチャガチャ回したい」小学校低学年くらいの男の子とお母さん。ごめんね、連コインはマナー違反だよね、すみません、どうぞどうぞ…。
少年が回して一度冷静になりつつ、2回目は赤、被った!3回目は白のスノー!

一旦冷静になろう

ガチャ店内に開封できる小さなテーブルスペースがあったので一旦落ち着いて写真撮ったり取説読んだり…考察が八割ほど的中してニヤニヤしてました。
一通り見て回ったのか、さっきの少年が同じテーブルに。
そういやラビットヴォイドのガチャ筐体の前に来るまで鬼滅とかポケモンとか強い版権ガチャがズラッと並んでたのに、この少年は先ず一番最初にラビットヴォイドを選んだんだよな、やっぱり子供にも馴染むデザインで解る子には選ばれるんだな…うーん、やっぱり良いデザインだ。

少年のもう一つ戦利品

少年、一通り回ってもう一つ回していた様で、あれ?それもデザフェスでチラッと見たぞ?こっちもスタジオソータさんのガチャで「無鵺」ってシリーズ。少年…選ぶセンスがあるのかソータさんのリピーターなのか…うん…?

取説とキットの中身を眺めながら「おー良く出来てる、造形やっぱ凄いなぁ」なんて悦に浸る、一方少年はキットの包装ビニールをポテチの袋みたいに無理に手で開けようとしている。
(…待って…それ駄目なヤツだって…パーツが弾け飛んで…あ…あ…)
ハサミ貸してあげるからいったん待とうね!?ね!?」(事案
なんやかんやでその親子連れと色々と交流出来て面白い話が聞けて良かったです。
ちょいちょい手を貸しつつ少年のラビットヴォイドと無鵺を組み立て完成。お母さんの方もラビットヴォイドのデザインに随分興味を持ったようで、女性層にも広く馴染むデザインなんだなぁと。
オタクじゃない層」の生の声ってなかなか聞く事が難しいから貴重でした。「もしかしてそういうご職業の方?」「いえ…違います…まぁ…もと…(暗い顔」

バンダイ穴にピッタリ。偶然だね
無鵺は自分も回したけどすんごいクオリティ

カッコイイ、カワイイ、馴染みやすい、シンプルでスマート。
ラビットヴォイド」今回一番良かったと思います。ナイスデザイン。
ガレージキットは価格帯高くて手が出せないし手を出す層は一部、でも一般流通でカプセルトイ、500円という子供でも気軽に手を伸ばせる価格、広く手に持ってもらえるっていうのは凄い。
スタジオソータさん大丈夫?
500円でこのクオリティは血を吐くようなギリギリな仕事してない?

凄いんだけどメーカーさん心配になるレベルの凄さだよ。カプセルトイってバンダイとタカラトミーが殆どで、まぁ…版権力と企業体力で殴る二大巨塔じゃん。こう…触ってるとメーカーサイドの苦悩苦痛が一瞬頭をよぎる、そんなカプセルトイでした。いや、本当に凄いんだけどさ、大丈夫…?

デザイン気になったから追いで

デザインきっかけで他にどんな物あるのかな、って追ってしまう。
あるあるだよね。
同じArataさんデザインの「Smart daughter eos」というプラモ。
チョイプラとか聞いたことも無かった。自発的に探さなかったら目に入る事は一生無かったと思う。
カラーレシピとか塗装例とか見たかったんだけどレビューしてる人は殆どいない。じゃあ僕がレビュー記事書けばいいか、という事でそのうち組みます。これもなかなかデザイン良くてオシャレな感じ。

少年とその母親。デザフェスの話を出したらかなり興味を持ったみたいで、あれは…少年そっちのけでお母さんの方が沼にハマりそうな感じなんだよな…
「赤いウサギ二つ出ちゃったから一個あげるよ」
「あ~!ありがとうございます!インスタの連絡先教えてもらえますか?」
いんすたの連絡先とは…??
インターネット老人には現代インターネットは辛い…。

個人的にベストデザイン…??

こちらもちょっと面白い後日談があったもの。
Yoshi.さんというお方。こちらではガレージキットを。スタジオソータさんの方では紡ギ箱というシリーズのカプセルトイとボックストイのデザインをされている方です。

人集りが気になってスタジオソータさんのブースを先に眺めてました。上でも書いたけど盛況ぶりがすごかった。女性子供多し。展示を眺めててグサッっと刺さるモノが。

ひぇぇ…

分かる人にしか分からない、不気味で虚ろで異形なデザイン…の良さよ。
雨宮慶太!雨宮慶太だよコレ!ふあぁぁぁぁ…

※雨宮慶太は幼年期の僕に映画館でトラウマを植え付けた人です。
怪人のデザインが冗談じゃなく怖い…特に蜘蛛女が…
10年くらい特撮嫌いになりました…
仮面ライダーZO、GARO、ハカイダーやゼイラムでピンと来る人はいるはず。

不気味なんだけど記憶に残る良さよ…。
石ノ森レガシーと雨宮慶太レガシーを感じる…、没ネタのスカルマンとか、ドラスの異様なアンチ感とか…こう…(語彙力

よく分かるサイズ比

…改めて500円のカプセルトイのクオリティじゃないなコレ…むしろどうやって収まってたんだコレ…。figmaみたいな球体関節だからしっかり遊べる。メーカーの人が血を吐いてるんじゃないかと心配になるクオリティだよ…。

ヒヤァァ!ガマンデキネェ!!

さっきの上位版です。ガチャ回して一回でさっきの出たら気持ちよくなって脳死で買っちゃうよね…ガチャは悪い文明…。

2000円払えば実質タダという事ですか!?

デザインがさ、ズルいよね…ブースで展示してるのが不気味なんだけどメッチャ艶やかなんだよね…「買うしかないじゃないかっ!!」ってアスラン・ザラが耳元で怒鳴るんです…

艶やかァァ…

良い」だけで伝わるよね、もう。
左右非対称なところや自立しないタイプの足とか。球体関節がけっこう目立つかなぁ…なんて組み立て中ちょっと思ったけど、これが組み上がると全然気にならない、半透明の乳白色がマッチしてる。良い。

設定的にはさっきの「裁人(サバト)」と敵対関係の「燕巫女(ツバメミコ)」のイヴァレというキャラ。
大きな二対の翼を持っているから「高位の天使」っぽく見えるかもだけど、どっちかっていうと「天女」っぽい感じ、ヒンドゥー教的な装飾の美センス。持ってる武器も、武器というより仏具っぽく見える。
うーん、解像度よ。

組み立て中に指めっちゃ怪我したから「血を求めてるヤベー女」と呼んでる。後日、公式でキャラ紹介配信があって「クレイジーサイコ巫女」と呼ばれてて吹き出しました(笑)。こういう歪んだキャラはめっちゃ好き(笑)。高身長猫背の病み歪み拗らせキャラ。ゼータザク呼ばわり。うーん、好き。

ソータさんの壁ブースから離れ、島の方をぐるりと回りYoshi.さんブース前で「あれ??もしかしてさっき買ったやつの造形の人の??」やっぱり良いデザインのものって目が吸い込まれます。
ご本人かな、少しお話を聞かせてもらえて「仮面ライダーZOや初期のS.I.C.とか、ゼイラムとかを…」分かるぅ~…不気味で歪で気持ち悪いけど記憶に残る異形なデザインがカッコイイんだよなぁ~…めちゃ雨宮慶太レガシーだよ…。「不気味で気持ち悪くてカッコいい」とディスってるのか褒めてるのか色々限界な感想を残してきました。あぁ~…良い。

ここまで読むと分かると思うのだけれど、分かる人には死ぬほど刺さるし、分からない人には気持ちの悪いクリーチャーに映る「かなり人を選ぶデザイン」で、本当に良いデザインだけれど広い層には当たらない「解る早口オタク向け」と思ってました。

はい、ここで続き。さっきの少年、開封スペースにて。

こんな感じで開封してました(再現
「あっ、これ」

「これ知ってるよー。このガチャガチャ持ってるー」
うっそやろ…コトコト煮詰めたオタクが好むヤツだぞ…。

とりあえず見せる…

「えっ…もしかして持ってるのコレ…?」
「あ!うん!コレとコレ持ってる」

恐る恐る…

「えっ…じゃあコレも知ってる…?」
「これも持ってる!イトーヨーカドーにあった!」
(どこのヨーカドーだ、今からでも行きたいんだが)

マジか…

「今度新しいやつで黒いのとか出るんだけど、どう…???」
「丸いのも欲しいし黒いのも欲しい!かっこいい!」

子供の感性って恐ろしい
異形で異質だけど、良いデザインは子供の感性にもしっかり引っ掛かる…
子供の幼い感性でも「良い物」っていうのは引き当てる事が出来るんだなって…恐ろしいわぁ…。
少年…目と感性が良いのか、エリートオタクの素質があるのか…。
幼少期の僕ならギャン泣きして窓から投げ捨てるよ…。

Yoshi.さん後々調べたのだけれど、NieR:Automataの機械生命体のデザインやヨコオタロウがいつも被ってるエミールヘッドを作成した方で、これは…実質ニーア世界線のバタコさんポジの人…。
…あの少年は心に何か闇でも抱えていたのかな…

「少年のその後は?」「知らん、インスタ分らんし…」

紡ギ箱は「IZON.」というタイトルでゲーム展開も今後あるようなので期待です。人を選ぶ系だけどこういう感じの好きだよ。

Switch持ってないから「むぅ…」って気になるけど眺めるだけだったクライマキナ、敵キャラデザインがこの方で、そろそろSwitch買わなきゃならんかなぁ…(会場で話聞いて変な声出たよ

思わぬところで思わぬ話が色々聞けるきっかけになって、良いデザインだし良い経験ができて、うん、良い(語彙力


以上デザフェス見て回って特に良かったコンテンツ7選でした。
他にも面白いコンテンツたくさんあったけど、そちらは後編で。
いろいろ知見も広がり「こういうのもアリなんだ」とか「こういうのってココに使えないかな」とか発想が膨らむイベントで、「ぎゃー!!ナンダコレ!?」って叫びたくなるものばかりでした。

あー…良いものがたくさん見れた…、あー…あ?口の中が血の味でいっぱい…あー…鼻血出てる…視界グニャ…
虚弱体質のくせに限界値オーバーして、帰宅はできたけど朝まで床を舐めてました…クソ雑魚フィジカルは程々にしないと…。


後編へ続く

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