立間まで約2kmの道のりを歩く…雪中行軍は数m進んでは休憩しまた進むの繰り返しです😅

立間に着き勢子が入って数十分。少し離れた立間から2丁で10発以上の発砲音、無線では30頭の群れが出たようで、さながら花火大会のフィナーレのようでした(笑)

それから10分後、自分の立間から50m以上先の林を4頭のシカが歩いているのが見えた。オス1頭、メス3頭だ。ゆっくり歩きながらみるみるこちらに距離を縮めてくる。小丘の上、立木の間から様子をうかがう。登ってくる⁉️
案の定、モノ道からメスが顔を出す。行儀よく一時停止、左右を確認しこちらに歩き出す。
気づかれていない。
更にメスが1頭あとに続き、子鹿がそのあとを追う。メス鹿3頭が目の前であちこち見渡している。

警戒心の強いオスはきっと最後だ…必ず来る。
きょ銃したまま高鳴る鼓動を抑え付ける。
本命は角だ…。

ゆっくり、角が頭を出す。きれいに整った3段角が少し離れた場所からも良く確認できた。

完全に姿が見えたタイミングで胸元に狙いを定め引金を引く。
オス鹿はすぐさまモノ道を戻り姿を消した。間髪入れず残りのメスに狙いを定め3発撃つ。いずれも来た道を戻り下って行った。

跡を追うと真っ白な雪の上に真っ赤な血のり。
15mほど下ったところにオス鹿が横たわっていた。
その先を半矢のメス鹿がゆっくり下っていたので隣の立間に委ねオス鹿の胸元にナイフを入れた。

本日の猟果はオス3頭でした✨
新米ハンターの大井は、30頭の群れに遭遇できありったけの弾を撃ち込みからくも2頭を仕留めることができ、貴重な経験に。勢子の追い出しが上手いと良い結果に結びつくものです。あらためて勢子をしてくれた仲間に感謝。

山の恵みに感謝し、横たわるオス鹿の前で静かに手を合わせました。