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会津駒ケ岳でイグルー

「2月だというのに雨?!」

日曜日の天気予報はなんと雨。しかも土曜の夜から降りはじめそうだ。予定ではイグルーで泊まって会津駒ヶ岳に登るつもりだった。テントならばなんとかとも思うが、イグルー泊で登山するのが目的なのであきらめた。テントでも雪山で雨はちょっと…だけど。

土曜日は天気がもちそうなのでよさそうな場所まで登って、イグルーで早めの夕食をたべて帰ることにした。

滝沢登山口から登り始める。暖かくて、すぐに暑い。Tシャツを下に着てくればよかった。山頂を目指すわけでもないのでゆっくり時間のスタートだったせいか誰にも会わない。もっとトレースが高速道路のようについているかと想像していたけれど、2,3人なのかなというぐらい。キツツキが木をたたいている音がふしぎなぐらい澄んでいる。

ひと登りして、ここは良さそうだと目星をつけていたヘリポート跡に到着。予想どおり、見晴らしよくひらけている。雪もたっぷりそうだ。

ふかふかの雪がたくさん

場所をきめて、さて!

まずはふかふかのブロックにならない雪をどける。穴を掘って、ブロックの切り出しをはじめる。力任せにやるとブロックが壊れるし、とても疲れてしまうので、ていねいにノコギリをいれていく。

1段目を積んだところで、「入口、逆だ!」場所を決めた時は眺めの良い方を出入り口にしようとしていたのに、夢中になって忘れてブロックを積んでしまった…。まあいいことにしよ。

下段を積んだら今度は屋根の材料にする細長いブロックを切り出していく。ていねいに、ていねいに。無理してひっぱりださないように。もう夢中で一心不乱。

雪の中からパーツを切り出して、積む。また切り出して、積む。レゴのプロックを自分で作り出しながら、組んでいく感じ?ほんとうに楽しい。夢中。

屋根が形になってきたところで、イグルーから外に出て、隙間をうめたり、入口をひろげたり。整えて、できた!

マイイグルー

でかいのをつくろうと苦戦していた同行者のほうをすこし手伝って、大きいイグルーも完成!

大小

できあがったイグルーで、牛スジ鍋をいただく。おなかも満足。

さて暗くならないうちに帰りますか。泊まりたかったなと思いながら、イグルーをこわして帰路につく。

雪のなかからあらわれて、また雪がふれば痕跡もきえて、春になって雪がとければ、何も無くなる。ひとときの宿。あぁ、楽しかった。

2023年2月


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