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遥か昔の地形から現れる湧水 石神井『三宝寺池』

夜の石神井。シャグジーと読む。
石棒が出たことによりその名がついたというこの地は、武蔵野台地有数の湧水量を誇る三宝寺池がある。近くには『穴弁天』という霊窟があり、池から見つかった宇賀神が祀られているという。
いつもは閉じられ見ることも叶わないけれど、四月にご開帳があるようだ。



武蔵野三大湧水池は井の頭池、善福寺池、そしてこの三宝寺池なのだけど、どれも海抜50mのところから水が出てきている。

地理学者さんに聞くところによると、ここの地点が太古の時代における海と山との境の場所だったのだという。今の武蔵野台地はそこから更に古多摩川により山から砂礫が運ばれ、丘陵地を削り、今のかたちをつくった。遥か昔の地形から現れる湧水。昔は水量もかなりあり流れも急で滝もあったそうだ。



どうしてか、石神井公園は夜しか来たことがない。
所沢より北は、昼の方が好きだけど、南は、夜の方が好きだな。どうしてかしら。

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