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また仕事を頼まれる人になるための考え方

結論からいってしまえば、「小さな仕事」を大切にすると仕事が増える。
そして、仕事が増える予兆は「倍忙しい」ことだ。


仕事を振ってもらえるときの予兆

仕事が増える。

仕事が好きで、能動的なキャリアを歩みたい人にとっては喜ばしいことだろう。

一方で、仕事が増える理由を考えたい。つまり、能動的に仕事を増やす方法と増える予兆を知りたい。

なぜなら、仕事の多寡は自分で決められない。仕事は「人がその人に振るかどうか」を決めるからだ。

では、見ていこう。

そもそも何で仕事を振るのか

なんで人に仕事を振るのか。

仕事を持っている人のキャパシティを超えているからである。

結論、「自分の代わりにやってほしいから」だ。そして「自分程度の質で仕上げられそうな人」に仕事を依頼する。

では、仕事を振るとはどういうことなのか?自分の代わりにやってもらうことである。

では、どのような人に仕事を振りたいのか?自分の脳内を差分なく汲み取ってくれて、想像通り、もしくは想像以上に作り上げてくれる人だ。

つまり、「自分程度の質で仕上げられそうな人」に仕事が来る。

仕事を振る前に「試験」される


仕事依頼の5フェーズ

仕事が来るかどうかは、一定の試用期間を経たあとに判断される。

振る側の立場からすれば5フェーズを踏む。

1. 仕事の要件が決まる
2. 仕事を仕上げられそうな人を頭に思い浮かべる
3. 軽い手伝いとして頼む

4. 手伝いの質が良ければ実案件を振る
5. 再度、オファー(本業化)する

仕事依頼の5フェーズ

頼まれる側、つまり仕事をやる側としては、2と3のフェーズがとても大事だ。

このフェーズでその人に仕事を振るかどうかを決めるからだ。

フェーズ2: 仕事を仕上げられそうな人を頭に思い浮かべる



このフェーズでは「誰」に頼むかを思い起こすフェーズである。
つまりここで仕事が来るかどうかがほぼ決まる。

仕事の要件が来る。たとえば「似顔絵を描く」ことが必要だとする。そのトンマナが決まる。すると、

  1. 「この人なら描けそうだな」を知り合いの中から無意識的に思い出す。

  2. 思いつかなければその分野に精通してそうな人を思い出す。

つまり、この時点で無意識の人物DB検索に引っかからなければ仕事は来ない。

いい人といい仕事ができそうなときは大抵は楽しくなる

では、どうするかと言うとアプローチは2つ。

  1. やっていることを言葉にしてちゃんと外に出す

  2. 周りの人にやってきたこととやってみたいことを話す

両方はとても似ている。そしてこれを細かくやると「あの人に頼もう」に引っかかりやすくなる。

2番は意外と大切だ。

なぜなら「1番目に頼まれた人が忙しい場合に紹介してもらえる」もしくは「その人のアシスタントとして雇ってもらえる」からだ。

2をやっておくほどに仕事が増えやすくなる。また、結果として実戦経験が増える。

だが、「なんとなく知ってくれているだろう」という油断で怠る。常に「私は今こんなことをやっている」を言葉にしておきたい。

頼む側からすれば「やってみたいこと」に価値はない


素人が初めて作るケーキにお金を払うだろうか?

頼む側からすれば「その人が今からやってみたいこと」に価値はない。

「仕事は自分の代わりにやってくれる人」に来る。ゆえに、自分より質が低そうであれば頼まないのだ。

たとえば、あなたが仕事を頼む側の場合、「今からケーキ作りを習得したい人」に大切な人の誕生日ケーキを頼むだろうか?

私なら多分頼まない。何が出来上がってくるかわからないから怖い。
初心者には、誰も仕事を頼まない。

余談だが、「やりたいこと探し」の難点はここにある。つまり、やりたいことが「頼まれること」ではないのだ。

むしろ今の時点で無意識にやっており、既に人に頼まれていることのほうがよっぽど「やりたいこと」に近く、そちらのほうが仕事になりやすい。

なぜなら「既にやってしまっていること」であり、他の人より熟達しているからだ。

それを無視することは自己否定に近い。これは別の話になるのでこの辺にしよう。

フェーズ3: 軽い手伝いとして頼まれる

さあ、あなたに仕事が来た。

でも、多分それは「誰にでもできるような手伝い」のような要件で来るだろう。

実は、この「簡単な仕事」の勝負で継続するかどうかが確定する。

なぜなら、仕事を振る側からすれば「一発目で心臓部分」を渡すことは怖いからだ。

特に失敗しても困らなようなイージーなところから依頼は始まる。

このフェーズでは「この人は意図通りに返してくれる」と伝われば十分だ。

手伝いで見られているのは「態度」に尽きる

ここで見られていることは「態度」それに尽きる。

細かく言えばたった3つだ。

  1. 相手の意図を汲み取れること

  2. 簡単な仕事をバカにしないこと

  3. 要件変化に合わせてきっちりやり切ること

この3つができるかどうかを判断するため「大きな仕事」は必要ない。

なぜなら、その小さな仕事が積み重なって大きな仕事になっているからだ。

たとえば、こんな人にあなたの大切な仕事を任せたいだろうか?きっとこんな人には二度と仕事を振らないだろう。

  1. 相手のやって欲しいことを汲み取らず自己表現

  2. 「私を舐めるな」と思ってサボる、愚痴る

  3. 要件変更時に「話が違う」と言ってゴネる

小さな仕事を大切にする人には、大きな仕事が来る

依頼された小さい仕事ほど大切にやる

小さな仕事を大切にする人には大きな仕事が来るはずだ。

なぜなら「すべてを大切にしてくれそう」だからだ。心臓部分を捧げられる人は得てして細かいところから繊細に柔軟に扱ってくれる。

小さな仕事で爪痕を残そうとしなくて良い。ちゃんと要件をクリアすれば次に繋がる。

フェーズ4: 手伝いの質が良ければ実案件を頼む

さぁ、手伝いの質が認められて同じ人から仕事が来た。

ここで油断ならないのは「オファーのたびに難しく」なることだ。

これは「心臓を預けるに値するか」を段階的に判断するフェーズである。心臓を預けないのは、細かく2つの理由がある。

  1. そもそも何が得意なのかまだ見えてない

  2. コミュニケーションの中でどれくらい身を委ねられるか判断したい

つまり、スキルと人間性を見られている。

  1. 不得手なことを振ると効率(またはROI)が悪い。

  2. 頼んで締め切り前に飛ばれると取り返しがつかない

効率と締切を握っている人からすれば、「問題なく進む人」に頼むのが一番やりやすい。

だから「問題のなさ」を少しずつ確かめていく。

注意として、スキル面で多少の失敗は許される。
しかし、人間性面は1発アウトな可能性が高い。


理不尽に怒る人と仕事したくないだろう

なぜなら、短期間(たとえばプロジェクト内)での改善が難しいからだ。人間性面でやらかすと大抵、仕事がもう二度と来ない。具体的には

  • 連絡がつかない

  • 人を正当な理由なく無碍に傷つける

  • 時間を守れない

などである。叱ったところで改善されないためここで退場となってしまう。

フェーズ5: 再度オファーがくる

おめでとうございます。これであなたは仲間と見なされました🎉

きっとこの段階に至った時点で、同じ人から3-4度のオファーだろう!!

再オファーが来る=仲間

その時点では本業に追加して、その2倍働いていることに気づくだろう。なぜなら単純に関わるプロジェクトが増えているからだ。

そのプロセスの間は、徐々に忙しさが増していく。

つまり、仕事が増える予兆は「倍忙しい」ことだ。気づいたときには、すでに忙しくなっているはずだ。

そのフェーズに来た仕事はあなたに向いていて、安心感を持って任せてもらえているものだと思う。

その人とその仕事が、次のフェーズ2を作ってくれるはずだ。
そしてそれはドンドン抽象的に、面白く、難しくなるだろう。

以上。

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