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大学3年生の春

やっぱり春はちょっと異常というか、心がぐわんぐわんする季節だ。大学3年生にもなれば、そんなことないと思っていたけど、やっぱりぐわんぐわんするのだなと感じている。

朝8時、玄関のドアを開けると、外には春があった。鼻の穴から春の暖かさを吸い込み、胸を膨らませ、春がそこにあるのを確かに感じた。

春は正直疲れる。慣れていないことを始めさせられる。実際にそうでなくても、これまでの春の経験上、そう感じざるを得ない雰囲気があって、それがいつ来てもいいように心の準備が必要なことは分かっていて、なんとなくドキドキしていて、それとは反対に、緊張している自分を誰かに気付かれるのが恥ずかしくて、余計に気を遣ってしまって、休む暇もない。

大学3年生にもなれば、人間関係もある程度安定している。サークル内でも、いつも一緒にいる人はある程度固定されるし、これといって新しい出会いというものは無い。

そんな大学3年生でも春はちょっと疲れるのに、新入生、新社会人、なにかと「新〇〇」と呼ばれる類の人はもっともっと大変だろうなと感じてしまって。

「知り合いの少ない新入生は大変だろうけど、僕はここで上手くやっている」風な顔をして、颯爽と自転車を漕ぐ。誰にも興味ないフリをしてイヤホンを付けながら大学内を歩く。そんな余裕が生まれるのが大学3年生の春だ。たぶん、大学4年生からしたら、こういうのもダサく見えるんだろうけど、しょうがない。僕はまだ大学3年生になったばかりだ。


今年の春はなぜかこのプレイリストしか聴いていません。

尊敬する人は、大谷翔平とラランドのサーヤさんです。就活で言おうと思ってます。

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