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木製パズル FokkerDr1 パーツ修復

2019年11月に製作したFokker Dr1。
「つくるんです」の3Dウッドパズルキット「飛行機」。
実在の戦闘機を再現していて、木のぬくもりを感じさせつつもかっこいい。
複雑そうに見えるけれど、初心者向け。
接着剤不要、パーツを切り離して組み合わせるだけで作れる。


順調に組み立てていき、いよいよ完成間際。
機体とスタンドを接続する際に、スタンドの先端を折ってしまった。

すぐに木工用ボンドで接着した。一応付いたけど、触るとグラグラする。
なんとかバランスをとって機体を乗せてみた。かろうじて飛べた。
しかしやはり不安定だったので、着陸状態で飾ることにした。


プラモをやるようになって、接着剤が増えた。
2023年7月に金属模型※を作ったとき、うっかりこぼした接着剤が紙にしみこんだのを見て思いついた。

接着剤をこぼした金属模型の話はこちら


模型用液体瞬間接着剤
パッケージ裏の説明書き

さらさら液体タイプの瞬間接着剤。購入は3機目のプラモのとき(2023年春頃)だったか。
「木材などのしみこむ素材には接着できない」と説明書きにある。
紙や木材をくっつけられない接着剤が存在するとは、プラモを始めるまで知らなかった。
しみこむ性質を逆に利用して、しみこませ固める事であの折れた木製パーツを補強することができるのでは、と考えた。

一応確認。先のボンドの成分は「エチレン酢酸ビニル樹脂」。あー……たぶん大丈夫…。

ボンド部分の周辺に、少量ずつ流しこみしみこませた。
よく乾かした後、触ってみると。しっかり固まっていた。手術成功。
機体を乗せてみたら、今度は安定した。よし、このまま飾る。


そして数か月経過。
術後とくに問題なかったので現状を記録しておきたい。
木製パズルの大事なパーツを折ってしまう悲劇に、再度見舞われたときのために……。


スタンドは白鳥のような形
先端部分
下のクチバシの根元がぽきっと折れた
反対側からも折れた跡のギザギザが見える

塗布後数年経過したボンドは黄色く変色している。
接続すると完全に隠れる部分だったのは不幸中の幸い…。

瞬着はその周辺にしみこんでいるはずだけど、もとの木肌に比べて少し色が濃くなった、というくらい。しみこませた直後からほとんど変わっていない気がする。


スタンド後ろ側から
左右の柱の高さはほぼ同じに見える
…けど機体を乗せるとなぜか少し傾く

この数か月、飛行状態で飾っていた。
少し傾いてはいるけど安定している。

ただ、強度は上がったものの、木材本来の弾力がなくなった。今回撮影のために接続したり外したりしたけど、それはあまりしないほうがいいかも(もともとこのパズルは組み立てたりバラしたりするものではないし)。


接続部分
この1か所だけで機体を支える

あとで調べたら、キットの公式サイトにパーツが割れた場合の対処法が紹介されていた(はやく見れば良かった!)。
ボンドで付けるか蜜蝋を流し込むといいと。なるほど。「木に液体をしみこませ、固めて強度を上げる」アイディアは正解に近かったと言えるのでは。
今回のパーツは小さくかつ重みがかかる部位だったので接着と補強両方が必要だったけれど、場合によってはどちらか一方でもよさそう。

液体瞬着のいいところは、はみ出しを気にしなくていい点。
少し多めに流し込んでもしみこむし、溢れた分は垂れて落ちる。削る手間がいらない。
ただし今回のようにほかの接着剤と併用するなら、"相性" に注意。
ランナーの端切れでテストしてから使うと安心かと。


冒頭「木のぬくもりが~」とか言ったけど
そういえば実物も木製だったな

この3Dパズルシリーズは、気球と飛行船も作った。
どちらも無事に完成した。
公式サイトにはほかにも気になるのがいくつか。
収納スペースの問題ゆえに躊躇しているけど、大きい作品もいつか挑戦してみたい……。

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