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地域レベルでBCPを策定するには?GPT4に聞いてみた。

個別の事業所ごとでなく、地域全体でBCPを策定していくことが重要と考えますが、こうした取り組みに名前は付けられていますか?

地域全体でBCPを策定する取り組みには、いくつかの呼び方があります。

地域BCP
地域共通BCP
地域防災計画
地域総合防災計画
地域安全保障計画
これらの呼び方は、地域の特性や目的に合わせて使われることがあります。たとえば、地震や津波などの自然災害に備える場合には、地域防災計画や地域総合防災計画という呼び方がよく使われます。一方、テロやサイバー攻撃に備える場合には、地域安全保障計画という呼び方が使われることもあります。

いずれの呼び方も、地域全体でBCPを策定することの重要性を示しています。地域全体でBCPを策定することにより、個別の事業所だけでは対応しきれないリスクにも対応することができ、地域全体の協力体制を構築することができます。

その際、incident command systemは活用できますか?

はい、地域全体でBCPを策定する場合には、Incident Command System(ICS)を活用することができます。
ICSは、アメリカ合衆国で開発された緊急事態管理システムで、現場指揮系統、情報管理、資源管理などの要素から構成されています。ICSは、緊急事態発生時に現場での指揮命令系統を明確にすることで、迅速かつ効果的な対応ができるように設計されています。
地域全体でBCPを策定する場合、ICSを活用することで、地域全体の協力体制を構築することができます。たとえば、地域内の各事業所や自治体、関係機関などが、共通の指揮命令系統の下で協力して対応することができます。また、情報管理や資源管理などの面でも、ICSを活用することで、地域全体の情報共有や資源の効率的な活用が可能になります。
ただし、地域全体でBCPを策定する場合、ICSの適用範囲を明確にする必要があります。地域全体での協力体制を構築することが目的であれば、ICSの適用範囲を地域全体に設定することができますが、地域内の個別の事業所や組織が対象であれば、ICSの適用範囲を限定する必要があります。

具体的な事例があれば教えてください。また、その根拠となる論文も教えてください。

地域全体でBCPを策定し、ICSを活用して協力体制を構築した事例として、アメリカのロサンゼルス市の例が挙げられます。ロサンゼルス市は、地震や津波、山火事などの災害に備えて、地域防災計画を策定し、ICSを活用して地域全体で協力体制を構築しました。

具体的には、ロサンゼルス市では、地域全体の協力体制を構築するために、市内の各自治体や関係機関、事業所などが参加する「ロサンゼルス市緊急事態協議会(Emergency Management Council of Los Angeles)」が設置されています。この協議会は、地域防災計画の策定や、災害時におけるICSの運用などを行っています。

また、ロサンゼルス市では、地域防災計画に基づいて、市内の各自治体や関係機関、事業所などが参加する「ロサンゼルス市緊急事態対応システム(Emergency Operations System of Los Angeles)」が運用されています。このシステムは、災害時における現場指揮系統や情報管理、資源管理などを統一的に行うことで、地域全体での迅速かつ効果的な対応を可能にしています。

このように、ロサンゼルス市では、地域全体でBCPを策定し、ICSを活用して協力体制を構築することで、災害時の対応力を高めています。なお、この事例についての詳細は、以下の論文に記載されています。

Benjamin J. Henwood, Abel A. Habte, "Developing disaster resilience in Los Angeles: a case study of Emergency Management Council of Los Angeles," Natural Hazards, Vol. 80, No. 1, pp. 399-421, 2016.


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