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vs横浜FC

【スタメン~良いものは継続】

勝つ。それだけしか求めていない1戦が始まる。ミッドウィークにアウェイ大分を挟んだのでメンバーを変える可能性も考えられたが、過去最高の成績を出しているロティーナ監督は同じメンバーで臨む選択をしてきた。

【前半~この展開を"つまらない"と見るのか、それとも"セレッソらしい"と見るのか】

スタート時点の横浜FCのビルドアップは4-3-3、非保持は4-4-2で堅牢なブロックを作る。
これに対してセレッソのビルドアップは丸橋の片上げ3枚の最終ラインでスタートし、守備はいつもの4-4-2で対応していた。

横浜FCとしてはセレッソのボランチ2枚に対して3枚で数的優位を作り、ここを起点にして左サイドは個人技に秀でた斉藤(光)を、右サイドは松浦+マギーニョの押し上げを使いたいようだった。

開始3分までで横浜FCは、①清武のロストから松浦のシュート、②キムジンヒョンが前に出てるのを見た手塚のシュート、③斉藤(光)の突破からインナーラップした袴田のシュートと怒涛のシュートラッシュで試合がスタートする。
ドタバタした展開だったが徐々に落ち着きを取り戻す。

一方のセレッソも11分には片山が自慢の高さで競り勝ち、坂元→清武と繋いだシーンや12分の清武→片山とチャンスを作るも堅い守備に阻まれる。

そんな横浜FCの狙いは幅を取る斉藤(光)を使ってセレッソDFを引き出し、内側のハーフスペースを突く、というもの。
これに対してセレッソは個人技に長けた斉藤(光)に対して松田+1(奥埜or片山)で対応することを徹底する。セレッソとしては斉藤(光)が持つところで取りたい。そして横浜FCは奥埜/片山を寄せ付けているので、その背後に入り込む齋藤(功)/袴田を使いたい、という構図になっていた。

対するセレッソの攻撃で左サイドでスイッチを入れるキーマンは木本。横浜FCの前線はセレッソの最終ライン3枚に対して数的不利の2枚。そこからDFラインへのアプローチとコースの限定が最優先タスクなので、セレッソのDFラインをあまり深追いできず、ボランチのケアもそこまで徹底していない。なので、セレッソは左右に揺さぶり、ボールを運べる/蹴れる木本がFWの脇を使って侵攻することを目指す。そこへ木本が上手く侵入すると、横浜FCとしては松浦か瀬古(樹)のどちらかが出ざるを得なくなる。

そこで松浦が出て来たら大外の丸橋、瀬古が出て来たらその背後に清武が潜って受ける。

一方、右サイドは高さに秀でた片山、個人突破に優れた坂元がいる。浮き球はイーブンな状況になりやすいのであまり使いたくない。そのため優先されるのは坂元の足元を使う形。そこへのルートは内側に位置取るところへDFラインから直接差し込む形と大外の片山がSBを引き出して背後を使う形の2ルートを持っていた。

そしてそこがダメならハイボールで片山に頼る。だが、お互いに最後は堅く、前半はスコアレスで折り返した。昨年の試合の大半で前半無失点という試合が相次いでいたが、今節の前半もまさに「ロティーナらしい」試合展開だった。

【後半~いつものセレッソが帰ってきた】

後半開始からギアを入れ、獲得したセットプレーから攻めるも点が取れないセレッソ。そこでまずはロティーナが動く。後半開始5分で丸橋に替えて豊川を投入し、坂元をRSH、片山をLSBに回す。

これによって坂元のワイドを使う形が増えたものの、ロティーナセレッソのサッカーが変わるわけではない。
そんな中、CKのショートコーナーを受けた片山のクロスからメンデスがゴール。

まずは1点を返したい横浜FCはより重心を前にかけるため、斉藤(光)がこれまでよりも前のポジションを取るような3トップに変形し、セレッソDF陣の裏を狙い始める。そこでセレッソは瀬古を投入して3CBとして相手の枚数に揃えて対応する。

そのためセレッソの重心は後ろに寄ってしまい、横浜FCがボールを回収するの展開が続く。センタリングまでは辿り着ける横浜FCは86分には皆川を入れて高さを増やしたが、ロティーナセレッソがロティーナセレッソらしくクローズして2連勝を飾った。

【試合後の感想~ロティーナが跳んだ】

多くの弾幕が掲げられた。そして得点シーンではロティーナが飛び跳ねた。これがこの試合の全てだろう。

上を行くガンバと名古屋が引き分けたので、セレッソは実質3位。2位のガンバとは勝点差1に縮まった。何が何でも2位を奪取して、天皇杯の決勝で川崎にリベンジすることが至上命題である。

ただ、ガンバは下位チームとの試合しか残していない一方、セレッソは鹿島という最も苦手な相手を残している。
だが最後の最後まで争うのがJリーグ。これぞまさに圧倒的な"史上最攻"で優勝を遂げた川崎を無視すれば、これこそがJリーグ。

残り試合でヒーローになるためにも、セレッソの連勝はまだ終わらせてはいけない。

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