のっぴきならない男

小さい子供さんからお年寄りまで、幅広く、ポテチを食べながら、鼻クソをほじりながら 気楽…

のっぴきならない男

小さい子供さんからお年寄りまで、幅広く、ポテチを食べながら、鼻クソをほじりながら 気楽に読んで貰えればと思います。 あまり、小ネタを過剰に足したりしてません。シンプルにうす味にしています。 感想があればなんでも書いていただけると幸いです。 よろしくお願いいたします🙇‍♀️

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沈丁花禄郎でございます ep9

episode9 「アツい!町内会対抗草野球大会」 ある晴れた夏の午後。 絵梨奈と真美は、駅前で沈丁花とライママに偶然バッタリ出会った。 絵梨奈「そう言えば、もうすぐ町内対抗の草野球大会がありますね?出るんですか?」 沈丁花「くだらんね」 ライママ「このクソ暑いのに実にくだらないわね」 絵梨奈・真美「そうですか」 試合当日が来た。 夏の日差しが眩しいとても暑い日だった。 がしかし、対戦相手が待っているにも関わらず朝日町チームの姿がなかった。 すると、外野の通用門から

    • 沈丁花禄郎でございます ep7 完結篇

      episde7 「涙の婚活パーティー」完結篇 婚活パーティーの会場 沈丁花と絵梨奈は意味不明な舌戦を繰り広げていた。 そこへ 「沈丁花さんでしたよね?私、秋沢里香です」と30歳くらいのスタイルの良い モデルのような美人が話しかけてきた。 沈丁花「男性陣からすごい人気の人ただ!ああ、サラダバーならあそこにありますよ」 と沈丁花は秋沢里香にサラダバーを指差して教えた。 秋沢「違うんです。沈丁花さんとお話がしたくて」 沈丁花「ああ、え?おいらと?」と鼻の下が完全に伸びきって

      • 沈丁花禄郎でございます EP 8

        沈丁花禄郎でございます ep8 episode8 「GO MY WAY」 沈丁花は町内を歩いていた。 歩いてる途中に偶然デヴ夫人と出くわした。デヴ夫人は町内会で大きな発言力のある 大金持ちの町内会のドンである。 沈丁花「ああ、どうもこんにちは!」 デヴ夫人「あら、沈丁花さん、ごきげんよう。どこに行かれるんですの?」と上品に尋ねた。 沈丁花「ああ、松の湯に行くんですよ」と沈丁花は満面の笑みを浮かべた。 デヴ夫人「あーら、それならわたくしの家のお風呂に入ればいいじゃない

        • 沈丁花禄郎でございます ep7 野望篇

          episode7 「涙の婚活パーティー」 野望篇 町内会が年に2回開催する婚活イベント「プレミアムオポチュニティ」の時がやってきた。 真美「婚活イベントやるみたいだけどどうする?」 絵梨奈「う〜ん、まだ20歳だしね。」 真美「絵梨奈は綺麗だから、参加する必要ないか」 真美「ああ、この前偶然、沈丁花さんに会ってさ。なんだか目がバッキバキになってたよ笑」 絵梨奈「ふ〜ん。参加するんだ〜。あの人イベントで空回りして自らつんのめってコケそうだもんね。目に浮かぶわ〜。」 イベント当

        沈丁花禄郎でございます ep9

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          沈丁花禄郎でございます ep6 完結編

          episode6 完結編  ゲームコーナーでひとしきりいろんな意味で熱くなった一行は、バスに戻ってお土産屋さんに向かった。 バスの中。 絵梨奈「ところで、沈丁花さんのその派手な服どこで買ったんですか?」 沈丁花「これ?これは、セレクトショップで買ったやつかな。河口湖のアウトレットモ             ールでね。」 絵梨奈「セレクトショップとアウトレットモールって真逆ですよね?」 沈丁花は無表情で遠くを見つめた。 絵梨奈「虫眼鏡が大胆にあしらってあって可愛いですね。どこ

          沈丁花禄郎でございます ep6 完結編

          沈丁花禄郎でございます ep6 後編

          episode6 後編 お蕎麦屋さんを後にした一行は、バスで伊豆の温泉街に到着した。 バスを大きな駐車場に停めて、温泉街を歩くことにした。 目的地の温泉施設に向かう途中、一行は迷ってしまった。そこで誰かに道を尋ねてみる ことにした。そこで日傘を差したご婦人に道を尋ねることにした。 一行「すみません」 ご婦人「どういたしました?」 一行『湯の泉』という温泉旅館を探してるんですけど」 ご婦人「ああ、それならここを真っ直ぐ行って2番目の通りを右に曲がってください」 一行「あり

          沈丁花禄郎でございます ep6 後編

          沈丁花禄郎でございます ep6 前編

          episode6 前編 「見た目も心もオシャレをするということ」 絵梨奈と真美はひょんなことから町保存会の面々に伊豆に日帰り旅行 に誘われ、行くことになった。ふたりはあの人たちと丸一日過ごす自信が無く少々心細 かったので、西園寺正隆も一緒に行ってもらう事にした。 朝8時30分 駅前に町保存会のメンバー、絵梨奈、真美、西園寺の面々が集まった。 西園寺は「初めまして!西園寺と申します。よろしくお願いします!これ父に持って行きなさいと言われて。つまらないものですが、良かった

          沈丁花禄郎でございます ep6 前編

          沈丁花禄郎でございます ep5

          絵梨奈は街を歩いていた。 「絵梨奈さん、こんにちは」と誰かに声をかけられた。見てみると この世のものとは思えないほど丹精で美しい顔と187cmでスタイルの良い清潔感溢れる男性が立っていた。西園寺正隆であった。この国で三本の指に入る財閥の御曹司 である。名門大学に通う20歳の大学二年生だ。 絵梨奈もまた非常に美しい、スタイルの良いお嬢さんだった。 絵梨奈「西園寺さん、こんにちは!お元気ですか?」 西園寺「はい、元気です。絵梨奈さん、今お時間ありますか?もし良かったら    

          沈丁花禄郎でございます ep5

          沈丁花禄郎でございます ep4

          episode4 「惑星から来た少年」 沈丁花禄郎は愛車のスーパーカブ『そよ風号』に乗って鼻歌まじりに 河川敷を走っていた。 駅前で沈丁花が出しているラーメン屋台(名前はまだなく沈丁花は屋号を何にするか悩んでいた)の食材を買いに行く途中だった。 「おや?この辺じゃ見かけない坊主だな」と沈丁花は呟いた。 河川敷に小学校三年くらいの少年がお尻をついて座っていた。 「どうした?坊主」と沈丁花は少年に話しかけた。 すると「なんだよおっさん!あっちいけよ!」と少年は言った。 沈丁

          沈丁花禄郎でございます ep4

          沈丁花禄郎でございます ep3

          episode3 「学ぶことの意義」 爽やかな五月の朝。穏やかな風が吹いていた。 絵梨奈と真美が通う大学。新緑の木々に囲まれたキャンパスを歩く学生がみな 生き生きとしていて、華やかでフレッシュな雰囲気を醸していた。 絵梨奈と真美は授業が臨時休講になったため5号館の廊下を歩いていた。 真美は「あれ?あの美術教室でデッサンしてるの町保存会の人たちじゃない?」と指 さした。 絵梨奈「ホントだ!そう言えばうちの大学、社会人のための公開講座やってるん だよね」 真美「沈丁花さんたち

          沈丁花禄郎でございます ep3

          沈丁花禄郎でございます ep2

          episode2 「好きなものを好きと言える人」 町保存会のメンバーが駅前を歩いていた。 真美は絵梨奈に、「あれ?この前の劇団の人じゃない?」と話しかけた。 絵梨奈は「そうだ!いろいろ聞きたいことあるし、話しかけてみようよ」と真美 に言った。 真美は「やめときなよ」と首を横に振った。 しかし絵梨奈はすでに町保存会のメンバーの元へと駆け出していた。 絵梨奈は「この前のなんとか殺人事件の劇団の人たちですよね?観ましたよ」と話しかけた。 沈丁花は「えと、写真はお断りしてるんですよ

          沈丁花禄郎でございます ep2

          沈丁花禄郎でございます ep1

          episode 1 「人との出会いはとてつもなく大きい」 町内会の催し物イベントが町内の文化会館で行われていた。 穏やかで暖かい春の一日だった。 森絵梨奈と武田真美は、なんとなく暇だったので、二人で文化会館を訪れていた。 二人は名門大学に通うお嬢様で、20歳の大学2年生だった。 開始一時間が過ぎていた。一組目は男子中学生による「この町の歴史と文化」というタイトルで、ざっくり言うと研究発表みたいなものだった。 二組目は、男子大学生二人による、「地球温暖化の問題点と対策」という

          沈丁花禄郎でございます ep1